リーマンショックからの一年間で世界のトップに君臨しつつあった日本大企業の大半が赤字に陥るなど、想像できない大きな変化が世界に訪れました。異常気象も相変わらずで、大量生産・大量消費を前提とした先進国経済をエコの観点からも見直さなければならない時がやってきたようです。
そんな中、昨日より大阪ハイエンドショウが開催されています。大阪ハイエンドショウは相変わらずの様子です。高いものを並べて良いとは言えない音を出し、同じ呪文を寝言のように繰り返す評論家の無駄話を聞かせられる、このような紋切り型のオーディオイベントの有効性(業界への好影響)には、大いなる疑問を禁じ得ません。情熱がないなら、イベントを行うべきではないとすら思うときがあります。
しかし、11月13日(金)~15日(日)の3日間、秋葉原で開催される「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA 2009」は違っているようです。このオーディオイベントは、昨年までAVフェスタとして提案型で行われていたショウを装い新たに体験型に変革し、「新しいオーディショウ」の形を取ります。このような新しい形でのオーディオとホームシアターの展示会には大賛成です。HPを見ると、従来の「製品を見せて音を聞かせる」という形から「オーディオの楽しみを提案する」という方向への変化が明確に感じられます。逸品館も体験を求められましたが、ハイエンドショウトウキョウへの参加を優先し、今回の「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA 2009」への出展は見合わせました。
実はこのような「体験型」のイベントが以前から大阪でも開催されているのをご存じでしょうか?それは、シリコンハウス共立が行っている「電子キット製作教室」です。完成品を販売する逸品館では、シリコンハウス共立のようなキットやパーツの販売は行わないのでビジネス的な関係はないのですが、形は違えども「オーディオ」を盛り上げようとする会社が他にもあるのは心強いことです。
大量消費型の商品を購入して完了する形ではなく、製品を購入してから「作る」、「使いこなす」という楽しみを提供しようとする姿勢は、「購入する」ことから「使いこなす」事への変化を感じさせる、趣味として正しい方向の回帰だと思います。逸品館も「使いこなしの楽しみ」をより多く提案することで、商品購入前だけではなく、ご購入後の「楽しみ」もより深く味わって頂きたいと考えています。イベント会場の前にある駐車場を利用するときに「開場が人でいっぱい」なのを見ると自分のことのように嬉しくなります。
ハイエンドショウトウキョウでお約束した「イベント動画」と「パソコンを使ったアップサンプリングの方法」のページの製作が「ダイレクトメールの製作」と重なったため遅れていますが、今月末までには完成させるように頑張ります。もうしばらくお待ち下さいませ。