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女子部はみんなFF派!ファイナルファンタジーXIII
「社長のうんちく」カテゴリーアーカイブ
逸品館メルマガ290「高級オーディ市場に巣くう闇」
3号館へイギリスからEARの代表「ティム・デ・パラビッチーニ氏」が来店されました。ヨシノトレーディング設立5周年記念モデル「864」のご説明をお伺いし、EARのフラッグシップモデル... 続きを読む
逸品館メルマガ289「架空より現実」
ステレオサウンド187号が発売され、久しぶりに掲載された菅野沖彦氏のコラムには娘婿が50才を過ぎてからオーディオに目覚めた・・・と書かれていました。その中で菅野氏は、オーディオは若い頃から続けている人が多く、50才を過ぎてからオーディオの虜になる人物は珍しいと書かれています。その通りだと思います。同時に菅野さんは最近の若年者層オーディオ離れを心配なさっているのかなと思いました。 前号のメルマガに書きましたが、ITの発達で「紙の上でのコミニュケーション」が異常に発達しました。異常というのは、ITが発達するよりも先に多感な思春期や青年期を過ごした私には、紙の上だけのコミュニケーションで「完結」するという感覚がよく分からないからです。言葉を交わしたいと思う私は、相手が「人」であれば、必ず直接会って話をしたいと思います。それがもし、「商品」であれば、できるだけ実際に手に取ってみたいと思います。 確かに忙しくなかなか時間が取れないこともあるのですが、時間があるにもかかわらず「紙の上(通信だけ)」で完結するほうが簡単だという風潮は日増しに大きくなるようです。経済や政治、そういう大切な社会活動まで「紙の上」で完結するのはおかしいと思います。株価にしても、通貨変動にしても、人間が関わらない「パソコンソフト」がプログラムで時期を判断して大量の売り買いを繰り返すため、実態のない相場になっています。機械(手段)機会を利用するのは良いですが、機械に振り回されるのは御免被りたいと思います。 そういう意味では、使い手の意志が通じる「オーディオ・ビジュアル製品(車もそうですね)」など、高度にコンピューター化されていない「道具」が面白いように思います。私の大好きな「魚釣り(釣り道具)」などは、まさにその代表。使い手次第で発揮できる力が全然変わってしまうのですから。そして、そこが面白いと思うのです。 でも、その面白さが逆に煩わしくて「オーディオ離れ」が起きているのであれば問題は大きいと思います。想像と現実の違いを見いだし、考えることでその隙間を埋める。それを面度と考えるなら、人としての文化までおかしくなってしまいます。 人は考える葦。現実をよりよくするために、人は考えます。私達の幸せは、現実の何気ない触れあいから生まれます。どんなに良くできていても、人は架空現実で本当の幸せを得られない生き物だと思うのです。なぜなら、そこには一番大切であるべき「現実」がないのですから。 ... 続きを読む
逸品館メルマガ288「言葉は文字より深い意味を持つ」
最近、インターネットの発達で「文字」によるコミニュケーションが多くなりました。手紙を書くといえば特別な意味がありましたが、メールを書くのはもっと簡単です。しかし、簡単だからこそ「文章で伝える」ことのの難しさを痛感します。 「文字」は「言葉」のようにイントネーションや声色で「より深い意味」を伝えられません。「文字」には、「言葉」のようなニュアンスの広さと深さを込めるのがとても難しく、特に報道の現場でそれを痛感します。例えば、発言の一部だけを強調し繰り返すことで... 続きを読む
逸品館メルマガ286「拝啓レコード会社様」
