社長のうんちく」カテゴリーアーカイブ

HiVi (ハイヴィ) 2010年 08月号「商品の本当の良さとは?」

オーディオ好きな方ならすでに存じていらっしゃると思いますが、逸品館は東京で春と秋の2回開催される「ハイエンドショウトウキョウ」に2008年春から参加しています。ハイエンドショウトウキョウ主宰事務局では毎回ご来場者様対象にアンケートを行っていますが、「最も印象に残った出展社」の項目で逸品館は初参加から土つかずの「4連覇」を飾りました。これは逸品館の提案の斬新さ、内容の分かりやすさ、そして音の良さがご来場者様に高く評価された結果だと嬉しく受け止めています。今年開催されたハイエンドショウトウキョウ2010春でも多数のご来場を賜り感謝の念に堪えません。これらはすべて「常に勉強を怠らない姿勢」の賜だと考えています。逸品館は、常にメーカーよりもユーザーの側に立って商品を選び、より良い提案を探っています。そこがメーカーから得られた材料以上のノウハウを仕入れようとせず「広告で人気のある商品をよりやすく売ろう」とする販売店との違いです。 TVを例にあげて説明しましょう。目の肥えたお客様なら「量販店」に出向かれて、液晶やプラズマTVの画質をしっかりと検証なされば「高い商品=高画質」ではないと疑問を持たれるかもしれません。もし、30万円のテレビより15万円のテレビの方が綺麗に見えることがあっても、それは決して勘違いではありません。なかでも分かりやすいのは、バックライトにLEDを使った液晶TVです。それらの一部は、LEDを使わない廉価モデルよりも画質が劣ることがあります。その理由を説明しましょう。LEDバックライト液晶TVは、従来モデルよりも色が鮮やかで白が綺麗ですが、問題は省エネ対策にあります。TVの消費電力を減らすためLED方式のTVでは画面をいくつかのブロックに分けて、それぞれのLEDの明るさを調整し電力消費を減らしています。そのため各ブロックの境目で明るさに明確な違いが生じます。それを回避するために各ブロックの映像をデジタル処理することで継ぎ目が分からないように加工しているのですが、継ぎ目付近で色合いやコントラストに微妙な乱れが発生します。ほとんどの方は色鮮やかさに目を奪われて気付かれないと思いますが、継ぎ目まで見える方にはLEDバックライトモデルは従来モデルよりも画質が劣って見えると思います。しかし、各メーカーは高級機にこぞってLEDを採用し、メディアがそれを「最新で最も良い」と評価し、販売店がそれをお薦めすれば「目が曇っても仕方ない」と思います。このように実際に画質を目で確認できるTVですら、ユーザーは良否判断を誤ってしまうことがあります。音であれば、それはなおさら顕著です。逸品館は「選び抜いた良品」を中心に品揃えを行い、さらにオリジナル商品など他のお店では手に入らないお薦め商品を多数ご用意して、皆様の「間違いのない商品選び」を全力でサポートさせて頂きます。 ※詳しくは“逸品館”や“AIRBOW”を検索してホームページをご覧下さいませ。 ... 続きを読む

