3号館へイギリスからEARの代表「ティム・デ・パラビッチーニ氏」が来店されました。ヨシノトレーディング設立5周年記念モデル「864」のご説明をお伺いし、EARのフラッグシップモデル 912と509Mark2にTAD D600、磁気浮上方式のプラッターとA-、卯を搭載するドイツClear AudioのアナログプレーヤーOvationを使ってSACDとアナログレコードの音質比較を行いました。
この模様は、Ustream 逸品館チャンネルで録画をご覧頂けます。
http://www.ustream.tv/channel/ippinkan
また、最新のEARのビッグニュースをお伺いすることができました。
http://www.youtube.com/user/ippinkan
英語でお話しされていますので、メルマガに和訳を添付いたします。
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「EARは、世界的な歌手「アデル/Adele」のプロデューサーを顧客として獲得しました。Adeleは2012,2013年グラミー賞、2013年アカデミー賞を受賞)した女性歌手で、Adeleのプロデューサーであり、ジェイムズボンド主演映画「007」の主題歌「スカイフォール」の音楽を担当するPaul Epworht(ポールoエプーワス)は、彼の自身のスタジオとプライベートユースでEAR社のオーディオ機材を数多く導入しています。
Paul Epworht(ポールoエプーワス)は、今回お聴きいただいたEAR912プリアンプとEAR549(EAR509の大型アンプです)のオーナーであり、その他機材も多数スタジオに導入し、Adeleのサードアルバムレコーディングに向けて、彼は非常に(歪みのない)クリーンなサウンドの真空管装置を望み、Adeleの歌声のクオリティをさらに新しいレベルまで押し上げるにはEAR機材が必要であると考えています。
現段階で立場上(特別な信頼された関係にありますので)あまり詳細を深くお伝えできませんが、EAR社にとってはさらなる新しいプロフェッショナルカスタマーを獲得できたことはとてもワンダフルです。以上、EARイングランドからの最新ニュースです。
最後に日本でのヨシノトレーディングの活動に対し、妻に感謝致します。
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このように世界的に評価の高いEARですが秋に開催される「インターナショナル・オーディオ・ショウ」には、参加できません。なぜ「インターナショナル・オーディオ・ショウ」は、彼らよりも遙かに権威のあるAdeleのプロデューサー認める「EAR」というブランドとその音を認め出展を許可しないのでしょう?それは、主催者側が内輪の投票でEARの参加を否決したからです。
Triodeに輸入代理業務が変わったGoldmundも参加を拒否されました。その理由は「輸入代理業務が3年に満たない」という、ハイエンドショウの基準を満たさないという「正当」に感じられる理由ですが、廃業した大場商事から輸入業務を引き継いだ太陽インターナショナルは会社設立から3年以内で出展を求められています。代理店がTriodeに変わって3年以内だとしても、Triodeはきちんとした会社なので、出来たての太陽インターナショナルよりも組織的な問題があるとは考えられません。Triodeの出展否決の判断には、Goldmundの前代理店の強い圧力があったと聞きます。
このようにインタナショナル・オーディオ・ショウでは、最近内輪のルールを縦に「邪魔者を排除する」という状況が起きています。輸入高級オーディオで甘い汁を吸う、一部の利権者がハイエンド・オーディオ・ショウを牛耳り、メディアや評論家を金で操り情報を歪ませています。利益率の高さから生み出される「お金」をばらまいて、メディア・評論家・販売店を巻き込み、情報を操作し「儲かる製品をブランドとして作り上げる」それが一部の日本市場に存在するハイエンド・オーディオ・ブランドです。
音楽を聞くということは、趣味のなかでも高尚なものとして捉えられています。当然、音楽をよりよく聞くためのオーディオも同列に取り上げられるべきです。しかし、こういうアンフェアな状況が続く限り、ハイエンド・オーディオの世界に若い人たちや、フェアな感覚を持つ人たちは入ってこないでしょう。お客様を欺けば業界がつぶれます。長く商売を続けるためには「お客様の信用」が何より大切なのはいうまでもありません。
人が集まれば、自然にお金も集まり、商売は栄える。持ちつ、持たれつ。そういう無理のない姿勢が、商売を長く反映される秘訣だと考える私には、こういうアンフェアな現状は許し難いことです。