簡単なルームチューン
店頭で試聴した購入したスピーカーが、自宅では全く違う音になってしまった」という経験はありませんか?それは「実際に私達がスピーカーの音」として聞いているのは「スピーカーからの音が3割で残りは部屋の音=部屋の壁などの反射音」だからなのです。どんなに良いスピーカーを購入しても「部屋の音が悪い」とその真価が発揮できません。逆に安物のスピーカーでも「部屋の音が良い」と抜群にいい音にきこえるのです。
「部屋の音を良くする」ためには、「悪い音(悪い反射)」を取り除いて「良い音(良い反射)」を残さなければなりません。「悪い反射」とは「特定のエネルギーが残ってしまう反射=定在波」で「良い反射」とは「エネルギーが均一な反射」です。下の図では「矢印が音の流れる方向」・「爆弾マークが定在波の発生する位置」です。
吸音のパネルを使って、壁からの悪い反射を取り除く方法
平行な壁の間あるいは天井と床の間では、「音が繰り返し反射を続け、特定のエネルギーだけが強まって」しまいます。この悪い反射を「定在波」と呼んでいます。「定在波」は、平行する面の両方、あるいはどちらか一方を「吸音」することで抑えることができます。
部屋が洋室で6~8畳の場合には、吸音パネル(クリプトン/AP10)を左図のように設置すると効果的です。①のパネルは壁と角度を付けて設置することで左右への音の広がりを調整できます。購入の優先順位(効果の高い順)は(1)>(3)の順になります。それよりも部屋が広い場合や和室の場合には、吸音反射パネル(サーロジックLVパネルなど)を右図のように設置してください。この場合にも優先順位は(1)>(3)となります。
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天井と床の吸音
スピーカーの直前の床とスピーカー背後の天井への吸音措置は、音の前後の広がりを助け、立体感と定位を大きく改善します。サーロジックのスカラホールは、布が重なった構造で軽く、設置は簡単。すでに取り付けられている「押しピン」を天井に刺すだけで簡単に止まります。スピーカーのやや後方の天井などに取り付けて使用します。簡単で廉価なアクセサリーですが効果は抜群です。
- (1)にスカラホールや薄手のカーテン生地を施工する。
- (2)に厚手のカーペットを敷く。(ムートンを推奨)
- (3)に吸音パネルや吸音材を配置。(AP10やLV/FWパネル・フェルト)
- (4)に右図のように天井の隅にフェルト(セメンダイン/フットタック)やレゾナンスチップを貼り付ける。
この(1)~(4)の対策で部屋の音は見違えるほど良くなります。
逸品館お薦めの吸音材
カーテンの施工が大げさすぎるときには、カーテンよりも遙かに効果が高い「オーディオ用の吸音材」を定在波の発生しそうな場所に「押しピンで止める」だけでも大きな効果があります。
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