Real Sound Lab

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今回は少しプロ音響機器ネタを書き込みたいと思います。

REAL SOUND LAB ロゴ

私は、スタジオ逸品館をするかたわら、簡単なPAから本格的なレコーディングまでしております。

先日、PAをする機会がありまして、Real Sound Labというメーカーの機材をデモさせて頂きました。

エンジニアリングの仕事をされているかたでも、聞き慣れないメーカーだと思います。実はラトビア共和国から、出来立てほやほやのメーカーで、日本の展開はこれからです。

今回デモをさせて頂きました商品はどういったものかと言いますと、

  • 「世界初の音響パワーイコライザ」
  • 「スピーカーの周波数特性、アンプの位相特性まで完璧にフラットにします!」
  • 「従来の方式のようにスピーカーの前にマイクを一本立てて、測定するのではありません!」
  • 「スピーカーを約400点の面でとらえ、音響パワーを測定します」
  • 「周りの環境の影響を受けにくく、安定した測定が可能です」
  • 「調整処理はコンピューターが自動的に計算してくれるため、個人の主観による差がありません」
  • 「世界初、9,192バンドで測定!実際のイコライジングは4.096バンドによるイコライジング!」

ん?、なんだか凄そうですね。私自身は今までの経験からも、スピーカーのマネージメント関係のソフト・ハードウェアはあまり信用しておらず、初めてその機材を紹介いただいたときは、「いかがなものか?」「うそくさいな」と正直思ってしまいました(失礼!)。

実は、PAをする前に実際の測定を逸品館の3号館にあるオーディオ試聴室でデモをさせて頂きました。

測定方法は、

  1. スピーカーからスイープされたサインショットの様な音をだします。
  2. 測定用のマイクを手で持ち、ある決められた順番に動かして行きます(およそ3分)
  3. CONEQ Workshopというソフトウェアに測定されたスピーカーの特性が表示されます。
    測定されたデータを眺めながら、「ん?たしかにこのスピーカーはこんな音してるなぁ。。。」という感じでした。この特殊な測定方法により、周りの影響(特に残響/人のざわめき)がキャンセリングできるそうです。このことにより「アンプ+スピーカーの音だけを完全にフラットにする」ことが実現したそうです。
    —では、続きを—
  4. CONEQ Workshopでフラットにするためのイコライジングを自動的に計算します。
  5. PCよりAPEQ-2Proというハードウェアにデータを送ります。
  6. CDプレーヤー(PAする場合はMixerです)とアンプの間にAPEQ-2Proを挟みます。

実質、およそ15分ぐらいで完了。とても早いです。なれたらもっと早く出来そうでした。

では肝心の音を聞いてみると、

  • 全体域に対して音の立ち上がりが速くなったように感じました。
  • 音の定位がより定まった感じです。
  • 当然ですが、凄くバランスの整ったサウンドでした。

おお、今までのスピーカーマネージメントとはぜんぜんレベルが違う!!

正直、こんなにまともに使えるものは初めて見ました。ただ、この時はハイエンドオーディオのスピーカーで試聴したので、独特の「色気」や「艶」等が損なわれてしまい、ただのスタジオモニターの様な音になってしまうため「どうだろう」とも思ってしまいました。

で、実際このような経緯があり「これは使える」ということで、実際にPAでも使ってみようと思いました。

Fun J Twice Cafe今回PAさせて頂きました会場は Fun J Twice Cafe という、クラブイベント等を主とされているLive Barの様な所でした。

設備されているスピーカーは、JBLの古いタイプのPAスピーカー(型番は忘れました。。。調べておきます)、バイアンプ構成で、結構大きめの音も出せる感じでした。

今回はアコースティックライブだったので、アンプをフルで使う程の音量を求めません。そのサウンドは「クラブサウンド!」と言った感じで、ガンガン低域がでていて、ステレオ感・ハイエンドのレンジがなく、「ローファイ」なサウンドでした。

REAL SOUND LAB CONEQ/APEQ-2Proでは、実際CONEQを使用し、測定、調整してみました。そして、調整された音を店長さん、まわりのスタッフとともに聴いてみました。

一瞬、誰もが無言になり、第一声が、「おぉ、、、すごい。」でした。

正直こんなに状態の悪い(本当に失礼!)スピーカーなら限界があるだろう。。。と思っていましたが、そんな環境でさえも素晴らしいレンジ感、ステレオ感、全体域にわたる素晴らしく反応のよいトランジェントが得られました。

今回、VocalマイクはShure Beta58を使用したのですが、そのマイクの周波数特性が見える感じになります。その日はとても気持ちよくPAさせて頂きました。会場が狭いため、主催者からの意図もあり、かなり出演者を前に出すため、外音での「回り込み」があり、いつもであれば6dbほどハウリングマージをみているのですが、今回は思い切ってフェーダーを+10dbしても全くハウリングしませんでした!
フラットですので、周波数がフィードバックに反応しにくくなったのが原因でしょう。とても価値のある素晴らしい機材でした。自信を持って皆様にお勧めして行きたい機材でございます!

世界では順次、プロの現場でも広まりつつあります。

アメリカではロスにあるMI CASAスタジオ(最近リリースされたマイケルジャクソンのスリラー5.1ch版)がCONEQ/APEQを採用され、スリラーは実際に弊社製品をベースにマスタリングされたそうです。また、コンサートではウイーンの音楽祭(Viena Arts and Music Festival、観客40,000人)で採用されたそうです!

今後、私たち逸品館のプロ音響部門「Studio Ippinkan」で取り扱う事が決定しております。発売はまだ少しかかりそうですが、ご興味がある方は一度info@studio.ippinkan.comまでお問い合わせ下さい。

逸品館 プロ音響機器担当 船間


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