社長のうんちく」カテゴリーアーカイブ

PCオーディオファン(5月号)「震災お見舞い申し上げます」

 東日本大震災は当初の予想を遥かに超えて大きく、被災されました皆様、そのご家族、関係者の皆様には心よりお見舞い申し上げると共に、一刻も早い正常化に向けて、感謝の気持ちを持ちながらこれまで通りの広告活動を続けさせて頂こうと考えています。  最近では、もっぱらPC/ネットワークオーディオの音質改善に興味を惹かれています。もちろん従来のオーディオにも手を抜いていませんが、この分野は日進月歩でえ市販製品の音質もかなり「善し悪し」が見られますし、同価格でも音質が雲泥の差なんて事がざらにあるので面白いです。こういう時こそ「きちんとした目利き」は必要です。  今、GPS利用の10MHzクロック発信機の開発をしています。ルビジウムを使った10MHzのクロック発信機は、最低でも50万円を超えます。GPSクロックはターゲットプライス10万円以下でそれと同等の精度を実現し、音質もかなり良好です。また。iPodからも驚くべき高音質が取り出せるようになっています。5月に開催されるハイエンドショウ2011春でこれらの新製品を発表する予定です。ハイエンドショウには起こしになられないお客様のために、逸品館メイン試聴室の模様替えを実施し、20名規模のイベントが開催できるようになりました。スペースを広げるために余計なラックを排除したことで。音の広がりが向上し試聴室の音質がアップしています。この「片付けによる音質改善」は、ご家庭でも実現すると思います。ハイエンドショウや逸品館で行うイベントは、USTREAMでライブ中継を行い、その後YouTubeにアップロードします。今後も明るいニュース発信に努めたいと思います。 ... 続きを読む

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逸品館メルマガ222「弁証法」

最近の世間の動向で、気になっていることがあります。それは無菌グッズのような「過ぎた清潔思想」です。考え過ぎかも知れませんが、私自身は「「他人を病原あつかい」しているような気持ちにさせられる「無菌グッズ」が大嫌いです。なんだか、それを使うことで逆に人を不愉快な思いをさせているように感じるからです。 無菌グッズだけならば目くじらを立てる必要はありませんが、自己中心的な正義に固まりすぎて、自分さえ良ければ構わないというような自己中心的発想が蔓延るのは困りものです。たとえば、今回の「平野達男震災復興相」の「ばか」発言。私はその場に居合わ せていないので事の真偽はニュースで確かめるほかありませんが、「ばか」という意味には親しみが込められていることもあり、一概に悪いとは言えないという意見に賛成です。また、発言の一部を切り取って拡大し事の是非を云々するのは間違っていると思います。もちろん、事件の一部を拡大しておもしろおかしく報道し「視聴率(ヒット率)」を稼ごうとする報道の偏りにも強い憤りを感じます。 「暴力団排除条例」にも疑問を感じます。この条令や法律に関し、出所した山口組のトップが「ギャングと任侠は違う。世の中の仕組みに添えない人間が生きている世界が任侠だ。そこにはそれなりのルールがあり、必要悪だ。」と言っていましたが一理あると思います。決して暴力団を容認したいわけではありませんが、存在意義がなければ「やくざ」は、最初から生まれないし、続いてこなかったはずです。例えは悪いですが、駐車場がないのに駐車違反を取り締まれるでしょうか。それとも取り締まりを開始すれば、自然に駐車場が増えるという考えなのでしょうか?ここにも行き過ぎた「清潔思想」が見え隠れするように思います。あるいは、その清潔思想を煽ることで、利益を得る団体があるのかも知れません。シーシェパードや、グリンピースのように。 社会は「リスク」と「リターン」で成り立っています。清潔を好み感染症にかかりたくなければ、極端な話一生無菌室で過ごせばよいのです。しかし、無菌室を出れば感染症のリスクを負う代わりに「人生の楽しみ」という有意義なリターンが得られます。「ばか」発言も同じではないでしょうか?それによって傷つく人もいれば、それによって力づけられた人もいるはずです。報道の姿勢やトップに求められるのは、「リスク」と「リターン」を正しく説明し、よりより方法を提案できる柔軟性と対応力ではないでしょうか。 日本は法治国家ですが、法律がすべて正しいとは限りませんし、法律を守ればそれで良いというのでもありません。法律をあまりにも過信すれば、「立法する権限」をもつ一部の特権階級を蔓延らせるだけになります。「リスク」を過度に恐れたり、一部の法律違反だけを取り上げてまるでバイ菌を除去しようとするかのような画一的な行動は、「いじめ」を正当化してているようであまり気分が良くありません。 「弁証法」という言葉をご存じでしょうか?古代ギリシャの哲学に初めて登場する言葉で、議論の技術を示しています。有名な「弁証法」にヘーゲルが唱えたものがあります。簡単に言うとそれは、議論はまずある命題(テーゼ=正)が生まれることから始まり、次にそれと矛盾する、もしくはそれを否定する反対の命題(アンチテーゼ=反対命題)が持ち上がり、その対立の中から新しい「テーゼ(ジンテーゼ)」が生まれる。この繰り返しで、論議は深まり高まるという考えです。私たち日本人は特に「決められたこと」、「明確なこと」に恐ろしいほど従順で、反対意見を堂々と述べません。本来自由な社会というのは一人一人が「自分の考え」をもって「自由」に行動し、結果の「責任」を取るというのがルールです。過度なルール違反を抑制するために作るのが「法律」です。法の執行は、不可か可という単純なものではなく、十分な論議を行い「折衷案(さらに良い案)」を生み出すべきです。また、間違った立法(公務)は訂正し、しかるべき責任をとるべきです。 話が長くなってしまいましたが、今年、世界で最も古くから優れた哲学が生まれた国「ギリシャ」が存亡の危機に面しています。現代社会の歪みの象徴のようで皮肉です。このまま社会が暴走を続ければ明日は世界が「ギリシャ」になるかも知れません。権威や数字を信じすぎるのは危険です。常に考えることが大切です。それは、オーディオ・シアターという趣味でも同じです。 オーディオにおいて、私は長い経験を通じて一つの結論に達しつつあります。オーディオは単なる「情報復元装置」ではなく「失われた音と音楽を復元できる高度な復元装置(アナログコンピューター)である」という考え方です。オーディオ機器の価値は「音質」で決まるのではありません。オーディオ機器の価値は「復元できる音楽の品質」で決まります。それこそが、非常に重要なことです。 EAR 912 真空管プリアンプ 198万円(税別)をテストしましたが、見事に音楽が「復元」されました。 https://www.ippinkan.com/ear_912.htm TADから新しいスピーカーが発売されます。E1... 続きを読む

