PIONEER最後の純正プラズマ KRP-600M 特集

パイオニア純正最後のプラズマパネルを搭載したプラズマディスプレイが登場しました。

第一弾は、60インチのチューナーを搭載しないモニタータイプ!

定価 OPEN- ※アンプ内蔵、スピーカー・スタンド別売りです。

逸品館では、いち早く展示を開始!最新モニターパイオニア KRP-600Mの性能を確認しました。


入出力端子等、外観の変更点

1)本体側のスピーカー端子が特殊形状になった

スピーカー側の端子は、剥き線のままになっているので附属のケーブルを使って別のスピーカーを取り付けることも可能です(6Ω-16Ωスピーカー対応)。

2)リモコンが多機能になった

パイオニアモニターには、アルミ仕上げの高級感があるシンプルなリモコンが附属しているのですが、今回高級感はそのままに、他の機器の操作も出来る多機能リモコンが装備されております(照明付)。

3)本体背面がフラットになりかなりスマートになった

実際の使用上はほとんど関係ないですが、フラットで新世代のディスプレイの印象です。

※従来の金具やスタンドは流用できません。

上:KRP-600M /下:PDP-5010HD

4)電源ケーブルは従来通り取り替え可能

本体が薄くなって電源ケーブル周りの余裕が少なくなりました。プラグの太いものは差すことができませんので注意が必要です。

写真のように太いプラグは四角い形状でも根元まで差すことができません。

上:KRP-600M /下:PDP-5010HD

5)映像入力に、S端子がなくなった

ほとんど必要ないかもしれませんが、モニターテレビとしては各種入力に対応して欲しいところです。


機能面での変更や新機能

改良が中心で大きな変更点はないのですが、インテグレーターモードという詳細画質を設定できるモードが新たに搭載されております。かなり詳細に画質を設定できるので、更に映像を追い込む方には最適な機能となっております。

インテグレーターモードの中で、業務用向けのテレビに一般的に搭載されている「ブルーオンリー」モードが搭載されておりカラーバーで手軽に色や明るさを調整することが出来るようになりました(カラーバーは外部から入力する必要があります)。基本的な画質がよいのでデフォルトの映像設定で高画質を充分堪能できます。

1)パネルの消費電力を確認

実際の消費電力が、液晶パネルよりも実は低い、パイオニアの「KURO」の実力を計測しました。

明るい部屋で、明るい画像を映したとき(KRP-600M

408W。明るい部屋の場合輝度が自動で高くなるので、消費電力が高めになります。

2)暗い部屋で、暗いトーンの映画を映したときKRP-600M

197W。暗い部屋で暗いシーンの場合、かなり輝度が抑えられ32インチ液晶テレビ程度の消費電力まで下がります。

プラズマ特有の種火を消し、発光効率も高い「KURO」パネルの恩恵です。

3)KRP-600MとPDP-5010HDで解像度は特に違いが感じられなかった。

50インチと60インチで比較しているので60インチが荒くなるはずですが、ほとんど両機種に違いは感じられず。実際映像を見ても荒さの差は全くありません(※手持ちで撮影しているので画角がやや違います)。

●解像度の違い

上:KRP-600M /下:PDP-5010HD

●暗部の再現性

上:KRP-600M /下:PDP-5010HD

スペックでは、暗部の再現性がKRP-600Mの方が若干向上していますが、写真ではほとんどわかりません。実際にもそれほど大きな違いは感じられませんでした。

4)コンポーネント入力のスケーリング性能を確認 KRP-600M

(※デフォルト設定、リビングモードでしばらく放置の後、撮影)

上:HDMI入力 / 下:コンポーネント入力

DVDプレーヤーから接続するときはコンポーネント接続が有利に感じられました。特に映画の場合、HDMIで1080Pに変換して送接するよりもコンポーネント入力の方が画質がよく見える場合がございます。

5)KRP-600MとPDP-5010HDでコンポーネント入力時の画質の違い

上:KRP-600M /下:PDP-5010HD

PDP-5010HDから性能の良いスケーラが入っておりほとんど差を感じられない、差があるとすればパネルの改良の差かもしれない。

まとめ

KRP-600Mは、「KURO」を新たにリファインし、更に魅力的なモデルに仕上がっていました。比較してみてPDP-5010HDの素性の良さも改めて認識しました。

現時点でKRP-600Mは薄型テレビ史上最高の画質を誇っていることは間違いない。PDP-5010HDの時も書きましたが、SONY プロフィール等のモニターテレビからの買い換えを検討されている方には特におすすめしたい(現時点では納期が10月下旬頃の予定)。年末には同じパネルを搭載したチューナー搭載モデルや50インチのモデルが登場予定です。

年末に発売が予定されているチューナー搭載モデルは詳細は未定ですが、チューナー部が別の筐体になる予定ですので、一体型を検討されている方は、現行のPDP-5010HDがお買い得です。

カテゴリー: ホームシアター タグ: , , , , , , , , , パーマリンク