StereoSound(ステレオサウンド) 175号「逸品館が東京・東銀座に試聴室をオープンします!」

今年5月に開催された「ハイエンドショウトウキョウ2010春」へ、逸品館は今年も出展しました。毎回盛りだくさんの出し物をご用意していますが、今春の注目は、安くて!?音の良い業務用マスタークロックジェネレーター「Antelope Audio ISOCROME OCX」です。この製品は発売からすでに数年が経過していますが、業務用という成り立ちや、オーディオ製品と比べて価格が安すぎる?ことなどから、あまり注目されていませんでした。
逸品館もこれまで、どちらかと言えばマスタークロックジェネレーターをあまり薦めてきませんでしたが、その理由はテストした多くのマスタークロックジェネレーター(内部クロックの交換を含む)に価格なりの効果が感じらなかったからです。「音は変わるけど、思ったほど良くならない」それがマスタークロックジェネレーターに対する私の考えでした。しかし、OCXはそんな私の固定概念を完全に覆しました。これこそ私が理想として求めていた、本物のマスタークロックジェネレーターです。
Esotericのデジタルプレーヤーや業務機器などに備わる「外部クロック入力端子」にOCXを接続するだけで、デジタルのトゲトゲしさはほぼ完全に消えてしまいます。霧が晴れるようにぼやけていた音がクッキリと浮かび上がり、楽器のアタックや音色の変化が鮮烈さを増します。その変化量(改善量)は驚くべきもので、AETの最高級ケーブルEVIDENCEと普及帯のケーブルを比較するのと同じくらいドラスティックです。手前味噌になりますが、Esotericをカスタマイズした逸品館オリジナルブランドAIRBOW UX1SE/LTD、X-05/Ultimate、SA10/Ultimateとの相性が抜群で、それらとOCXを組み合わせれば、CDが嘘偽りなくSACDを完全に上回る音質で聴けるようになります。特にAIRBOW UX1SE/LtdにOCXを繋いだ音は衝撃的で、生まれて初めて!CDから最高級のレコードプレーヤー以上の音を引き出すことができました。最高級のレコードシステムを凌駕する音がCDプレーヤーから出る!それは、私のオーディオ経験の中で初めてのことです。OCXを知った今なら、旅愁さえ捨てれば「すべてのレコード」をCDに置き換えてもかまわないと断言できます。そしてその絶大な効果を体験なされば、これまでのオーディオにおけるマスタークロックジェネレーターの常識がきっと変わるはずです。
もちろんこの半年の「発見」は、それだけに留まりません。そこで、ハイエンドショウで紹介できなかった機器をじっくりお聞き頂くため、6月12-13日の二日間、日本マランツ「恵比寿試聴室」をお借りして7年ぶりの逸品館単独イベントを開催します。もちろん、スピーカーにはB&Wの新製品を使います。さらに東京・銀座(地下鉄、東銀座駅より徒歩5分)に、逸品館の小さな試聴室のオープンを予定しています。すでに契約をすませた40平米の小さなワンルームマンションの15畳のLDKに試聴室を設け、そこにAIRBOWの主要製品に加えお薦めマスタークロックジェネレーター「Antelope Audio OCX」やReal-Sound lab APEQ-2PROも設置する予定です。当初は完全予約制でスタートし徐々に土日は全日オープンできるように計画中しています。
雑誌やインターネットに流れている「うわべの情報」からは決して得られない「本物の体験」は、実際に「音を聞く」ことでしか知ることが出来ません。百聞は一聴にしかず!逸品館にしか出せない!「音響」をご体験になられませんか?絶対に!ご自身のオーディオに「惚れ直す」ことが出来ると思います。情熱さえ絶やさなければ、あなたのオーディオはいつか生演奏を超えられます。そして、それを現実にするのが最新のデジタル技術なのです。

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