ハイエンドショウ2010秋は、大盛況で幕を閉じました。これも、ひとえに普段からの皆様方の応援のお陰と深く感謝しております。ありがとうございました。
音出しがぶっつけ本番に近いハイエンドショウでは、時々「予期せぬ発見」があります。今回のデモンストレーションでは、新製品聞き比べのコーナーでCDをAIRBOW SA15S2/Masterから上位モデルのX-05/Ultimateへ切り替えたときに「思ったほど音が良くならなくて!」慌てました。
デモンストレーションの終了後に原因を探ったところ、原因は「オーディオボード」だと判明しました。このデモンストレーションでSA15S2/Masterは、AIRBOWWFB-0525-3に乗せていましたが、X-05/UltimateはQuadraspireラックの棚板に直置きしていました。準備時間にボードの条件を同じにして聞き比べを行ったら、きちんと価格差なりに音の差が出ました。つまり、ボードのあるなしで25万円と58万円の価格差がかなり縮まってしまったのです。入念に事前調整のできない会場では、こういった「アクシデント」が避けられません。
それはともかく、インシュレーターやボード類は、AVアクセサリーの中で比較的重要でないと考えられているのか?後回しになったり、放置されたままになっていることがあります。もちろん条件にもよりますが、今回のイベントでは「ボードのあるなし」は音質にかなり大きな影響を与えたのは事実です。3号館ではボードでここまで音に差が付くことはなかっただけに、この経験は初めてでした。これからイベント時には、ボードにも今まで以上に気を配ろうと思います。
それを除いて納得できるデモンストレーションが行えたように思いますが、ご来場いただいたお客様の「真剣度」が高く、身じろぎもせずに音を聞かれる様子から、全体的に私のトークが堅くなったと反省しています。個人的にはもっと砕けてフランクな雰囲気でイベントを進行したいのですが、皆様の熱気に押され、なかなかそういう方向に行きません。でも、イベント終了後に「あの音を聞いてオーディオへの情熱が再燃した!」と複数のお客様からお声がけいただけた、とてもうれしく思いました。
このイベントの様子は、次のページから動画でご覧頂けます。動画をご覧になる前に、pdfでパンプレットをダウンロードして印刷し、それを見ながら動画をごらん頂ければ、理解をより深められると思います。通信講座のようになってしまいましたが、何か少しでもお役に立てればうれしい限りです。
https://www.ippinkan.com/event_news/highend2010/event_20101008.htm
話は戻って、ボードと言えば「足下」ですが、車も「足下」のタイヤで乗り味ががらっと変わります。最近、車のハンドリング(操縦性)があまり芳しくなく、これなら国産でもいいし、日本の交通事情によりマッチしている国産車の方がBMWよりも乗りやすくていいのかな?と思っていたのですが、洗車時に空気圧を測り愕然としました。指定空気圧よりも20%近く低かったからです。レーシングカートを趣味にしている私は、タイヤの空気圧にこだわります。±10%の誤差がハンドリングに大きく影響することを知っているからです。これまでも車をディーラーに点検に出し、戻ったら必ず空気圧をチェックしていました。国産ディーラは、空気圧を必要以上に高くする傾向があるからです。通常よりも空気圧を15%以上高くすると、転がり抵抗が減って燃費が良くなりますが、その代償として乗り心地や操縦性が悪くなります。特に操縦性は安全に直結する問題なので見過ごせません。
BMWは信頼できる中古車屋さんから購入したのでまさかと思い、空気圧のチェックを怠っていました。135iはランフラットという、パンクしても走れる特殊なタイヤを使っているため、指定空気圧が「前:2.6、後:2.6-3.0」とかなり高めです。しかし、前後とも普通の車の指定空気圧「2.2」になっていました。その結果、ハンドルが重く、燃費が悪く、コーナリング時にタイヤが過大に滑っていたのです。
乗り心地もかなりごつごつして気に入らなかったのですが、不思議なことに空気圧を高くすると悪くなると思った乗り心地も、サスペンションが良く動くようになりスムースになり、ご機嫌です。やはり、タイヤの空気圧は「メーカー指定空気圧」からあまり違わないのがよさそうです。空気圧ゲージは数千円で、空気入れは千円未満で手に入ります。少ない投資で車の安全を確保できます。「タイヤ空気圧の管理」、よろしければお試しください。
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