「死ぬ前に1曲だけ聴けるとしたらこれが聴きたい!」 くらい素晴らしいパフォーマンスを収録したDVDをご紹介します。
2005年、22年振りにソロアルバム「On An Island」を発表したデヴィッド・ギルモアですが、そのソロツアーでイギリスはロンドン、アメリカはニューヨークと言う両国のメイン公演の時だけ豪華ゲストを呼んでいます。(ゲストなしもいいから来日して欲しかったなあ・・・)
1組目のゲストはアルバムで得も言われぬ美しいハーモニーを提供しているデヴィッド・クロスビー&グラハム・ナッシュ。
そしてもう1組、「Comfortmbly Namb」 と言う超名曲で日替わりゲストが登場します。
2006年5月26日ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールで行われたこの日のステージにはなんと!!
デヴィッド・ボウイが客演しています!!
久しぶりのライブ演奏でファンの感涙を誘った「Echoes」でライブ本編が終わり、アンコールでまず、ギルモアが「Wish You Were Here」を演奏。
続いてクロスビー&ナッシュが自分たちの持ち歌「Find The Coast Of Freedam」 を、見た目のオッサンぶりからは、とても想像がつかない美しいアカペラで披露。
そしてコンサートもいよいよ大詰めを迎えたところで、ギルモアの「○×@△なんとかかんとかデヴィッド・ボウイ!!」 と言う紹介とともにボウイ先生が登場。
その途端、会場はつんざくような拍手と大歓声に包まれます。
いつもゲストは「Comfortmbly Numb」1曲で引っ込むのにボウイ先生は特別扱いで2曲歌います。
まず最初は99%ボウイ先生の趣味で選曲したに違いないフロイドのサイケデリックな1stシングル「Arnord Rainn」。
大昔のボウイの変名バンド「アーノルド・コーンズ」はこの曲名から取っています。
これはあまり歌い方をアレンジせず素直に歌っていますが、本人が好きな曲だけに非常にナイスです。
そしていよいよコンサートの大ラス、「Comfortmbly Numb」。フロイドの代表曲のひとつにして深淵な美しさを持つこの名曲をボウイ先生はアナーキーなヴォーカルで個性的に歌います。
これまで様々なゲストがこの曲を歌った中でこのテイクが最高!!
優美なブルーズ・ギタリス、ギルモアと変人系気品オーラ全開のボウイの競演は、まさに「死ぬ前に1曲だけ聴くならこれ!」にふさわしいパフォーマンスです。
この競演に勝るコラボと言えば、もはや 「北島三郎&ディオ」しかないでしょう!!