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AUDIO BASIC(オーディオベーシック) 58号「オーディオカスタマイズモデル AIRBOW」

オーディオ不況が騒がれて久しく、昔は良かったと言われることも少なくありません。でも、それは間違いです。なぜなら、今ほど音楽が多くの人に愛聴されている時代はないからです。iPhoneやヘッドフォンはオーディオではないでしょうか?オーディオ雑誌に掲載されないから、音質がチープだから、そんな理由でそれらの機器を「オーディオ」と呼ばないのは間違っています。価格、音質、そういった壁を越えて音楽を楽しめる機器はすべて「オーディオ」です。低価格なデジタル機器を設計している技術者が知らない、今までに培ってきたオーディオ技術を低価格の機器につぎ込めば、音質は大きく向上します。 それを実現したのが逸品館オリジナル製品「AIRBOW」です。量産によって低価格・高性能が実現している機器に、ハイエンド・オーディオ製品のノウハウと高性能オーディオパーツを投入して音質を改善したAIRBOW製品は、ベースモデルから音質が大きく向上しています。廉価な製品がベースですから、価格もそれほど高価ではありません。ハイエンド・オーディオ製品の音質を実現する低価格オーディオ製品、それが逸品館オリジナル・カスタマイズもでるのAIRBOWです。 ... 続きを読む

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逸品館メルマガ221「不当な安売りは許せない」

ハイエンドショウ東京には、多くのお客様にご来場を賜り社員一同深く感謝感激しております。ありがとうございました。ショウを終えて感じましたのは良い音と音楽を一緒に聞くことで、感動や感情を共有できるということです。2日目のデジタル・コンサートは例年より少し参加者が少なかったのですが、逆にそれが幸いし音が吸収されず昨年よりもよい音で音楽を鳴らせました。マイケル・ジャクソンのヒール・ザ・ワールド(世界を癒そう)をかけた時は思わず目頭が熱くなったほどです。国境を越え言葉が違っても思いは同じ。時空を超えて心が音楽で結ばれるのは本当に嬉しく、体の芯から癒されます。この模様を含めたハイエンドショウ東京デモンストレーションの録画はUstreamの逸品館チャンネルでご覧いただけます。 https://www.ippinkan.com/event_news/highend2011/highend2011-autumn.htm 敏感な方ならすでにお気づきかも知れませんが、エコポイントの終了と地デジ化の完了による売り上げ不振から、一部のカメラ店が狂ったような(原価を切るのであきらかな不当廉売)オーディオ製品の安売りを始めています。本来、オーディオ製品のように「安定価格」で販売されるのが理想的な「趣向品」は、値下げが行われるとお客様が慎重になってしまい売れ行きが悪くなり逆効果です。このような売上減少に繋がるパワハラ的な値下げは、業界全体に明かな悪影響を及ぼします。景気の良いときなら効果はあるかも知れませんが、景気が下向きの時は全く意味のない行為です。 メーカー各社は対策を講じているようですが、かたくなに不当な安売りが続けられています。こういう時のために独占禁止法や公正取引法があるのですが、たぶん政治家を巻き込んでいるのでしょう。関係窓口に訴えても、門前払いされるのが落ちです。この国の法律は一部の官僚や利権者によって大きくねじ曲げられています。それを元に戻さないと、将来の反映が保証されません。若者や子供達のためにも、我々大人が踏ん張らなければならないときだと心から思います。本当に何とかしたいと最近皆が思っているようですから、遅からず変革は訪れます。 きな臭い話は止めて車のお話を。1年前に中古で買ったBMW... 続きを読む

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逸品館メルマガ220「ハイエンドショウで演奏するソフト」

恒例のハイエンドショウ2011年秋は、いよいよ明日開催です。参加するスタッフは今晩に東京入りし、明日朝からセッティングを開始します。今年の機材は去年と大きく変わりませんので、初日から良い音で鳴らせると思います。 ハイエンドショウ逸品館ブースの見所は何と言っても、2日間最終のDigital... 続きを読む

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