テンちゃんの「実録!! 通勤電車小噺 pt.3」 – 美しき親子

皆様こんにちわ。テンでございます。

さて大好評(?)の通勤電車小噺 pt.3。本日のお題は、

「美しき親子・笑!」でございます。

どうも他人同士には見えず、さりとてとても親子には見えない

オヤジと青年が座っておりました。

オヤジの方は推定60歳。

人は良さそうなものの腕には金ピカのごっついロレックス、

高そう+趣味悪!! な柄物スーツにクロコダイルのセカンドバック、

仕上げにサングラスにハンチング帽という

見ている方が恥ずかしいような半カタギなスタイル。

ドカ~と大股をひろげ、デカい声でしきりに隣の青年に

ご機嫌さんで話しかけております。

一方、その青年は推定25、6歳。

きりっとした眉に清潔そして意志的な目、鼻はすっと高く、

ちょっと見ないほどの凛々しい男前です。

そして少々、お下劣なオヤジの態度にも

物静かに答えている様子といい、

非のうちどころが無い感じの良さでした。

「この組み合わせは何?・・・女衒に買われたツバメ? まさか」

などと妄想たくましく観察していると

段々、混みだした車内に青年がオヤジの広げた足を

ピシッと叩いて一言。 「オトン、足!!」

(オトンだったんだー!!)

続いて「声大きい。迷惑やろ」

それも静かに。

言われたオトンは嬉しそうに素直に従っていました。

まことに美しい親子でありました(笑)。

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