ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レビューのライブに行って来ました!!

THE DUKES OF SEPTEMBER RYTHM REVUE 大阪公演

2012年10月30日 グランキューブ大阪

皆様こんにちは。テンです。

先日、ドナルド・フェイゲン(スティーリー・ダン)、マイケル・マグドナルド(ドゥービーブラザース)、ボズ・スキャッグスという70年代後半~80年代のアメリカのビッグネーム3人が2010年に結成したザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レビューのライブに行って来ました。

しかし・・洋楽を聴かれる方なら思いませんか?

「この3人で何すんの?」

なんとなれば、

ドゥービー・ブラザース

=イーグルスと並ぶウエストコースト・サウンドの代表格。

(生息地)カリフォルニアの青い空、70年代のロック喫茶

(生態)ロン毛、ボロいジーンズ、ワークシャツ

ボズ・スキャッグス

=洗練された大人ヴォーカルがウリだったAORの出世頭。

(生息地)ニューヨークのバー、トレンディドラマのラブシーン

(生態)パリっとしたスーツ、

スティーリー・ダン

=ロックではあるけれどもジャズっぽいテイストや変速的なコード進行でひねった楽曲で、それを一流の奏者で構築したアンサンブルとでも言うのか・・

ともかく超技巧派でありながらお洒落でもある唯一無二なスタイル。

(生息地)スタジオ、デザイナーの事務所、録音が抜群なのでオーディオ好きの家。

(生態)?

とまあ、見事にバラバラ。

私くしとしてはドナルド・フェイゲンが見れれば良かったのですが、

まさかまさかこの3人で「新しいオリジナリティ」が出来たのか?

それとも「昔の名前で出ています」のただの営業バンドなのか?

にも味がありました。

さて、いざコンサートです。

夕闇濃い中、続々と会場のグランキューブに集まる客層はほとんど例外なく

アラウンド・フィフティ世代。

つい一時間前まで営業戦略がどうのとか、部下に指示とかしていたとおぼしき

オトナばっかり。

20代どころか30代ですらまず見かけません。

今まで私くしが行ったコンサートの中では一番、アダルトな年齢層で

集中していたかもしれません。

一緒に行ったWEB担当のフナマ・ヒーロー氏(とりあえず20代)などは

まるでPTA総会に混じった中学生に見えました(笑)

オープニングは、黒人女性バックヴォーカル3人がジェイムス・ブラウンのカバー「People Get Up and Drive Your Funky Soul」をノリ抜群に歌う中、

曲の中頃にフェイゲン、スキャッグス、マグドナルドが登場。

いよいよ会場が盛り上がった1発目の曲は3人順番にリードヴォーカルを回しての

ソウル・ナンバー「Whos That Lady」。

もはやオジサンから初老になりかけている3人ですが、

結構、声は出ていましたね。

セットリストはソウル・ファンク・ブルースのナンバーが主体で、

その中にそれぞれのヒット曲を交えてという感じでした。

これが意外なことに、わりと曲同士が違和感なく溶け合っていたんですよね。

多分、自身の音楽性はそれぞれ違うものの、

ソウル大好き友達(?)の3人が「一緒にやってみる?」「いいなあ」で

このバンドが出来たのかもしれません。

オリジナリティは無かったものの、昔のヒット曲をちんたら並べただけの

懐メロ大会ではなく(ドナルド・フェイゲンともあろう人がそんな事するワケが

ありませんが)、年季の入った現役一流の演奏で「Rock’n’ Soul Revue」

聴かせてくれました。

それにもうひとつ、私くしにとって大きなオマケだったのは、

バックヴォーカルのキャサリン・ラッセルのソロが聴けたことです。

この人、バックバンドの選抜には厳しいデヴィッド・ボウイ先生のお眼鏡にかない、

彼のアルバムやツアーではバックヴォーカルはもちろん、

パーカッションよしキーボードよし、

何でもござれでボウイバンドに貢献しているマルチな人です。

人柄もあったかそうですし。

 

というワケで最後はバディ・マイルス(とか言う人)のなんとか言う

ソウルナンバーでエンディング。

オープニングと同じくバックが派手に演奏する中、3人が手を振りながら

ステージを去って行って終わりました。

なんだかミシュラン京都の三ツ星名店が集まって作った豪華会席弁当でも

食べたような気分で家路につきました(笑)

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