あったらいいな~。
架空ライブ・リポート
「ディオ&北島三郎 二人のビッグショウ featuaringリッチー・ブラックモア」
5月某日 梅田コ○劇場 7:00開演
「まさか再びディオとリッチーのレインボーが見られるなんて!!」と子供の誕生日も大事な得意先もスッポかして会場に駆けつけた元レインボー・マニアのオジサン達と幕の内弁当をパクつきながら
「ディオ誰?ジェロのいとこ?私はサブちゃん一人が見たいのに」
と、不満気なご婦人連という異種混合オーディエンスのざわめきの中、開演のアナウンスと同時に客電が落ち聞こえてきたのはリッチーのギターフレーズ!!
思わず鳥肌モノでスタートしたオープニング曲は Kill The King ではなく、なんと Do You Close Your Eyes !!
眩いライトに照らされるステージ上にはいつもの白いインド風スモックのディオとキンキラの銀ラメ・スーツに身を包んだ北島御大が並び立ち、両人ノリノリで拳を突き上げながら交互にヴォーカルを取ってショウがスタート。
30数年ぶりのディオ+リッチーの勇姿に感涙の咆哮をあげる中高年男子に対し、
「何やのこれ(怒)!?」
とシラけ返るオバサマ軍団でしたが、ここでマニアックなレインボー・ファンはピンと来ましたね。
「ディオ期レインボーでオープニングが Do You Close Your Eyes・・・しかもテンポがゆっくり・・・ということは、今夜のセットリストは75年USツアーの再現ではないのか!!!?」
正解!!
続く2曲目もこのツアーでしか演っていないSelf Portrait を二人で熱唱。
サブちゃんも英歌詞の猛特訓のおかげでなかなかの演歌調メタルぶりです。
そして会場が暖まったところでサブちゃんは一旦引っ込み、3曲目は出ました!
ディオが歌う「函館の女」。
は~るばる来たぜ函館~~~!!
コ○劇場が吹っ飛びそうなモノ凄い声量。コブシもしっかり効かせてますねー。
続いて同じくサブちゃんナンバーの「男一代」「兄弟仁義」「まつり」と来て、Greensleeves~16th Century Greensleeves でオーディエンスを盛り上げたあと、一転して今度は北島御大が歌う Catch The Rainbow。
最初は静かに、徐々にエモーショナルな熱唱となり、さていよいよこの曲最大の見せ場、リッチーのギターソロ部に差しかかったところで後方の黒い紗のカーテンがスルスルと上がり、そこには三味線20人がズラっと居並ぶという意外な展開。
リッチーと三味線20人が競演して弾きまくると言う超斬新なアレンジにはさすがのレインボー・マニアもド肝を抜かれました。
いやはや三味線でこれほど扇情的な演奏が出来るとは・・・。
そしてそのままテレキャス+三味線による Man On The Silver Mountain に雪崩れ込み、キーボードソロと来て、黒紋付きに下は色とりどりのスパンコールをちりばめた金色のハカマ姿というグラムロックも真っ青なド派手な衣装に召し替えられた北島御大が加わっての Stargazer。
日本を代表する歌手であられる御大だけに畑違いのメタルも堂々の正調演歌になしきるところはさすがの貫禄です。
そしてここで御大がお遊びで Heaven & Hell~Stand-up & Shout~Holy Diver をメドレーで挟むというディオにも知らされていなかったサプライズが!!
この敬意にはディオもさらにパワー全開です。
まさにショウは佳境に入り、75年USツアー以外では翌76年日本公演の京都、大阪、広島でしかライブ演奏をしていないレア・ナンバーの A Light In The Black が登場!!
忘我の喜びに震えるレインボー・マニアと「結構楽しいワ」と興にノッてきたサブちゃん側オーディエンス。
さすが一流はプロの仕事をしますねー。
そしていよいよ大ラスの Still I’m Sad に突入。
さくら吹雪が乱舞する中、虹に向かって進み行く大漁船のセットに乗ったご両人、ディオ&北島御大の渾身のシャウトとリッチーwith三味線軍団の弾きまくりに会場は興奮の坩堝と化します。
残るは出たっ~~~!!お約束のリッチー狂乱のギタークラッシュ!!
オーディエンスとステージが完全に一体化した最高のテンションの中、終演を告げる Over The Rainbow のエンディングSEが流れます。
いやー東西両雄の素晴らしいパフォーマンスでしたが、次は「北島ファミリーVS レインボー歴代ヴォーカル勢揃い」なんていうのもどうでしょう?(笑)
ドゥギー・ホワイトも呼んであげてね(笑)