さすが、液晶のシャープという新開発の液晶パネルの
発表が先日ありました。発表前の製品もございますので
全てご紹介できませんが、簡単にレポートしたいと思います。
今回テレビだけの発表会ですが、特別な会場が
用意され特に力が入っています。
今回の注目は「4原色液晶」です。
4原色液晶とは、
従来の3原色 赤(R)緑(G)青(B)の3原色液晶パネルに、
新たに黄(Y)を加え4原色のパネルになりました。
簡単に言うと、4色インクのプリンターが、6色になったようなものです。
実際は、色を増やすと紙に印刷するインクと違い光を透過させる
液晶パネルでは、色を増やすと画素が細かくなり光の透過が
少なくなり暗くなりがちです。
それが何と、明るくなっていました。
黄色を加えることで更に色域が拡大され、黄色はもちろん
表現できる色数が多くなっています。
撮影禁止で写真でご紹介できないのが残念ですが
より自然な再現性が感じられました。
他メーカーでは、白を加えたりして明るさを確保していましたが
色彩感の向上にはなりませんでした。
今回シャープでは、
RGB + Y =中間色の向上
を実現しており、今までにない色の魅力を感じることができました。
シャープ独自のUV2A液晶パネルは光漏れが少なく黒の表現が
優れていますが、今回の4原色化で、コントラストに加え
色の再現性があがり完成度が高くなっています。
黄色を加えることで他の緑（シアン）などの色の表現力もアップしており
よりカラフルで色に深みが増していました。
色の再現性が良いので更に奥行きが欲しくなるほどです。
製品版では更に良い画質で登場することを期待します。
その明るくカラフルなパネルを利用した、３D映像の展示もされており
PANASONICの3Ｄプラズマより大幅に明るく通常のテレビと変わらない
明るさが印象的でした。
モニターテレビは、NEC LCD2690WUXI2(完売)やVICTOR LT-42WX70（完売）が
あり、それらは高級モニターと呼ぶにふさわしい落ち着いた画質で
自然な再現性を実現していますが、シャープからも
新パネルを生かした高級モニターの登場があればうれしいですね。
正式な登場が楽しみなテレビです。
■メーカー報道資料
●ニュースリリース シャープ報道資料
「シャープ 世界初 4原色3D液晶ディスプレイを開発」
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/100412-a.html