逸品館お薦めのDLP®プロジェクターに新機種「Optoma HD25LV」が加わりましたので、早速テストを行いご紹介したいと思います。
ちなみに「HD25LV」と「HD25LVS1」の違いは、3Dメガネが付属するかしないかの違いです。
比較する対象は、旧モデルの「Optoma HD33S1」との新旧比較と、今一番売れている「Acer H6510BD」との価格差比較です。
下記スペック表をご覧頂けましたらおわかり頂けると思いますが、今回比較する機種は全て同じ「表示パネル」を使用したモデルでございます。
つまりそれ以外の光学系や映像処理回路、ランプなどの違いでこれだけスペックが違ってくるのです。
ではそのスペックの違いが、実際の映像の違いにどれだけ出てくるのかを順番にテストして行きますのでお付き合い下さいませ。
▼スペック対比表
▼画質テスト1 グレースケール (16ステップグレースケールで階調の出方を確認する)
旧モデルHD33S1に比べて明るくなったので1・2の境が確認できますが、逆に13・14・15が厳しいです。 |
2・3の境が見えなくなっています。 13・14・15は確認できますが、ややムラを感じます。 |
中央部分が明るく、端に行くほど暗くなっておりムラが感じられます。 |
モードを切り替えますと、1・2の境が見えなくなります。 13・14・15あたりの表現は良くなりますが、まだ厳しいです。 |
3機種の各モードで一番きれいに階調が出ています。 ブライトで見えなかった2・3の境も確認できます。
|
モードを切り替えてもムラに関しては変わりません。 こうして比較すると価格差を感じます。 |
▼画質テスト2 カラーバー (色合いの確認)
全体的に白っぽく、明るさ優先のプロジェクターにありがちな色合いになっています。 |
標準モードに比べるとやや白みがかった色になっています。 |
意外なことに一番白っぽくありません。 |
「モード:明るい」に比べるとややましですが、まだ白っぽく感じます。 |
いま少し白っぽいように感じますが、許容範囲でしょうか。 |
「モード:標準」に比べると暗く感じますが、なかなかバランスのとれた色合いです。 |
▼画質テスト3 デモディスク (遠近の有る映像で奥行感と立体感の確認)
明るすぎるのでしょうか、犬の顔がやや平面的に感じます。 背景の家具の模様はしっかりとわかります。 |
HD25LVのエコモードぐらいには犬の顔に凹凸が感じられますが、背景の家具は暗く、HD25LVのほうがより細かい部分がわかります。 |
HD25LVの「モード:明るい」より平面的に感じます。 背景は明るい分HD33S1よりはっきりとわかります。 |
モードを切り替えると凹凸が出てきてバランスの良い映像になります。 背景の家具は模様も確認できます。 |
犬の顔は一番良く表現されますが、家具は暗くつぶれがちです。 |
「モード:標準」より立体感はありますが、HD25LVの「モード:エコ」より平板的です。 |
▼画質テスト4 デモディスク モンスター(毛並みなどで見た目の解像度と立体感の確認)
3機種の中で一番バランスよく見えます。 モンスターの毛並みもふさふさしているように感じ、色合いも自然です。
|
明暗がはっきりとしていて毛並みや立体感が良く出ていますが、HD25LVと比べると色があせて見えます。 |
色合いがやや薄く、立体感も一番乏しいです。 |
「モード:明るい」に比べて 立体感が増したように感じられますが、やや色合いがあせて感じます。 |
3機種で一番暗くなりますので、暗部がさらに見えにくくなります。 陰影が強調されすぎたような少しキツイ絵に思えます。 |
「モード:標準」に比べると立体感が出てきますが、HD25LVほどに立体感は感じず、価格差を感じるポイントです。 |
明るい部屋での映り方(リビングなどで外光・照明のある状況での参考)
蛍光灯を点けた状態で見てみましたが、意外にも3機種ともに「見れる」画になりました。 もちろん細かく言えばきりがないですが、小さなお子さんがいてお部屋を真っ暗にするのが危ない場合など「あり」かもしれません。 3機種の中では「HD25LV」が一番色もしっかり出ています。 |
▼光漏れテスト
やや光の漏れがありますが、それほど気になりません。 |
3機種の中で発売スタート時の価格が一番高いだけあってレンズ以外の漏れはほとんど感じません。 |
一番安いモデルですから、割り切ってください。 盛大に漏れます。 |
▼大きさ比較
旧モデルHD33S1と新モデルHD25LVは外寸でかなりの違いがあります。
HD25LVはHD33S1(半透明)に比べてかなり小さくなっています。
天吊したときの存在感がより薄くなります。
テーブルなどの上に置く場合も小さいほうが場所をとりません。
▼まとめ
今回テストした3モデルは総じて良く出来たプロジェクターです。旧型HD33S1から新型HD25LVはうまくコストカットと小型化が図られ、また明るくなったことで「よりレベルの高い映像」をリビングシアターに導入できるようになりました。
Acer H6510BDとの比較においては、価格相応の違いがしっかりと感じ取れました。
H6510BDは、入門機クラスとしては望外の性能を持ったお薦めのプロジェクターであることは間違いないのですが、予算が許せば是非ご検討いただきたいモデルがHD25LVです。
明るさと高画質を兼ね備えたHD25LVはリビングルームで映画をお楽しみ頂くには最適のモデルでしょう。
1号館シアタールームではテストに使用したモードよりさらに追い込んだ展示を行っておりますので、是非お立ち寄りくださいませ。