二人の女の「ラ・カンパネラ」~アリス=紗良・オットとフジ子・ヘミング~

先日、家でテレビをつけるとたまたま「徹子の部屋」が放送されていました。出演者は若くて綺麗なお姉さんでしたが、見覚えはありません。何て言う名前の芸能人かな?などと思って見ていると、彼女はピアニストだということでした。

「へえ~、べっぴんさんだなぁ」とか思いなが、らその後に流れたピアノ演奏をきいて驚きました。とても素晴らしい演奏でした。そして驚くことに彼女はまだ20歳だということでした。

彼女の名前は「アリス=紗良・オット」。すかさずアマゾンで注文、そして昨日そのCDが我が家に届いたので、早速聴きました。

良いです。自然と聴き込んでしまいます。

日本版にのみ収録されている「ラ・カンパネラ」を最初に聴いたのですが、演奏技術がある事よりも、彼女自身が音楽と一体になる事で表現されるオーラの様なものが感じられました。唯一残念だったのが、音質的に不利なはずのテレビ放送での演奏会の方が、感動がより大きかったことです。CDで聴くより本当は演奏会へ行き直接その演奏に触れる事が、最も感動が大きいのだと改めて感じさせられました。

ラ・カンパネラ」なら「フジ子・ヘミング」ということで、続けて聴きました。

流石に「フジ子・ヘミング」の演奏には、波瀾万丈の人生を送ってきた彼女の深みというか、年輪の様なオーラを感じます。「フジ子・ヘミング」の演奏は、音楽を聴かせるというよりも、彼女そのものを顕しているとさえ思えるほど、鬼気迫るものが感じられます。

特にドイツのラジオ局がライブ録音した「ラ・カンパネラ」は凄まじいオーラを放っている様に私には感じられました(青紫のジャケットのCD、右のディスク)。
余りCDを衝動買いする事はないのですが、久しぶりに何かを期待させられるCDに出会いました。


アリス=紗良・オット リスト:超絶技巧練習曲


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