「政治がアカンよなー」・・・
よく聞きますよね、こんな言葉。お任せください!
そんなマジメな日本国民の鬱憤を解消してくれる痛快!愉快!笑いと涙のエンタメ新刊をご紹介しましょう。
史上最強の内閣
室積 光:著 小学館
キタの某国が日本に向けて核ミサイルの発射準備完了!マジの有事勃発に困り切った政府は遂に歴代、国民には隠されていた「本当の一軍内閣」招聘を決意。
物腰は先祖伝来の上品ながら筋はキッチリ通す京都のお公家出身、二条友麿総理以下、従う閣僚の面々も超個性派の強者揃い!
まずは仕事の切れ味抜群、洗練されたジェントルマンながら熱くなると「そりゃいかんぜよ」と土佐弁丸出しになる外務大臣、一見イケイケの武闘派に見えて「戦争っちゅうあげな悲惨なもん金輪際、嫌じゃけん」な広島県出身の防衛大臣、閣議においてツッコミのタイミングとソロバンは絶対外さない大阪出身の財務大臣などなど、全員ひとクセもふたクセもあるプロフェッショナル連合。
やる事言う事が面白すぎて・・・と言うより普段、庶民が思っている事そのまんまで、「そうそう!」の連発です(笑)
基本は三谷幸喜風のコメディ・タッチなので気楽に読んでいたところ、ラスト数行で判明するキタのタカ派軍幹部の哀しい正体には思わず涙です。
とにかく面白い!!
是非「二条友麿内閣」これからの日本を仕切ってもらいたいものです。