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逸品館メルマガ351「2015年5月29日号」

逸品館の掲示板に、製品を悪く評価するときには配慮が必要だという書き込みがありました。一つの意見だと思います。 しかし、今回の書き込みがそうだというわけではないのですが、インターネットの登場で「言論の自由」が、間違って解釈されているように感じます。朝日新聞は、今も「新聞の投稿欄は実名記載」という方針を貫いています。投稿者の安全を考えた場合、やや時代錯誤の感も否めませんが、「言論」と言うものに対する一定の見識だと思います。 「投稿は実名で」という朝日新聞の方針には、「自由と責任は表裏一体。何を言っても良い自由が保障されるが、同時に意見には責任を取らなければならない。」という意図が感じられます。この考えには大賛成で、匿名で成される書き込みやインターネット上の「責任のない意見」を、最近のように大きなマスコミがまともに取り上げてはいけないと思うのです。 なぜならば、それこそ匿名でなされる「腹いせや攻撃意図を秘めたグレーな書き込み」を肯定し、そういう愉快犯的な行為を煽る原因になっているからです。匿名による世論の誘導は、言論の自由に対する「テロ」になりかねませんし、事実正論がそれによって封じ込められたり、正しい論議が阻害されたりしています。国会答弁などその最たるものです。 加えて私がおかしいと思うのは、女性が事件に巻き込まれて死亡したとき、たいてい「着衣は乱れていない」と「不必要なこと」が書かれていることです。もし私が被害者の親だったら、相当腹立たしく思います。もちろんそれが、性犯罪を抑制する意図であれば納得ですが、果たしてそうなのでしょうか?それは、女性芸能人が結婚するとき「妊娠していない」と報道されることと、どのように関係するのでしょうか?男性の場合には書かれないことが、女性の場合だけ取り上げられる。性差別ではありませんか? マスコミは「人気」が利益ですから、たとえそれが世の中にとってプラスにならなくても、ページビューさえ稼げればそれで良い。そんな風潮に怒りと、無力感を感じます。 私は様々な機器をテストし、その「感想文」をWEBに掲載しています。最近では、さらに正しく情報をお伝えするために「高音質付き動画」をYouTubeにアップロードしています。そこでは良く評価される機器もあれば、悪く評価される機器もあります。けれど、それらはすべて感覚に基づく「感想」であり、その製品の音質を何ら保証するものではありません。 時には、信頼するメーカーの音質に納得できず、愛情の裏返し故に感情的に辛辣な評価を下している事もありますが、良いという評価も、また悪いという評価も、どちらも機器を選ぶときや、お使いの機器をさらに使いこなしていただく上での参考になると考えています。私は自分自身の趣味製品を選ぶとき、良い評価と悪い評価を同等に参考にしていますが、良いという評価よりは悪いという評価の方が「自分自身の感性を成長させる(知らないことを知る)」ためには、価値があると感じています。 前回ご紹介したDENON... 続きを読む

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