例年になく長かった梅雨もようやく明け、抜けるような青空と入道雲のコントラストが鮮やかで、スイカや麦酒、お祭りや花火が似合う日本の夏がいよいよ到来です!
以前に、音を映像になぞらえて説明したページを作った事があるのですが、
http://www.ippinkan.co.jp/setting/audio1_1.html#STEP2私の感覚では「音」と「映像」には共通点が多く、ルームアコースティックの調整時に「音」を頭の中で「映像的なイメージ」に置き換えることで問題点や対策を正確に素早く見つけられるほどになりました。
例えば「音量」と「画面の明るさ」を結びつけて考えます。「音量が大き過ぎる」=「画面が明る過ぎる」・「音量が小さ過ぎる」=「画面が暗過ぎる」というイメージです。逸品館のプロジェクターのテストにも度々登場する「グースケール」いう映像のテスト信号をご存じでしょうか?画面が明るすぎると一番暗いバーが黒ではなく白っぽくなります。画面全体が白っぽくなり一番明るいバーの境目が消えてしまって、全部のバーが表示できなくなります。画面が暗すぎると、一番暗いバーから境目が見えなくなり、暗いバーから表示されなくなります。画面全体が黒っぽくなり、全部のバーが表示できなくなります。音量と音の関係も同じで、音が大きすぎると弱音が弱音ではなくなり、音楽表現の「陰」が消えて
音楽に深みがなくなります。音が小さすぎると弱音が完全に聞こえなくなり、音楽表現の「情報量」が激減し、やはり音楽に躍動感や深みがなくなります。
音量は一例ですが、音楽再現で最も重要なのは「各音の関係」が「正しいスケール」に保たれているかどうかと言うことです。「各音の関係」にどんな「スケール」があるのか?これは、私の頭の中でもまとまっていないので上手く説明できません。音量や周波数、それだけではなく、方向や立体感など様々なスケールがあり、それが生の音と比較して「等しいスケールで縮小されているか?」それがもっとも大切だと感じています。
映像の調整も同じですが、調整すべきスケールの数は音の場合よりも単純で少なく「色のバランス」、「明るさのバランス」、「コントラストのバランス」の3つが調整できれば、かなり実際に見た感じに近い映像を楽しむことができると考えています。また、映像の調整にはMEDIXの調整ディスクのように「基本的な調整を可能」とする調整装置が発売されていて、それを利用することで完全とは言えなくともかなり良好な映像調整が可能となり便利です。音に関しては、レーザーセッターのような調整器具やAVアンプに搭載されているようなマイクを使った自動調整機能も増えてきましたが、映像のように簡単確実に調整できるような方法はまだ見つかっていないようです。
この夏休みに、http://www.ippinkan.co.jp/setting/index.htmlを参考にしてい
ただいて、音や映像の改善に取り組んでみてください。わからないことがあれば、
年中無休(8月13,14,15日はお休みです)の逸品館がお役に立ちます。
話は変わります。私は、職業柄文章を書くことは多いのですが、車の雑誌を除いて本はほとんど読みません。ところが、10年ぶり?とにかくずいぶん久しぶりに立ち寄った本屋さんで、<トヨタ流「最強の社員」はこう育つ、成美文庫>と<超「高速」時間術、成美文庫>という面白い本を2冊買いました。トヨタ流の方はすべて読みましたが、時間術はまだ読み始めです。トヨタ流の本には、資本主義経済における競争に「勝つ」ために必要な方法や考え方が紹介されています。
その方法論は、私が自分の経験から導き出した「答え」とかなり近く、現代ビジネスで「勝つ」ためにもっともシンプルで、また唯一に近い方法ではないかと思います。「時間術」の本には、著者の経験に基づく「大切な時間の使い方」あるいは「時間の大切さ」について書かれています。この考えも、私自身の考えにかなり近いものです。「トヨタ流」で方法を知り、「時間術」で実践するための時間の有効な利用法を知り、どちらも完璧に遂行できたとすれば、あなたは「最強のビジネスマン」になれるはずです。
しかし、ここで大きな疑問が生まれました。「最強のビジネスマン」=「最高に幸せな人」であるかどうかという、すごく基本的で単純な疑問です。最近、かの世界的な大富豪で世界最強のビジネスマンであるビル・ゲイツがMS社を退いて、本人が主催するボランティア団体の代表に専念する旨が大ニュースとして流れましたが、私の答えも同じです。資本主義経済の中で、現代社会の中で「勝つ」あるいは「成功」することが、すなわち「幸せ」ではないと思うのです。
人はパンのみにて生きるものにあらず。私はクリスチャンでも宗教家でもありませんが、
この有名な言葉は知っています。人生における「パン」が「ビジネス(仕事)」でしょう。でも、人間はそれだけでは生きられないのです。人生を充実させるための「プラスアルファー」が必要です。その「プラスアルファー」は、人によってそれぞれでしょうけれど、梅雨が明けて、雨に洗われたきれいな空と空気を5感いっぱいに味わいながら、この夏の休暇に、それぞれの「プラスアルファー」を考えそれを充実させることができれば素晴らしいですね。
もしその「プラスアルファー」を音と映像の世界、音楽や映画に求められるなら、逸品館のホームページには「プラスアルファーを充実させる情報」が満載されています。整理整頓が行き届いていないのが大変申し訳ないとは思いますが、きっと何かのお役には立てると思います。よろしければご覧下さいませ。