一番良いのは正面の中央ですが、その理由はそれぞれの部屋の特性によるサブウーファー(低音域)への影響や偏りが少なく、調整が容易になるからです。ですがスペースに制約がある場合は右もしくは左の壁の近くに置く事になると思います。
そのサブウーファーの設置の際に役に立つのが「ルームゲインの法則」で、床や壁の近くにサブウーファー(スピーカーも同じ)を置く事で低音域の再生レベル(音圧)が高くなる現象のことを「ルームゲイン」といいます。例として、
1.床に置くだけで低音域の音圧が約6dB上がる。(一面で6dB)
2.床に置き、一方の壁に寄せると低音域の音圧が約12dB上がる。(二面で12dB)
3.床に置き、部屋の角に置くと低音域の音圧が約18dB上がる。(三面で18dB)
この「ルームゲイン」の特性を知っていれば、サブウーファーの設置の際に役立つと思います。設置後に「低域がこもる」とか、「変に出過ぎる」と感じたら、少し壁から離したり、オーディオボードやスタンド等で床からサブウーファーを上げる事により、サブウーファー本体のレベル調整では解決できない問題を改善することができると思います。