ＣＤレシーバーＭＡＲＡＮＴＺ Ｍ-ＣＲ502を展示開始しましたので、Ｍ-ＣＲ502と対をなすスピーカー LS-702との組合せで試聴しました。
まず、普通にＭ-ＣＲ502からシングルワイヤーにて、LS-702を接続し試聴を開始しました。若干音に薄さを感じるものの、滑らかで色彩感のある音質は、とてもセットで８万円を切る価格のコンポから出てくる音とは思えません。しばらく気分良く聴きながら、他の作業をしていました。
聴き慣れた頃合いを見計らって、Ｍ-ＣＲ502の特徴であるバイアンプ駆動を試してみる事にしました。Ｍ-ＣＲ502には４ｃｈ分のパワーアンプが内蔵されており、バイアンプ駆動が可能となっています。結線はバイワイヤー接続と同じ要領で行います。違いはバイワイヤー接続が１台のステレオアンプの出力からスピーカーケーブルのみ高域と低域を別々に接続するのに対して、バイアンプはケーブルだけでなく２台のステレオアンプ（４ｃｈ分）を使って高域と低域をそれぞれ別のアンプで駆動します。バイアンプにして音を出した瞬間「あっ、さっきまでと全然違う」とすぐに分かりました。
音の厚みがグッと増し、質感も大幅に向上しています。エネルギー感もかなり感じられるようになり、先程少し気になった音の薄さは微塵も感じられません。実在感も最早この類のコンポのものではありません。
TEAC CR-L600など小型で高音質のお薦めコンポが生産打ち切りになってから、やっとお薦めできるコンパクトで音の良いコンポが発売されました。それもかなりの高音質で、セットで８万円を切る価格からは、想像できない音を聴くことができます。
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