各メーカーから発売されているセンタースピーカーのほとんどには「左右に2個のウーファー」が搭載されています。しかし、逸品館が行ったセンタースピーカーの音質テストでは、1個のウーファーより音が良かった2個のウーファー搭載品は一台としてありませんでした。2個のウーファーの場合、音が重なり合って、中高域が濁り、低音がもやもやしてしまうからです。また、大きすぎるセンタースピーカーも、やはり音を悪くします。センタースピーカーは小さければ小さいほど、フロントスピーカーの音に上手く溶け込んで存在感が消えるのです。なぜでしょう?弦楽3重奏で異なる3種類の楽器を使うのは、あえて楽器のサイズを変えることにより「楽音の構造をかみ合わせない」ためです。バイオリン3台よりも、バイオリン、ビオラ、チェロのサイズの異なる3台で演奏する方が「音に幅と深みが出る」からです。この原理をスピーカーに当てはめるとセンタースピーカーは、「フロントスピーカーに音色が近く、サイズは小さい」方がフロントとセンター、それぞれの音が綺麗に混ざり合うことがわかります。
ではなぜ、PMCのようにシングルウーファーのセンタースピーカーを作るメーカーは少ないのでしょう?それは、音質に無関係な装飾をスピーカーの外観に施すように「Wウーファーは見栄えがよい」からです。周りを見渡して下さい。シリーズでラインナップされているほとんどのスピーカーは「同じ外観」に統一されています。それも「見栄えを良くする」目的です。すべてのシリーズの製品に「同じ回路」を搭載したり、カタログスペックや見かけを豪華にするためだけに力を注ぎ、「音がないがしろにされている製品」が多すぎます。リアスピーカーの数にしても、明らかに7.1chよりも6.1chの方が音質に優れています。理由は?センタースピーカーの数を増やさないのと同じです。スピーカーをやたら増やすと音像が散漫になってしまうからです。
逸品館がお薦めするNo1.のセンタースピーカーは「AIRBOW IMAGE11/KAI2」です。音の良さで耳目を集めたハイエンドショウトウキョウ2008-2009の逸品館のサラウンドデモンストレーション用センタースピーカーにも「AIRBOW IMAGE11/KAI2」を使いました。たった¥21,500(1本・税込)のスピーカーですが、そのセンタースピーカーとしての表現力は素晴らしく、価格を考えずにセンタースピーカーを選んでもこれ以上の製品は見つかりません。「AIRBOW」はメーカーに実現できないことすら可能にする逸品館の情熱から生まれた、「音にこだわるお客様に向けた特別な製品」です。
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