実践・ケーブルの使いこなし

接続ケーブルの交換

AV機器を購入したときに付属品として添付されている「接続ケーブル」は、かなり高額な製品でも良質なものとは限りません。「接続ケーブル」を交換して「音質アップ」や「音質を好みに変える」事にチャレンジしましょう。
AV専用ケーブルには、様々な種類と価格のものが販売されていますが、高ければ音が良い・性能がよいと言うものではありません。実際にテストすると、価格差が10倍に及んでも「クォリティーが変わらない」事があり、そのいい加減さに驚かされます。
また、ブランド製品でもモデルによって善し悪しがあります。お使いのシステムや、お好みの音質傾向にピタリとマッチした製品を選べなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。ケーブルなどのAVアクセサリーのご購入時には、是非経験豊富な逸品館のスタッフにお気軽にご相談ください。
またケーブルの交換による音質の変化は、「機器に近い所のケーブル」が最も大きいことも憶えておいて損はないでしょう。高音質のケーブルと、そうでないケーブルを繋ぎ合わせて使用しなければならないときには、「機器に近いほうに良いケーブルを使う」のが基本です。
機器の買い換えや、音質の不適合で「どうしてもケーブルがあまってしまった」場合には、逸品館にお持ち込みください。他の製品への下取り交換や、買い取りを行っておりますので、お気軽にご用命くださいませ。

ケーブルの種類

接続ケーブルと言っても、様々な種類があります。交換できるもの、そうでないもの。交換により画質・音質が改善されるもの、そうでないもの色々ありますが、間違いのないお薦め品だけをご紹介しましょう。

アナログ音声ケーブル

RCA端子

RCA端子

音声・映像・デジタル信号などに、一般的に最も多く使われている接続端子の形状。
形は同じでも「アナログ音声信号」と「デジタル音声信号・映像信号」は「ケーブルの電気的特性」が異なるので、それぞれ専用ケーブルの使用が望ましい。
交換による性能の改善効果は「アナログ音声信号」>「デジタル音声信号」>「映像信号」の順になる。ただし、ハイビジョンなどの高品位な映像信号の接続に使用される「コンポーネント(色差)」ケーブルは、長ければ長いほど交換による大幅な画質の改善が期待できるので長いと高くなるからと言ってケチらずに、思い切って良品を選ぶ方が失敗は少ない。

XLR端子

XLR端子

主に業務用のアナログ/デジタル音声に使用される堅牢な接続端子。
XLRとRCA接続のどちらの音が良いか?よく質問されるが、基本的にXLRで接続できるのであれば、XLRで接続した方が良いことが多い。
ただしメーカーが違う製品をXLR(バランス)で接続する場合には、両機の極性(ホットとコールドのピン配置)に注意する必要がある。また、ケーブルの長さが5Mを超えるような場合は、XLR(バランス)接続でなければ、ハムノイズを拾う場合があり、XLR接続は必須。
XLR→RCA端子へは、ケーブルの加工(電気的配慮が必要)で接続が可能となる場合が多いが、その逆のRCA→XLR端子へは、ケーブルの加工だけでは接続できない。

お薦めの音声アナログケーブルはこちら>>

デジタル音声ケーブル

デジタル音声の接続には、先に紹介したRCA/XLRなどの同軸接続に加え、TOS(左/一般的)とST(右/高級機専用)の2種類の光接続が使われる。 デジタルケーブルは、アナログケーブルとは電気的特性が異なるため、音質アップには専用製品の使用が必須。 これ以外にもIE1394/Iリンクなどの接続法もあるが、高音質専用品はまだ発売されていない。 音質は、ほとんどの場合同軸接続の方が良いが、長く(数M以上)なれば音質が劣化しない光が有利になる。

TOSリンクケーブル STリンクケーブル
TOSリンクケーブル STリンクケーブル

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スピーカーケーブル

スピーカーケーブルも驚くほど沢山の製品が発売されていますが、AET社の製品がコストパフォーマンスで群を抜いていますから選んで間違いないでしょう。
BI-WIRE(バイワイヤリング)対応スピーカーの場合には、バイワイヤー接続するよりも次のような方法でシングルワイヤー接続する方が音が良く、余計なコストもかからないのでお薦めします。

バイワイヤー接続1
購入時、バイワイヤー対応スピーカーの端子には、高域と低域の+と+・-と-をショートさせるためにプレート(金メッキされていることが多い)が付けられている。

バイワイヤー接続2
この「プレート(線の場合もあります)」は、ほとんどの場合恐ろしく音が悪く、スピーカーケーブルに交換するだけで見違えるほど、音が良くなるから、一度は試すべき。

バイワイヤー接続3
プレートを外し、プレートの代わりに短く切ったスピーカーケーブルを使って高域と低域の+と+
-と-をショートさせる。

バイワイヤー接続4
たいていのスピーカーは、アンプからの入力を「高域に+」・「低域に-」と「タスキ掛け」に入力すると音のバランスが整う。(まれに逆や、違う場合がある)

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電源タップ

壁のコンセントの交換やオーディオ用電源タップの使用は、機器の性能を大きく向上させます。また、新築や改築時にはAV用として「3~4系統」のブレーカーを用意すると良いでしょう。電源の分け方は「デジタル機器」・「アナログ機器」・「映像機器」と分けますが、アナログをさらに「大電力機器/パワーアンプなど」・「小電力機器/プリアンプ・イコライザーなど」の2系統に分けることができれば完璧です。
ブレーカーを増設できない場合には、壁のコンセントから電源タップを複数出して、それぞれを同様(アナログ/デジタル/映像)に分けるだけでもかなりの改善が見込めます。とにかく電源は「全ての源」です。十分にコストをかけてしっかりと固めてください。また、電源タップやケーブルを途中で継ぎ足しても音質は思ったほど劣化しません。逆によりよいものを継ぎ足すことでさらに改善される場合もありますから、電源に関しては「短ければよい」・「シンプルな方が良い」という考え方は当てはまらないようです。

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接点改質剤

ケーブル類を接続するときに、あるいは劣化した接点を再活性化するために有効なのが接点改質剤です。接触部分でのロスを低減し、また接触部分で発生する歪みを軽減して、音質・画質を改善します。簡単ですが確実で、長期にわたって接点を保護する働きがあります。

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