逸品館メルマガ116「カーステレオの調整」

今年のゴールデン・ウィークは、高速道路の割引制度の関係で普段のゴールデン・ウィークよりも車が混雑するかも知れません。そんな時は、カー・ステレオで音楽を聞いて楽しみましょう!
カー・ステレオの音質に不満を感じたら、トーンコントロールやバランスつまみで音質調整にトライして下さい。最近の国産車のカー・ステレオはかなり音が良いので、簡単な調整でかなりの音質を引き出せます。調整のポイントは家庭でのオーディオも同じですが「極端に変えないこと!」です。私の知る限りカー・ステレオは、ほとんどフラットのままでもいい音が出るようになっているようです。
標準の位置から、高音を1~2ポイント上げる、低音を1~2ポイント上げる、前後のスピーカーの音量バランスを1~2ポイント前より、もしくは後ろ寄りにする。大体それくらいの調整で、十分音楽を楽しめる音質にセットアップできると思います。
ただし、モデルによっては「致命的に音を悪くする機能」が搭載されていることがあります。例えばBOSEのカー・ステレオには、音質を速度や騒音によって「自動的に調整する機能(AUDIOPAILOTなど)」が搭載されています。(MAZDA RX-8など)この機能は、なるべくOFFでお使い下さい。使用すると低音が過多になって、変な音になってしまいます。その原因は、音をマイクで測定してそのデーターを元に補正を行うからです。人間の耳は、様々な補正能力を持っています。聞こえる音に合わせて耳の周波数特性と調整する、オーディオで言う「オートイコライジング機能」はもちろんのこと、騒音の中から特定の音だけを抽出して聞き取れる「カクテルパーティー効果」も有します。こんな素晴らしい補正機能を持っている耳に「過剰な機械的な補正」は不必要です。
BOSEの「AUTOPAILOT」の場合は、音を「フラット(公平)」に拾うマイクのデーターから単純に引き算足し算で周波数帯域の補正を行うため、人間が体で行っている補正にさらに補正をかけるような感じになってしまうので、聴感上は明らかな補正過多になって音がおかしくなるのです。音響専門メーカーと胸を張っているBOSEですが、音を数学的にしか考えないため、こんな大きな失敗を犯します。
同様の機能にAVアンプに搭載される「自動音場補正」があります。これはAVアンプに付属するマイクを使って、スピーカーまでの距離や周波数などを補正するのですが、たいていの場合「補正過多」になってしまいます。その結果「何もしない」よりも音が悪くなることすらあります。アンプなどに搭載される「自動機能(オート)」は、簡単で便利に感じますが「音に関してはあまり役に立たない」ことを忘れないで下さい。ケーブルの音を聞き分けられる、すごい感度を持つ人間の耳には、機械による雑な補正は却って迷惑なことが多いのです。
5月の連休に向けて、AIRBOWの新製品の開発を急いでいましたが、DV60/Ultimateは、4月内の発売が可能となりました。AV8003/Specialは間に合わず、少し遅れて5月15日発売予定です。どちらのモデルも「CD以外の音源で音楽を楽しもう!」という、今年の逸品館のスローガンを確実に実現してくれる実力を持っています。特にAV8003の「DLNA(LAN接続)」を生かせば、エアチャックした音楽やTV番組、映画をHDDに記録したまま、AIRBOWの高音質・高画質でお楽しみ頂けるので大変便利です。詳細は、AIRBOWのHPにアップロードしていますので、よろしければご覧下さいませ。

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