阪急阪神ホールディングを皮切りに「食品表示偽造」が次々に明らかになっています。一連の不当表示は詐欺に近い許されない行為ですが、それにしては行政の対応は甘すぎると思います。
そして阪急阪神フォールディングズが矢面に立たされるや否や、その影に隠れるように不当表示報告を行う企業の多いこと多いこと。卑怯です。責任が不明瞭になる世界では、一部の人間は果てしなく腐るようです。
しかし、騙される民衆にも責任の一端があると思います。民衆はあまりにも広告を信用しすぎです。また、「売れている」、「売上1位」なんて、まったくあてになりません。逸品館は「楽天」に出展しませんが、それは楽天がフェアな組織だと思っていないからです。
楽天の手数料は、最も少ない場合でも売上の5%に及びます。もちろん手数料率は楽天が決めるべきなので口を挟む筋合いはありませんが、利幅の少ない家電を楽天の最安値で売ろうとすれば、利益は売上の数パーセント、楽天の取り分よりも少なくなるほどです。そんな少ない利益で、真っ当なサービスの提供はできません。また今回のように数量限定なしで77%も割り引きできるのは、普段が高すぎるかあるいは商品が真っ当でないかのどちらかです。それを見抜けない、あるいは信じて鵜呑みにする消費者もどうかしています。
宣伝で声の大きい商品を私はほとんど信用しません。宣伝にはコストがかかり、宣伝で売れるなら、中身はどうでもよいからです。健康食品も多くは粗悪な酷いものです。でも、宣伝すると売れるから、不当表示が生まれるのです。商品を見る目がもう少し消費者にあれば、悪いものが売れなくなれば、不当表示もなくなるでしょう。
世の中は金で動いています。残念だけど、持たないよりも持つ人の力が強いのが世の中です。スペックや数字が一番あてにならない指標です。健康の指標も、環境も、それらの基準は力=金で決まっています。楽天が不当表示をしたお店を「取引禁止」にしないのは、お客様よりも販売店から利益を得ていると考えているからです。お客様を馬鹿にしている楽天を利用するのは、できるだけ止めておきましょう。
私達に出来るのは、出来るだけ一生懸命勉強して、自分の健康と財産を自分で守ることです。文字通り人を食う会社や企業が少なくない世の中ですが、騙される前に気づきましょう。少なくとも逸品館は、出来る限りお客様を騙さない、お客様から信頼して頂ける専門店であり続けたいと思っています。