あけましておめでとうございます。
今年も逸品館スタッフブログをどうぞよろしくお願いします。
今日から仕事始めの方も多いと思いますが、
皆さんお正月はゆっくりされましたか?
私はお休み最後の1月3日、
クリプトン社さんからチケットを頂いた
ウィーンオペラ舞踏会管弦楽団のニューイヤー・コンサートに行って来ました。
冬のウィーンで夜ごと開かれるという舞踏会の中でも最もノーブル、
そして「デビュタント」と呼ばれる若い男女が社交界に
デビューすることでも 有名なウィーン国立歌劇場での舞踏会。
皆さんもこんな映像をご覧になったことがありませんか?
そこで演奏するのが、このウィーンオペラ舞踏会管弦楽団です。
プログラム、演出ともに毎年、元日に行われる
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートと全く同じスタイルで、
やはりシュトラウスの楽曲を中心に
ワルツ、ポルカ、オペレッタ(簡易なオペラ)が演奏され、
クラシックと言っても、かしこまって聴くという感じではなく、
とても楽しい雰囲気でした。
1曲ごとにオーケストラだけの演奏→ウィーン・フォルクスオーパー・バレエ団の
舞踏を伴った演奏→テノール、ソプラノ歌手が歌う演奏と、
ヨーロッパらしい華やかなステージでした。
クラシックのことは何も知らない私は、ずっと
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートって
何故、シュトラウスの曲ばっかりやるの?
それに、○○シュトラウスとか☓☓シュトラウスとか、
シュトラウスが何人も居るの?などと思っていたのですが、
ご一緒した音楽家の先生に教えて頂いたところ、
お父ちゃんのヨハン一世が「ワルツの父」で
息子のヨハン二世が「ワルツ王」、
ワルツ王の弟がヨーゼフで、末弟がエドウアルドで、
そのまた息子がナントカって言う音楽事務所で、
当時のウィーンで絶大な人気があって、
ごっつう儲けとったんや・・・なんだそうです。
年代的には日本で言うと、
徳川の安泰も最後の時代、11代将軍 徳川家斉の頃から
明治維新のあたりで、貴族だけでなく、
一般市民がシュトラウス音楽事務所の興行に熱狂したそうな。
そう言うウィーン文化の象徴と言える音楽家だから、
その時代終盤に誕生したウィーンフィルがシュトラウスの
楽曲を守り続けているということなんだそうです。
今回、行ったコンサートも最後はお約束の
”青く美しきドナウ”、そして大ラスはこれまた待ってましたの
”テデツキー行進曲”で指揮者が観客を指揮して、皆で手拍子するところも同じ。
老若男女、みな嬉々として手拍子を打っていました。
お正月を気品漂うウィーンの香気でスタートした2015年。
いい年になりそうです。
本年も逸品館をよろしくお願い申し上げます。