低価格液晶フルスペックプロジェクターMITSUBISHI LVP-HC5500が登場!(逸品館1号館に展示設置しております)
実売20万円を切るフルスペックプロジェクターLVP-HC5500の実力はいかに?早速テストしてみました!
クラストップレベルの静粛性はそのままに、レンズの仕様を必要最低限に抑え画質を犠牲にすることなく低価格を実現しています。LVP-HC5000やLVP-HC6000からは設置の際の仕様が異なっており、以前の機種からLVP-HC5500の導入を検討される場合は注意が必要です。
まずは、主な変更点をご紹介します。
変更点1
ズーム比が、1.6倍から1.2倍になりました。
100インチのスクリーンを設置する場合
- LVP-HC5000・LVP-HC6000 3.1mから5.0m
- LVP-HC5500 3.2mから3.9m
設置範囲は少し狭くなっております。長い距離に設置する場合、注意が必要です。
変更点2
レンズシフト左右廃止 上下のレンズシフト量が 75%から50%に変更されています。
(設置イメージ写真、赤線はレンズの範囲を示す)
上記写真の用に、スクリーンの白い部分にプロジェクターのレンズが重なるように設置する必要がございます。これは本体を裏返したりしたときも同様でプロジェクターを天吊り設置するとスクリーン位置がかなり上の方にきてしまいます。
おすすめは試聴位置の後方に台を設置しそこから投影する方法です。立ち上がった時の眼の高さぐらいに設置すれば試聴しているときに邪魔にならずに設置できます。このぐらいの高さであれば、床から立ち上げる、立ち上げ式スクリーンを設置して投影する際も無理のない高さで設置もしやすいと思います。(立ち上げ式スクリーン OS G1-T080H(80インチ) でスクリーンの上端が170cm程度の高さになります。)
※LVP-HC5500を天吊りに設置してスクリーンを下の方に下げる場合、本体を傾けて設置する必要があります。傾けて投影するとプロジェクターから遠い部分が拡がり台形に映像が歪みますが、台形補正機能がございますので補正して真っ直ぐ映すことも可能です。
画質テスト
前のモデルであるLVP-HC5000/LVP-HC6000が手元になかったので、SANYO LP-Z2000と比較しながらご紹介します。
ハリーポッターと炎のゴブレット
SANYO LP-Z2000
MITSUBISHI LVP-HC5500
解像度は変わらずLP-Z2000も質感の良い表現をしておりますが、LVP-HC5500の方が細部が更によく見えリアルです。
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
SANYO LP-Z2000
MITSUBISHI LVP-HC5500
解像度が上がるとアニメとCG部分の差が大きくなってきます。色味も豊富で実売20万円以下の液晶プロジェクターでこの深みが実現できるのは驚きです。
ドルビーTRUE-HDデモソフト(非売品)より、Clouds7.1
SANYO LP-Z2000
MITSUBISHI LVP-HC5500
LVP-HC5500は、飛行機の機体の質感がより細かく模写されています。こういう映像はブルーレイの解像度がとても生きてきます。情報量が多く気持ちの良い映像です。表面の素材感がリアルです。
三菱デモディスク(非売品)より、「メークアップ」女性の肩、アップシーン
SANYO LP-Z2000 |
MITSUBISHI LVP-HC5500 |
LP-Z2000の色味が撮影の都合で青みがかってしまいましたが、実際は違和感はありません。生々しい肌の質感に注目です。
質感というか見えてはいけないような細部までがLVP-HC5500でははっきりと判別できてしまいます。
入力による画質の違い
下の3枚の写真はLVP-HC5500にそれぞれ、コンポーネント(480i)・コンポーネント(1080i)・HDMI(1080P)で接続した映像です。
どれが、どの接続の写真か分かりますでしょうか?
一枚だけ感じが違うので分かってしまうと思いますが、上から、HDMI(1080P)・コンポーネント(480i)・コンポーネント(1080i)の接続になります。
写真ではわかりにくくなってしまいましたが、コンポーネント(480i)接続では全体的に甘くなります。しかし良質なスケーリング回路(画素変換回路)のおかげでフルスペックの解像度に引き延ばしても良好な写りです。HDMI(1080P)とコンポーネント(1080i)接続は好みで使い分けるレベルです。元々のソースは1080pですのでHDMI接続がそのままの解像度で写せて有利なはずですが実際はその差を感じられませんでした。アナログの変換画像も魅力的です。
HDMIケーブルにWIRE-WORLDのSHHという高級ケーブルを使用しており、コンポーネントケーブルは、audio-technica AT-DV33Vスタンダードなケーブルを使用しております。よりこだわられるなら、良質なコンポーネントケーブルを接続することで更に質感の良い映像が得られます。特に映画ではあっさりと表面的にきれいな映像ではなく深みが感じられる映像を得ることができます。
まとめ
フルスペックプロジェクターでコストを削減した低価格機が登場するのは期待していましたが、コストの削減がレンズに及ぶとせっかくのフルスペックの解像度が生かせない状況がくるのではないかと危惧しておりました。
今回LVP-HC5500を観て、安心しました。とてもうまくコストダウンされており冒頭で挙げた設置環境で合えば最高のパフォーマンスを引き出せます。静粛性はトップレベルで若干気になるのは、黒を引き締めるためのオートアイリスの作動音ですが通常音の出ている環境では気にならないレベルだと思います(OFFも可能)。
このプロジェクターの登場でクオリティの良い映像をより手軽に楽しめるようになりました。大画面で観ると同じ映像を見ても受ける印象が全く変わります。この機会に高精細大画面プロジェクターシアターはいかがでしょうか。LVP-HC5500やその他おすすめプロジェクターを逸品館1号館シアタールームでは、いつでもご試聴いただけます。1機種ずつ投影できますので他のプロジェクターの光の影響を受けずきちんとした性能をご覧いただけます。お気軽にご来店くださいませ。
また、ご不明な点がございましたら、電話06-6644-9101(10時~19時30分)、またはお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせくださいませ。よろしくお願い申し上げます。