大植英次&大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴きにいきました。
会場は、大阪南部のだんじり祭りで有名な岸和田にある「浪切ホール」で開催されました。
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2009年10月18日(日)
「大植英次&大阪フィルハーモニー交響楽団」
指揮 :大植 英次
ピアノ:清水 和音
曲 目:
ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」作品9
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
チャイコフスキー/イタリア奇想曲 作品45
レスピーギ/交響詩「ローマの松」
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笑顔が印象的な指揮者の大植英次さんは、
ダイナミックな指揮で会場全体の空気を掴んでいました。
私自身大阪に住んでいながら大阪フィルハーモニーの
演奏を聴きに行ったことがありませんでした。
初めて聴いた大阪フィルハーモニーの演奏は・・・
ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」作品9が、
始まった時からその音圧の高さに圧倒されました
同じ会場で聴いた別のオーケストラ演奏の時は
やや聞こえにくい印象だったので
実はあまり期待をしていなかったのですが
これほど違うということに非常に驚きました。
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
までは、音楽を聞くと言うより音圧の中に
各楽器の音を聞き分けるように聞いていましたが、
休憩を挟んで、
チャイコフスキー/イタリア奇想曲 作品45
が、演奏される頃には非常にリラックスして
バランスの良い音に浸っていました。
今回の楽曲は初めて聴いたのですが、
ストーリーが浮かぶようで演奏に聴き入っておりました。
最初に会場に入ったときに気になっていたのですが
オーケストラの左右に中型のスピーカーが設置されており
しゃべるときにでも使用するのかと思うと
実は・・・
レスピーギ 交響詩「ローマの松」の
第3部 ジャニコロの松の中で
「そよ風が大気をふるわせ、
ジャニコロの丘の松が清らかな満月の光に、
遠く浮かび上がっている。
ナイチンゲール(夜鷲)が鳴いている」
というシーンがありそこでナイチンゲールの鳴き声が
スピーカーから聞こえてきました。
第3部の最後のシーンです。
会場でいただいたプログラムに書いていたのですが、
作曲者がそこで録音されたナイチンゲールの鳴き声を
流すように指示を出しており、そういう形になっているそうです。
オーケストラの中にうまく、環境音として調和していました。
最後、第4部 アッピア街道の松ですが
ここでサラウンド体験をしました。
演奏終盤に後方3階席の左右からトランペットが
鳴り響きました。
指揮者の大植英次さんが後ろを向いて(観客席の方向)、
指揮をしていたので、最初は何をしているのか
分からなかったのですが、実は後方のトランペット奏者に
向けて指揮をしていたのです。
やたら後ろからの反射の音が大きいと思ったら
まさか本当に演奏していたとは・・・
ホールで聴いている音は自然にもちろんサラウンドですが、
より人為的に後ろから音がするのは初めての経験でした。
特に、プログラムにも記載が無かったので
サプライズな感じでとても楽しめました。
第一部だけの登場でしたが、
ピアノ演奏があり、清水和音さんという方の
演奏を初めて聴きました。
大柄な人でしたが、ピアノの音が
柔らかく独特のメロディーが感じられました。
会場で、清水和音さんのCDソフトを購入して帰途につきました。
後日逸品館店頭で、聴くと同じように柔らかいメロディーを
感じることができました。
今回、良い演奏を聴かせていただきありがとうございました。