今年大阪はゲリラ豪雨が全国最多で130回を記録しました。ゲリラ豪雨は、都会の排水設備の限界を超える雨量が短時間で記録されるため、思わぬところで浸水や冠水の被害が発生します。実際に知人の車が水に浸かってしまいました。
通常多くの保険は台風や地震などの天災時には不担保(保険が適用されない)です。ゲリラ豪雨も天災なので当然不担保だと思っていましたが、なんと今回のケースでは車両保険が適用されて車は無償で修理されました。まさに不幸中の幸い。このケースで車の自損時に適用される車両保険が、ゲリラ豪雨のような突発的な大雨では適用されることを知りました。水に濡れた車の修理代金は新車の半額を超えることも珍しくありませんので、ゲリラ豪雨などで浸水する恐れがある地域のお客様は、車両保険へのご加入をお薦めします。
本題に入りましょう。最近のオーディオニュースは「PC/ネットオーディオ」に活気があります。新しい技術なので当然ですが、「CDよりも音が良いハイレゾ音源」という文字が目に付きます。新しいものは古いものよりも良い。それが大量消費を前提とする資本主義の原則だとは言え、これはあまりにも偏った見解です。
ハイレゾ音源はCDよりもデーター量が多くスペックで優れるからと言うのが、その論拠ですが、デジタルの新規格が登場する度に、この空虚な言葉は幾度とな
く繰り返されてきました。ハイレゾ音源はDVDオーディオとほぼ同じ音質ですが、現在DVDオーディオはほぼ完全に衰退しました。なぜでしょう?CDと比べて音質が悪かったからです。
データー的に優れるのに音が悪い。この矛盾をご説明しましょう。音の良い高級CDプレーヤーでCDを聞くときと、安いDVDプレーヤーでDVDオーディオを聞いた時の音質差はあきらかですが、それはデジタルのスペック(品質)よりもデジタルをアナログに変換する回路やアナログ増幅回路の方が、音質に大きな影響を与えるからです。
オーディオ機器ですらないPCでハイレゾ音源を再生しても、高級CDプレーヤーの音質に敵わないのもあきらかです。メディアや評論家は、すでに何度も繰り返されたこの「無残な結果」をまたしてもお忘れなのでしょうか?
高音質な装置で再生するCDは、安価な装置で再生するハイレゾよりも遙かに高音質です。そしてオーディオ装置をきちんと使いこなせたときの音は、メディアの種類にかかわらず、皆様の想像を遙かに超える音質です。
来月に開催されるハイエンドショウで逸品館は、「オーディオの原点」に回帰し「絶対的な良い音」をお聞きいただこうと考えています。
「オーディオの原点」それは、新しい技術でもハイレゾ音源でもありません。普段お聞きになるありふれた1枚のCDソフトから想像を絶する素晴らしい音を聞け
た驚きと喜び、それこそが「オーディオの原点」、「感動の原点」のはずです。
百の言葉よりも、一つの感動。純粋に良い音に触れた感動の前で、虚構の言葉は価値を失います。今年も全力でデモンストレーションを行う、パワーアップした逸品館のブースにぜひお越し下さいませ。
ハイエンドショウは、10月5~7日の3日間、東京有楽町の交通会館で開催されました。http://www.hi-endshow.jp/
このイベントの録画はこちらのページからご覧いただけます。