逸品館釣り部 -奇跡の価値は-

ブログ逸品館をご愛読の皆様、いつもありがとうございます。
釣り部ブログでございます。

本日は、今年一発目の部活動の模様をお伝えさせて頂きます。
今回(2012/01/12)も前回同様、逸品館が誇る釣り師、代表・中G・ヨネの三人で戦いに挑みました。
前回、屈辱の坊主を食らった私は大晦日に代表と釣具屋巡りをし、ロッドケースからハリス数種類まで様々なアイテムをGETしました。

さらに、私と中Gさんそれぞれに代表が竿をプレゼントしてくれました。
私は、その竿を名竿”シャチ”と心の内で名付け、以前に頂いた竿と合わせ、二刀流ならぬ二竿流の男になったのです。
これでもはや、魚にナメられるようなことはありません。私の生まれ変わった勇ましき姿を見て震え上がった魚たちを、一匹また一匹と釣り上げるだけです。

武者震いを抑えつつ、我々はいつもの様に早朝5時に集合し、和歌山に向かいます。

漁港

漁港で着替えた代表は最強防寒ウェアのゴアテックスを見に纏い、竿も4本という装備。おまけに数週間前から幾つかの作戦を練ってきています。
そして、それを教えてくれるのはよいのですが
「あ、お前らは違う作戦考えろよー。作戦は言ったもん勝ちやからな(笑)」
と、まさに最強職権濫用発言です。
でも、その作戦を実行しようと心に決めていたことは今、明かします。

そして、中Gさんは、前回より遥かにパワーUP した装備でした。NEWベストを身に付け身なりはもうプロの領域です。
帽子も目だけしか出ていない、しかもその目にはサングラスを・・・!!
もはや、指名手配の見本です。
いや、しかし、この寒さは尋常にあらず、中Gさんの格好はゴアテックス着用の社長に匹敵すると言えるでしょう。

そして、私ですが

え?300円のカッパですけど?

カッパ[意味]日本の妖怪・伝説上の動物、または未確認動物。標準和名の「かっぱ」は、「かわ(川)」に「わらは(童)」の変化形「わっぱ」が複合した「かわわっぱ」が変化したもの。河太郎(かわたろう)とも言う。

じゃなく、レインコートね!

しかし、これが暖かい!というのは強がりで寒さに弱い私には裸同然の体感温度でした。

ただ内に秘めたる闘志の炎は二人に負けていません。釣った魚をそのまま焼き魚定食にでもしてやろうか?と、言わんばかりの闘志です。

左:代表 右:中Gさん
左:代表 右:中Gさん

その後、餌を買い、海上釣堀へと到着し仕掛けの準備をしながら、周囲を観察すると同じ釣り堀内に我々3人を含む6人という、かなり少なめ・・・つまり、チャーンスな状況です。

我々は開始の合図と同時に糸を垂らします。

程なくして、やはりと言うか、当然と言うか、代表が鯛を釣り上げました。おめでとうございます。
餌はミックとの事、中Gさんと共にミックに餌を変え、当たりを待つばかり。

数分後、中GさんのNEW竿に強い当たりが!!そう引きが強くて面白いシマアジです。
グングンなりながらも無事に初シマアジをGETし、絶好のスタートを切りました。おめでとうございます。

おめでとうを言ってから気付きました。おめでとうを言える立場ではないってことを・・・
私は前回坊主の上、名竿 “シャチ”でのデビュー戦、頂いた社長の手前、願わくば爆釣・・・しかし贅沢は言いません、せめて3匹釣りたい。
それが、ここにいる全ての人、延いては全オーディオマニアが幸せになる第一歩と考えておりました。←思い過ごし

その時、ついに“シャチ”に当たりが!久しぶりの感覚に胸が躍ります・・・しかし、上手く合わせられず餌が食われただけ・・・
それでも私は諦めず、教わったように同じ場所に同じ餌を投げ込みました。私の闘志が伝わったのか釣り堀の従業員が私の隣に立ち浮きを見守ります。
・・・その時!!浮きが大きく消し込んだのです!!
「キター!!今やーっ!!」
隣で従業員のおっさんが叫びました!!
私は渾身の力を込め、竿を引きました。海神ネプチューンよ!我に奇跡を!!
メキメキメキメキ
「えぇぇー!?何の音ー????!!!!!」
そうです、私の合わせ方がド素人だったために名竿”シャチ”は根元からへし折れたのです。
しかし、メキメキとおよそ釣りに関係の無い不快音を響かせながら私は鯛を釣り上げました。
あまりにも大きな代償ではありませんか?
嗚呼、海神ネプチューンよ・・・
爆釣どころか、一匹と引き換えに“シャチ”は眠りにつきました。・・・自分では買えないレベルの竿でした。

しかし、なんのための二竿流か?逆に今からが本番じゃないか!と今一度奮い立たせ戦いを挑みました。

その後、我々は1匹ずつのまま変わらず、代表が4匹釣り上げて以来、母なる海から生命の息吹を感じなくなりました。

生命感のない海

冬の水面に浮く希望

希望の先に未来はあるのか?

時間だけが、いたずらに過ぎ去っていきます。

時間は万人に平等だなー、しかし、それ故に、時間という概念に人は支配されていて、WやMといった単位がなければ人間は・・・。
と、ベタな哲学に足を踏み入れそうになった時、逸品館代表取締役漁師こと代表清原の竿に当たりが!!

「誰も釣れないときに、釣ることができるから、俺は魚釣りが好きなんだ・・・」

逸品館3号館で隣に座り仕事をしながら聞かされた、代表の名台詞が蘇ります。

-さて、長くなりましたので前編はここまで。

果たして、ここから怒涛の追い上げはあるのか?

竿を折り、さらにあんなものが壊れるとは!

後編お楽しみに!

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