逸品館メルマガ012「人に優しい、使いやすい製品とは?」

7月末までのAVラックのバーゲンへの沢山のご注文ありがとうございました。

AVラックのバーゲンは、夏冬のボーナス時期と5月の連休前の年3回定期的に行っています。毎回、ADKのSDシリーズへ注文が殺到し一部の製品に品切れが発生するなど、やむなく納期をお待たせすることもあったのですが、今回は商品を十分に用意していたため滞りなく納品することができました。お客様ならびに協力メーカーへ重ねてお礼申し上げます。

AVラックのバーゲンを企画して感じるのは、ADKのラックだけではなくイコーネスのチェアなどの高級AVファニチャーへの需要が高まっていることです。高い製品ほどバーゲンで購入することのメリットが大きいこともあると思うのですが、オーディオやホームシアターがマニアの専用ルームからリビングなどの多くの人が触れる場所へ進出しているからだとも感じます。もし、それが事実なら我々スタッフにとって大変喜ばしいことです。

逸品館が目差しているのは、車に例えるなら調整や保守に特別な知識を必要とするMT(マニュアル)のレーシングカーでなく、AT(オートマチック)のスポーツ車をイメージさせるような簡単で楽しく使えるAV製品の販売です。

ただし、使い勝手を初め現在の高級AV機器には、まだまだ改善すべき点が沢山見受けられます。業界は変わりますが、簡単操作の携帯電話がやっと登場しました。お年寄り向きの文字が大きく、機能を思い切って簡略化した誰にでも使い安い携帯電話です。「遅ればせながら」と言いたいですが、とにかく思いきったデザインで作った姿勢は評価できます。

AV機器もこれを見習って、「不必要な機能」が少なく「誰にでも使える」製品、セッティングにかかわらず「価格に見合った音質と画質が実現する」製品を増やして欲しいと思います。マニアのような経験者や熟練者だけではなく、販売した製品を、家族みんなでお楽しみいただければ、それほど嬉しいことはありません。急には変えられないと思うのですが、一人でも多くのお客様に喜んでいただけるように、少しずつでも地道な努力を続けてゆこうと思います。

すでにご存じの方も多くいらっしゃると思いますが、逸品館では製品を独自の基準でテストしカタログなどではわからない性能の差や使い勝手の違いをHPで公開しています。
今回は、少し遅くなったのですが注目度の高いDLPプロジェクターの比較とEASTONE(イーストン)から発売された、THX認定のサウンドスクリーンのテストをアップロードしました。

プロジェクターのテストでは、使い勝手(調整機能)を中心に購入時にご検討いただきたい部分をクローズアップしています。
https://www.ippinkan.com/6-projecter_spec.htm

サウンドスクリーンのテストでは、音声を透過させる事による「画質の低下」とスクリーンに映像を投影したときの「実際のコントラスト比」について詳しく調べました。
https://www.ippinkan.com/eastone-e2s-100phd.htm

これらのテストは、その結果をご購入時の機器の選択にお役立ていただきたいという目的以外に、メーカーに対し「より良い商品とはこうあるべき」という逸品館なりの考え方を示すために行っています。このような、逸品館の「より良い製品をご提供したい」という今までの活動が評価され、「お客様の立場に立って商品を改良してゆきたい」と考えるメーカーからのコンタクトも次第に増えてきました。

価格競争には、限界があります。相手に負けないための改善にも限界があります。
「勝ち続ける」ことは、誰にもできません。「勝者なき戦い」と呼ばれるような不毛な戦いは、こりごりです。でも「他には負けないような個性的な商品を作る」ための、付加価値競争には「勝ち負け」がありません。大量消費を止めるための資産の有効活用や、利益の公平な分配を可能にするような経済活動を目差すための「アイデア競争」なら大歓迎です。

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