今週は、fostexから発売された低価格のUSB対応DACとusb入力を備えているMusical Fidelity A1 Integrated、それとセットになるCDプレーヤーA1 CD Proをテストしました。結果は次のページに詳しく掲載していますが、ハード(機器)よりもアクセサリー(ケーブル)による音質変化の方が大きい?というやや本末転倒な結果となってしまいました。
Fostex HP-A3 試聴テスト
https://www.ippinkan.com/fostex_ha-p3.htm
Musical Fidelity A1 試聴テスト
https://www.ippinkan.com/musical-fidelity_a1.htm
逸品館のメルマガのご購読者数は、間もなく1万を超える勢いで増え続けています。発行当初は、3000にも満たなかったので「言いたいこと」を書いていましたが、ご購読者様が増えると段々「言いたいこと」が書けなくなってきます。主張は通しながら、極力不快感を与えない文章の書き方はなかなか難しく、毎回頭を悩ませています。言葉足らずな表現や、不愉快な表現がありましたら、お許し下さいませ。
今の日本はきりきり舞いです。若者のアンケートで「将来は明るいか?」という問いに「8割がNo」と答えたという結果には、愕然としました。明るい未来、夢を持てない現実の中で成長する若者達の心はどんなでしょう?そんな日本にしてしまった責任は誰にあるのでしょう?政府(政治)の責任が最も思いと思いますが、身近な利益しか考えなかった国民にも責任があると思います。
海外に出かけて外側から日本を見ると、日本の足りないところがよくわかります。一昨年、オーディオの仕事でヨーロッパに行きました。数カ国を回った中では「スエーデン」が印象的でした。親切で明るい国民、行き届いたサービスが印象に残っています。もちろん、何日も掛けてスエーデンを巡ったのではありませんから、その印象が正しいとは限りません。それでも、何となくそういう空気を感じたのは事実です。
スエーデンの国民は生活が保障されています。それは日本国憲法第25条のように、絵に描かれた餅ではなく現実です。医療、教育などのサービスが充実し、母子家庭、身体障害者、老人も健康的な生活が保障されています。年金や日常に関わるサービスの多くに十分な税金が投入されている(そのため税金は非常に高い)ため、国民は「老後のための貯金」をする必要がありません。面倒は「国」が見てくれるからです。
その結果消費は促進され、景気が安定します。どのようにして、それほど理想的な国家を作ったのかその経緯を知ることはありませんが、かなりの紆余曲折の結果だったことは間違いありません。日本でそれが叶うかどうか?あるいは、そういう国家を目差すかどうか?まったく分かりませんが「一生懸命働いたのに未来があるかどうか分からない状態」からは、一刻も早く脱却すべきです。
国民がゆっくりとした気持ちで、映画や音楽に浸れる満ち足りた時間を持てるように、私たち大人こそ未来を信じて頑張らないといけないと思います。子供達に美しい日本の伝統を残すためにも。オーディオ屋風情が偉そうに言うことではありませんが、国民の一人として頑張る気持ちは持ち続けようと思います。