今年はインフルエンザが大流行し全国のお客様のみならず、逸品館でも3名かかってしまうくらいの猛威でございますが、皆様お身体は大丈夫でしょうか? どうも”新北野”です。
病気や寒いときには「お鍋」が一番! 本日は体にいい「ちゃんこ鍋」をご紹介いたします。 その名も『金星鍋』といい、相撲界では有名!らしい「本格的ちゃんこ鍋」でございます。
名前の由来は、平幕が横綱に勝った時に 「金星をとる」 と言いますが、その「金星」にちなんだ大変縁起のいいお鍋ででございまして、具材も肉類は「豚」「牛」など四つ足が土についている物は入れず, 「鶏」は2本足で立っていることから「土俵で土をつかない」ので入れてもよい!との相撲らしいこだわりがございます。 後ほど具材の詳細を記載いたしますので、お待ち下さい。
この鍋は、大阪ミナミにも超有名店がございまして良く通っておりますが、有名人も数多く来店し1年前には 「クロマニヨンズ」 の打ち上げに遭遇いたしました! 生!甲本ヒロト!に生!マーシー!という、 「ザ・ブルーハーツ」 時代から知っている人間と致しましては、狭いお店ですぐ横で食べている有名人に鳥肌もんの一時でございました。
その有名な鍋の貴重なレシピを、その店の師匠のお店に昔務めていた知人からお聞きいたしましたので、プロの料理が自宅で出来る! 「金星鍋」 を今からご紹介いたします。
それでは、本日の夕飯!でございます具材は、
鶏もも肉、タコ(茹で済)、エビ、ハマグリ、イワシのつみれ、(あとは鶏の背肝もおススメです)
白菜、大根、ニンジン、玉ねぎ、ゴボウ、エノキ、カボチャ、ナスビ、ニラ、ワラビ
つきコンニャク、焼き豆腐、寿司あげ、お麩
しめは、雑炊でもうどんでもお好きなものをお入れください。(我が家は餅の後に中華麺でしめます!)
1、まずは具材の準備。
通常のお鍋のように上記の食材を普通にご用意して頂いてよろしいのですが、プロは鶏もも肉は出汁の味が変わり濁るため「皮、脂身」は取り除きます。 イワシのつみれは、出来上がりのお出汁に大きく影響を与えますので出来ればフードプロセッサーなどでご家庭で作って頂きたいのですが、ご面倒な場合は市販の物をご用意下さい。
野菜もプロはすべてを四角く切り、余った部分をネットに入れて、出汁と一緒に煮込んでより深い味に仕上げるようです。 まあ、我が家は質素な家庭なんで面倒くさいよりもすべて食べるほうを選びました(笑)
2、次にお出汁ですが、昆布だしと鶏ガラだしを「2:8」の割合で混合いたします。
昆布だしは水に1日つけて置いてください。 鶏ガラ出汁はお店とお味にしたい場合は、鶏ガラを一度水で沸かしてアク抜きした後に1回お湯を捨ててください。 次に鶏ガラと先程余った野菜を水に入れて弱火かとろ火で半日以上!煮込んでください。 その出汁の火をとめ、1日置いて後に出来た「鶏から出た油」の層を綺麗にすくって捨ててください。
出来上がりました「昆布だし」と「鶏ガラだし」を先程の(2:8)の割合で混ぜて再び火にかけ、塩、みりん、化学調味料(ハ?ミー)で味を調節致します。
以上が下準備でございますが、お出汁のお手間にお時間のない方は市販の鶏ガラスープの元と昆布だしの元でも近いお味は可能でございます。
3、合わせたお出汁をお鍋に移し沸騰しましたら、まずは「イワシのつみれ」を底に入れ「エビ、タコ、ハマグリ」以外のすべての具材を入れて頂きまして一度沸かしていただきます。 お出汁が湧いてから先程の魚貝をお入れ下さい。
4、取り鉢には、煎りごま(すり鉢でゴマをすっていただくのがベストです)・青のり(少量)を入れておいてお出汁を混ぜた後に、お好みで「すだち(出来ればたっぷり)」・一味などをお入れください(個人的には柚子胡椒もおススメです!)。
5、それでは、出来上がりです!!!
食べると 「あっさりなのに深いお出汁」 と 「すだちたっぷりの酸味」、 「ゴマと一味(柚子胡椒)の風味」 で、体は発汗するくらいに温まり、カゼなんか吹っ飛ぶくらいの元気をいただけます!!
食後には必ず 「ごっつぁんです」 か 「大変おいしゅうございます」 と言っていただけると思います!
まだまだ寒い冬が続きそうですが、ぜひ一度お試しください!!