東洋一のレコード工場 東洋化成

現在ではアーティストがアルバムと言えばCDの事と言うのが当たり前となっていますが(さらに最近ではネット配信のみのアルバムはMP3ファイル等になりつつあります 。。)、アナログレコードのジャケットをたまに見ると、あの大きさが今ではとても新鮮に感じ、同じ様に2・3千円払って手に入れたと時でもその喜びは、レコードの方が大きかったなー、と感じる時があります。以前に見た、日本のお昼の顔であるT氏が深夜にやっているT倶楽部という番組で、アジア唯一のアナログレコードカッティング工場である東洋化成でのロケが、とても興味深い内容でしたので紹介したいと思います。

レコードを作る行程を見るだけでも面白いのですが、特に驚いたのは、ゲストで来ていた元MEGADEATHマーティ・フリードマンが、自身のMEGADEATH時代のCDを、特になにも処理を行わずレコード盤に録音し、その音を聞いてみていたのですが、不思議なことに元のCDよりも断然良い音になっていて、マーティがそのCDを製作する際に苦労したミックスやマスタリングでの音作りより、レコードに音源をそのまま録音した際の音の化学変化とも言える効果による音質の良さに、愕然としつつもとても驚いていたのが印象に残りました。この中では実行してくれなかったですが、この工程をCDだけでなく、MP3などの音源でも実験してみたらどうなるのか、とても気になりました。
他にも、レコードの溝は盤面の円周の距離によって音質が変わってしまう(内側にゆくほど音が悪くなる)ので、当時は外周(つまりA面B面の1曲目)に代表曲を持ってくるのが常識だった、などの思わず人に話したくなるような興味深い内容が盛り沢山でした。

東洋化成の方は、”アジア唯一のレコード工場と言っても、単にレコードを作っているのがウチしか残っていないだけのことです”と淡々と言われていましたが、1982年にCDが生まれて以来、次々とレコード工場が閉鎖され、結果アジア唯一となったこの工場はこのまま健在でいて頂きたいと思います。私も部屋の片隅で埃をかぶっているプレーヤーを引っ張り出して、レコードの独特のパチパチというノイズが無性に聞きたくなってきました!

当店お薦めの、アナログレコードとPCの橋渡し的レコードプレーヤーNUMARK TTUSB、USB端子内蔵・PCでの波形編集ソフト付属で、アナログレコードの音をPCにダイレクトに取り込むことが出来ます。レコードでしか持っていない音源を、iPod 等で聞きたい時には最適です。さらにSTANTON 400V3カートリッジとの組合せで、リスニングにも十分な音質となっております。

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