富士山の初日の出と箱根の温泉で新年を過ごす

誠にはずかしい話ながら30過ぎにして、日本のシンボルである富士山をきちんと見たことがありません。これまでに見る機会はいろいろとあったと思うのですが、いつでも見れると思う気持ちがどんどん機会を遅らせていたのだと思います。
どうせ見るのだったら初日の出と同時だと縁起がよいだろうと急に思い立ち、年が明ける直前の大晦日の11時すぎに出発することにしました。この時間の道路は通行量が少なく軽快に車を走らせることができました。この日の関西地方は曇り空で、三重県の鈴鹿峠付近では雪が降っていましたが、愛知県に入ると星が見えるほどの良い天気になっていました。愛知県の岡崎付近を走っていると、前方の空に1本の光の筋が・・こんなに絵にかいたような流れ星を見たのは初めてです。

愛知県から富士山のある静岡県に入ったのが3時すぎでした、意外に苦労なく着きそうだと安心していたら甘い甘い、目的地の御殿場まで200km以上の道のりが残されているのでした。結局、御殿場インターに到着したのが5時半過ぎでした。富士山への案内板に従いのぼってゆくと標高1400m地点に見晴らしの良さそうな駐車場がありました。時間は6時を過ぎていました。この日の日の出時刻は6時50分です。まだ周りは暗く、かすかに富士山が見える程度です。外の気温はマイナス10℃ですから外で待っているわけにもいかず、日の出まで車の中で仮眠を取ることにしました。
周りが騒がしくなってきたので外へ出てみると、もうすでに周りが明るくなっていました。時刻は6時45分、日の出の直前です。このあとの10数分間は非常に貴重な体験でした。日の出時刻過ぎから白い富士山がピンク色になり、朱色そしてオレンジ色に変化して行くのです。これは赤富士と呼ばれる現象で、昔から縁起の良い事とされているそうです。この現象に目を奪われて、初日の出を見ることをすっかり忘れてしまいました。半日の間に流れ星や赤富士を見ることができてホントに縁起の良い年明けになりました。(富士山で撮影した写真はコチラです)

ついでに箱根が近いということなので立ち寄ることにしました。乙女峠という峠を越えると、そこは温泉で有名な箱根。山肌から温泉が吹き出しているらしく、硫黄の香りが漂っています。まずは大涌谷というところに行きました。箱根山の噴煙が立ちのぼる観光地ですが、ここからの見晴らしは言葉にできないほど素晴らしいものでした。天気が良かったので富士山とその横には南アルプスまで望むことができました。
箱根といえば温泉、もちろん入らずに帰るわけにはいきません。大涌谷から曲がりくねった急坂を下ること標高500m以上、箱根湯本天山湯治郷温泉に入りました。脱衣場を出るとなんと浴室がなく、全てが露天風呂。体と目で温泉を楽しませてくれました。少し肌がヌルヌルとして、柔らかく刺激のない泉質です。風呂上がりには温泉の成分を拭き取らず、風で乾かすようにと乾燥室が設けられていました。乾燥室はすこし寒かったですが、温泉の成分を体に付けたまま帰ることにしました。(箱根で撮影した写真はコチラです)

お風呂を上がると帰るのが嫌になったのですが、宿泊料金を見てびっくり「正月料金」恐るべしです。まだ正午前でしたが、ゆっくりと帰路につくことにしました。行きは真夜中の道を走ってきましたが、帰りは天気が良かったので海や山の景色を存分に楽しんで帰りました。この1日の走行距離は1000kmに迫るほどの長距離になりました。体は疲れましたが、良い正月を過ごすことができました。


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