昨年はやや盛り返しましたが年々CDの売上が下落し、我々同様ご苦労なさっていることだと思います。それは、音源のデジタル化により「高音質コピー」が容易になったことが最も大きな原因だと思いますが、他にも思い当たることはないでしょうか? 高級オーディオを持つ我々オーディオファイルは、同じCDでも高級な装置で聞けば「よりよい音が出る」と信じています。しかし、ほとんどのJ-POPは高級オーディオで聞くとヘッドホンステレオで聞くよりも悲惨な音になってしまいます。それには「レコーディング(マスタリング)」が関係します。ご存じの方がいらっしゃるかも知れませんが、最近のCDは小さい音を大きく、大きな音を小さくして録音し、平均音圧レベルを上げています。それは、同じボリューム位置で再生したときに「大きな音の方がハッキリ聞こえる(良い音に聞こえる)」からです。しかし、平均音量を上げることにより、「それぞれの音の音量差が小さくなって音の分離が悪くなる」という問題が生じます。映像に例えるなら、画面全体の明るさが上がりすぎている状態です。画面全体が明るくなると、まぶしくてそれぞれの画像の区別が付きにくくなります。 この問題を解決するための「ヒント」は色彩にあります。モノクロ映像で識別できない「同じ明るさの画像」でも、色彩を加えてカラー映像にすれば識別できるからです。音声の場合は、「色彩」が「音色」に変わりますが、識別のイメージはとてもよく似ています。例えば、男女混声合唱団で男性と女性が「同じ音の高さ」で歌っていても私達は男女の声の「質の違い」でそれを識別し、ハーモニーを感じます。つまり、平均音圧レベルを上げるためにダイナミックレンジ(小さな音と大きな音の差)を圧縮(コンプレッション)しても、それぞれの「音の個性(質感の違い)」がきちんと反映されていれば、高級オーディオで聞いた時に音の分離が悪くならないのです。逆に言えば、高級オーディオ機器はパブリック・オーディオ機器では再現できない「音の個性」をきちんと再現するからこそ、録音の優れたディスクなら「聞き取れなかった音」が聞こえるようになるのです。 マイケル・ジャクソンやレディー・ガガのような世界的に著名なトップミュージシャン、あるいはK-POPでもトップミュージシャンのCDは、高級オーディオで聞いても納得できる「質の違いが反映されたサウンド」に仕上げられています。しかし、J-POPは桑田佳祐(サザンオールスターズ)やミスチルのようなトップミュージシャンのCDですら質感の違いが十分に反映されておらず、高級オーディオでは音がごちゃごちゃになり聞くに堪えない音になってしまいます。逆に余り売れることのない「夏川りみ」や「元ちとせ」のような実力派歌手のCDは余り弄らずに録音されていて、高級オーディオで聞くとその声の素晴らしさに感動します。「新譜の音が悪い」というこの現象は、残念なことにPOPSのみならずClassicsやJazzなどにも蔓延しています。平均音量を上げる、マスターのノイズを消す、など様々な「余計な処理」により、最近買ったリマスタリング盤が昔のものより音が悪かったという信じられないことが起きています。 1990年代になってスタジオの編集機器が、プロツールスのようなPC+HDDのタイプに変わってから、ガクンと「質」が落ちたように感じます。では、CDを超えるというハイレゾやDSDには期待できるのでしょうか?残念ですが、これらもお薦めできません。いくらお皿(フォーマット)を大きくしても、乗せる素材がお粗末ではよい音が出ないからです。私の経験では、アナログマスターから作られた80年代CDの音が自然で良く聞こえます。 話は変わりますが、Esotericが発売するクラシックのSACDソフトをご存じでしょうか?Esotericの高級機を使って前社長の大間知氏がリマスタリングして作る高音質SACDソフトです。このシリーズは、発売するタイトルすべてが完売するという快挙を続けています。プレスする絶対数も少ないのですが、オーディオをよく知る人間がレコーディングに携わり一定水準以上の高音質が保証されることが、その快挙に結びついているに違いありません。 何を表現し(演奏し)、どのように録音し、どのように再生するか。すべてのプロセスでその品質が保持されたとき、高級オーディオはCDですらあなたがまだまだ知らない驚くべき音質を発揮します。逸品館以外の場所で、そういうソフトとそれを現実にお聴かせする機会が少なくなっていることをとても残念に思います。 敬具。 ... 続きを読む