逸品館メルマガ079「音の向こう側にある感動」

ヨーロッパ、東京など立て続けに出張が多く入ってメルマガをゆっくり書く機会がありませんでした。今日も、仕事が終わってから大急ぎで筆を走らせて(キーを叩いて)います。出張の移動時間を使ってこの間から何度かメルマガに登場した「五味康祐」さんのオーディオ、音楽関係の著書を少しずつ読んでいます。

彼の著書を読めば読むほど、オーディオマニアと音響メーカーの考え方は、残念ながらいつの時代にも平行線をたどるものだと感じてしまいます。特に五味さんのような技術的なお話があまり得意でない「文系?」のオーディオマニアと、何かといえばすぐに数字や理論を引き合いに出す「理系?」のオーディオマニアの話は、全くかみ合いません。
幸い私は、そのどちらにも少しずつ造詣があるのですが、そういう見地から五味康祐さんの主張を読むと技術系のオーディオマニアと彼が同じ日本語なのにまるで異なる「言語」で話し合っているかのようにコミュニケーションが上手く取れていないもどかしさを強く感じます。そして残念ながら、その状況は今も大きく変わっていません。

例えば、一部の技術系のオーディオマニアには未だにケーブルで音質や画質が変わらないと主張する人達がいます。なぜ多くの人が認めていることをあんなに頑なに否定するのか?理解に苦しみます。音楽を理解すると言うことは、音を通じて人の気持ちや人の考えを自分の中に取り入れることです。音を通じて演奏者と自分の心との共通点を探り、共感を得ることが音楽を聞く目的のはずなのに、たったケーブル一本の音のことですらあんなにも頑なになってしまったら、はたして音楽や芸術を自分の内側に取り入れ、かみ砕いて理解できるのでしょうか?大きな疑問を感じることがあります。もし、音のまだ向こう側にある喜び(音楽的感動)に触れることが出来ないとすれば、それは、ものすごくもったいないです。

話は少し変わりますが、4月19日に行ったイベントは、売り上げにはあまり繋がらなかったものの内容的には大成功だと考えています。お客様のみならずお越し頂いた3社のメーカーの講師の方々も他社製品に触れることで、却って自社の製品の特徴や良さを再確認されたようでした。当日、実施したアンケートの結果は、下記のページに掲載させていただきました。高画質TV選びの参考になれば幸いです。
https://www.ippinkan.com/event_news/nec_LCD2690.htm

次に逸品館が実施するイベントは、5月9,10,11日の東京ハイエンドショウへの出展です。詳しい時間割と出展ブースの案内は、下記のページからご覧頂けます。
http://www.hi-endshow.jp/contents.html

今回は、私の申し込みが遅かった関係で30分のイベントを3日間で「たった7回!」しか行えません。とても残念です。しかし、その悔しさをバネに4月19日に自社試聴室で行った音のデモンストレーションを参考にして、東京でのデモンストレーションの内容をすごく濃いものにしたいと考えています。

予定しているデモンストレーション内容は、次のようなものです。

ハイエンドショウ2008Spring・イベントプログラム(仮)

1)開催の挨拶
2)CDとSACDの音質の違い:ノラ・ジョーンズ、クール・クール・ハート
3)ドルビーデジタル音質の検証:ノラ・ジョーンズ、クール・クール・ハート
4)マイクアレンジによる音質の違い:サラウンド・リファレンスディスク
5)サラウンドによるオーディオコンサート:サザン・オールスターズ、ミス・
ブランニューデイ
6)サラウンドによるオーディオコンサート:槇原敬之
7)終了挨拶

使用機材は、フロントスピーカーにZingali 1.12、センターにAIRBOW IMAGE11/KAI2、リアにウィーンアコースティック T3G、サブウーファーはサーロジック製をアンプには、AIRBOW CU80SP+MU80FTに加えSR7002/Special-SRを使う予定です。そしてプレーヤーには、近日発売予定の新製品 UX1SE/Limitedを用意して満を持します。

大まかに分けてイベントの前半は、フォーマットやマイクアレンジが音質に与える影響を検証し、後半はオーディオの本当の目的である「音楽を通じての一体感」をご体験いただければと考えています。特にサラウンドによるJ-POPのコンサートの再演は、すでに自社の試聴室で実験済みですが、何度聞いても思わず身体が動き、声を出してしまうほどの素晴らしい躍動感とコンサートとの一体感を味わっていただけると思います。

私はメルマガで結構「難解な話」を繰り返していますが、正直自社の試聴室で臨場感溢れる音楽を聞いていると、そんな「ややこしいお話」なんてどうでも良くなってしまいます。楽しければそれで良いし、楽しくなければオーディオなんて面白くない!私は、いつもそう思います。ホームシアターも同じです。それをもっとシンプルにお伝えできれば嬉しいのですが、なかなかそれが難しくついつい話が深くなってしまうのです。五味さんのことをとやかく言えないですね!

その反省の意味も込めて、東京ハイエンドショウ2008 Springでは、逸品館がプロデュースする圧倒的に「楽しい音!」を言葉ではなく、実際にご体験いただければと考えています。お忙しいとは思いますが、皆様のご参加を心よりお待ち申しあげております。

もちろん!

逸品館に起こし頂ける皆様は、直接3号館を尋ねてください。そこには、常にハイエンドショウ以上のサウンドが、皆様をお待ちしているのですから!体験だけでも大歓迎です。「本物」を味わうのは、機器を買う前!の方がより意味がありますから!GWに逸品館・3号館へのご来店をお忘れなく!決して後悔させません!!

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