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逸品館メルマガ169「ひと味違う逸品館の試聴室」

先日、作家の「つかこうへい」さんが亡くなり、残された遺書が公開されました。その文中の「思えば恥の多い人生でした」との一行に深みのある人柄を感じ感激しました。 日本の文化は「恥の文化」と言われます。外人には理解し辛い「恥」を感じる気持ちとは、他人への思慮を怠らないことと、自分がまだまだ至らないと内面を省みる気持ちの表れではないでしょうか?「恥」を知る謙虚さがあるからこそ、日本文化は「国際社会の中で評価が高い」のだと思います。互いに他者への配慮を怠らず、謙虚な姿勢で成長を続けること。それを目標に掲げる日本の文化は素晴らしいと思います。 しかし「恥を知る」ことは、ただひたすらに謙虚で主張しないことだとは思いません。国際社会、特に欧米では「明快な自己主張」を求められます。恥をかきたくないから、恥をかくのが怖いからと言って「自己主張」を怠れば、国際社会では認められません。もし、つかこうへいさんが「恥を恐れ主張をしない人」だったならば、彼の人生は「恥の多い人生」にはならなかったはずです。つかこうへいさんが恥を恐れず、しっかりと自己主張を続けたからこそ、彼の人生は恥が多くなった。 そう考えればつかこうへいさんの「恥」の数は、チャレンジの数と同じだったとも考えられます。人生の最後を締めくくる「遺言」として、つかこうへいさんが記した一行の言葉から彼の人としての生き様と誇りさえ伝わってきたように感じました。振り返り、自分の人生にどんな「恥」が残されているのか?これから残されるのか?自分の人生をどのように恥じるべきか?深く考えることを怠るべきではないと思いました。 さて、先週土曜日曜日に開催した銀座試聴会は、おかげさまで満員の盛況でした。ありがとうございます。試聴会に先駆けて、私自身で銀座試聴室の「音」を再チューニングしました。試聴室をマンションの一室に設けた関係で「大きな音」を出せない。部屋の大きさが限られているため部屋を狭くする吸音材の使用を最小限に留めたい。そう考え、銀座試聴室には反射を生かしたセッティングを行いました。反射が多いと音が生き生きと聞こえ心地よいのですが、良いコンサートホールだと楽器の音が良く聞こえるのと同じ原理で、すべての音が「美音」に聞こえる傾向が強くなります。そのため銀座試聴室では、私が試聴リポートを書くときに音を聞く3号館に比べ「機器を切り替えたときの音の差」が小さく感じられました。しかし、それでもご来店頂いたほとんどお客様に、試聴室の音の良さと機器の比較をご満足頂けたので胸をなで下ろしています。 もちろん悪いことばかりではありません。一般のオーディオ店の試聴室よりも、より現実に近いサイズで反射も多い銀座試聴室で聞くAIRBOW... 続きを読む

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逸品館メルマガ168「ワールドカップとはやぶさ、銀座試聴室」

残念ながら2010年のワールドカップで日本はベストエイトに進めませんでしたが、素晴らしい大健闘に日本全国が明るいニュースで盛り上がりました。「はやぶさ」の帰還も感動的でした。しかし、それよりも私たちを鼓舞させるのが、決してお金=経済だけではないという実感がもっと幸せに感じられました。お金は生きて行くために大切ですが、お金で幸せは買えません。自分だけはと思う安易な気持ちが、社会構造を根底から変えています。弱い人間の強い欲望、それをどのように制御するか?どのようにバランスさせるか?社会とって、それがとても大切なように思います。 情報社会が求める過剰なコストダウン。少しでも安く買いたい!その欲望の加熱は、経済を疲弊させ、私たちから幸せな時間を奪います。デジタル情報社会になってスペックや価格などの「具体的な数字で示せるもの」と、顧客の満足度や幸福感などの「数字で示さないもの」の価値観が逆転したように思います。本来は数字にできない部分こそ大切なのに、数字にできる部分だけを追いかけてしまう。受験勉強や社会での成績評価もその通りで、評価すべきは「点数」ではなく「内容」なのに、あるいは「結果」ではなく「中身」なのに、「数字」を追いかけて大切な「中身」を見失ってしまう。それはオーディオも同じです。目に見えないものの大切さ、「はやぶさ」と「ワールドカップでの日本の活躍」は、 それを実感できました。 逸品館が東京東銀座に試聴室をオープンしたことはすでにお知らせしていますが、今週の10日(土曜日)11日(日曜日)の二日間、大阪より私、逸品館代表清原が東銀座試聴室に出張し、簡単な商談会を開催いたします。「商談会」とするのは、会場がとても狭く一度に数人のお客様しか対応できないためで、恵比寿などで行った「イベント形式」は取りません。ご来場頂いたお客様個別に接客しながら、ご購入のご相談、ご購入頂いた製品の使いこなしのご相談、などを承ります。もちろんピュアオーディオだけではなく、サラウンドのご質問も大歓迎です。 会場には主要なAIRBOW製品に加え、最新のお薦めデジタル機器、音響パワーイコライザー... 続きを読む

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逸品館メルマガ167「デジタルと情報社会の問題点」

鬱陶しい梅雨が続いています。こんなときは、人間の自由にならない自然が疎ましく感じられます。しかし、どうあがいても人間は自然には逆らえないし、例外的に人間が作り出した原子力を除くほとんどのエネルギーは自然からの恵みです。そして、人間が自然に頼っているのはエネルギーだけではありません。 今週、三重県賢島周辺に魚釣りに行ったとき豊富な緑に囲まれながら、動物の存在って自然にとって何だろう?と考えてしまいました。動物が生き続けられる環境を作っているのは、太陽... 続きを読む

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逸品館メルマガ166「イベントで好評だった機器を発売開始」

「marantz恵比寿ショウルーム・イベント」は、無事終了いたしました。ショウルームに無線LANの設備があったので急遽U... 続きを読む

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