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逸品館メルマガ268「オーディオの発達と音楽の関わり(5)」

———————オーディオの楽しさ、喜びとは?——————— ・生演奏とオーディオの違い ここまでは主に、オーディオでは生演奏を再現できないというお話を続けてきました。次に生演奏とオーディオの違いを考えましょう。 端的に言うと生演奏とオーディオの違いは、風景と風景写真のちがいです。風景を見るときは、その現場の空気や音など「視覚情報以外」の情報も体に入ってきます。風景を精密な写真に収録することで「視覚情報」は、ほぼ完全に記録できますが、それ以外の情報は欠落します。生演奏とオーディオも同じです。生演奏では音以外の様々な情報が体に流れ込んできます。オーディオでは、音だけが再現されるに過ぎません。それが、生演奏とオーディオの根本的な違いです。 ・写真と絵画の違い つぎに風景写真と風景画の違いを考えましょう。写真は、目に見える情報を公平かつ精密に記録し再現します。風景画は、作者が選んだ情報をデフォルメして記録します。人間が介在しない写真に対し、絵画では人間が情報を取捨選択することが大きく違います。さらに色の濃さを変え対象物の形を変化させることで、記録する(描く)情報を作る(クリエイティブする)ことができます。その作業こそ、芸術そのものです。 オーディオでは収録の段階で、すでに取捨選択がミキサーやエンジニアの手によって行われています。再生段階では、オーディオ機器の使い手により、さらに取捨選択が行われます。再生される音楽は、生演奏が複数の人間の手でデフォルメされたものになります。その作業もまた芸術です。つまり、オーディオとは演奏者・録音技術士・再生技術士(オーディオマニア)が作り上げる、新たな芸術であると考えられます。 録音技師や再生技術士が生演奏に改変を加えることを「良くない(冒涜)」と考えることもできますが、生演奏と同じ音楽を記録することができない以上「生演奏が持っていた芸術性をできるだけ損なわない」という取捨選択をすることで、生演奏を可能な限り損なうことなく再現することが可能だとも考えられます。 いずれにしてもオーディオでは演奏者以外の介在を否定することができず、その第三者の介在が「音楽の再現性の決め手」となることは間違いありません。 ... 続きを読む

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明日11/24(土)3号館で今話題の製品の試聴会を開催!

明日11/24(土)逸品館3号館でイタリア製スピーカー、Diapason AstelaとEAR フラッグシップモデル 912 509mk2 V12... 続きを読む

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ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レビューのライブに行って来ました!!

THE DUKES OF SEPTEMBER RYTHM... 続きを読む

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逸品館メルマガ267「オーディオの発達と音楽の関わり(4)」

———————オーディオの楽しさ、喜びとは?——————— ・音楽家は高級なオーディオで音楽を聞くとは限らない 時々、「音楽家は高級なオーディオ装置で音楽を聞くとは限らない」という話を耳にします。もし彼らが音の良さ(心地よい音の再現)をオーディオ機器に求めていないのだとすれば、この説話には納得できます。 「名器と呼ばれる楽器の音」は、それを聴いているだけでうっとりします。私達は高級なオーディオ機器の音にもうっとりすることがありますが、それは楽器のように「再生装置そのものの音が心地よい」からだと考えられます。耳の肥えた音楽家をうっとりさせられるほど音の良いオーディオ機器は、価格も高く希少です。ではなぜ魅力を感じられないにもかかわらず、音楽家はオーディオで音楽を聞くのでしょう? ・音と音楽の違い 音楽の3要素は、「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」とされています。確かに名曲は、奏者や楽器が変わっても名曲であり続けますから、それは間違いないでしょう。音質が優れなくとも、「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」が心地よく再現されれば、そのオーディオ機器は立派に音楽を再現していると考えられます。つまりオーディオマニアが求める「音質」に完全に依存しなくても、音楽は再現できるのです。初期の録音機器であるSPの時代よりも遙かに音質が向上した現代のオーディオ機器よりも、レコードや蓄音機の音が良いというマニアの存在もそれを肯定します。 ・オーディオ機器の音楽性 私は時々、機器のテストリポートで「音楽性」と言う言葉を使いますが、この言葉こそ「音質ではない部分での音楽の再現性」を示しています。もちろん、それは「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」という単純な3つの指標によるものだけでは、ありません。食べ物の味わいが「甘い」・「塩辛い」・「酸っぱい」のように単純な指標だけでは判断できないように、音楽性も「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」の単純な3要素だけで判断できるわけではありません。 オーディオ機器の音楽性を評価することは、生演奏を評価するのと同じです。あなたが聞きたいものが「音の良さ」ならば、高級なオーディオを選ぶべきです。高価格な製品は、低価格な製品よりも「音が良いことが多い(絶対ではありません)」からです。もし、あなたが聞きたいものが「音楽性」ならば、価格よりも装置の音楽性に重点を置くべきです。良い楽器を下手な演奏が奏でた場合と、悪い楽器を達人が奏でた場合のどちらが心地よく音楽を聴けるのか?その答えがヒントになると思います。 ・人はなぜ音楽を聞くのか 音楽は「特定の心情をより多くの人間で共有する」目的で生まれました。宗教的な儀式や冠婚葬祭に音楽が使われるのは、音楽が心(心象)を共有する手段として最適だからです。 心にある感情が生じたとき、それを言葉で表現するには「変換」が必要です。日本人なら日本語に、アメリカ人なら英語に心象を変換しなければなりません。しかし、音楽なら心象をダイレクトに伝えられます。言葉を持つ遙か以前に人類が交わしていたであろう「言葉を持たない音の変化(うなり声や歌い声)」が発展したものが音楽と考えられます。 音楽は言葉と違い、知識や教養のように後天的に身につくものではありません。私達のDNAに刻まれた太古からの記憶だからこそ、人は百の言葉よりも一つの音楽に深く感動することがあるのでしょう。人間に近いイルカや鯨の呼び合う声が時として「歌」のように聞こえるのは、DNAが人間に近い彼らの歌が人間の心にも伝わるからでしょう。人が音楽を聞く理由。それは、ただ一つ。人と繋がりたい(コミュニケーションしたい)からです。 ・感動には二つの種類がある 人間の感情の動きには、喜怒哀楽があります。話をわかりやすくするために「喜=黄色」・「怒=赤」・「哀=青」・「楽=緑」のように感動に色を付けましょう。音楽で感情を表現したい場合には、感度の種類に対応する「色(音色)」で楽器を演奏します。黄色い音色を濃くすれば喜びが強く表現され、青い音色を強く演奏すれば悲しみがより強く表現される、という具合に色と音色が対応すると考えます。録音されたこれらの音楽を再現するとき、オーディオ装置の音色が「黄色」であればその装置の音は明るく、「青色」であれば暗く再現されると考えられます。つまり、聞き手は自分オーディオ機器の音色を選び、演奏の魅力をより強く引き出すことが可能です。 しかし、感動には喜怒哀楽に属さないものが存在します。壮大な景色を見たときに感じる言葉にできない心の動きがそうです。この感動はあらゆる感情が「フラット(公平)に入っていると考えられます。色で表現するならば「白」もしくは「透明」な感動と考えられます。この「透明な感動」を伝えるために演奏された音楽を「色つきのオーディオ」で再現すると、透明感が損なわれてしまいます(あるいは白に色が付いてしまいます)。これを音に例えて表現するならば、「風」・「波」・「風鈴」などの「無作為」の音が「透明な音」で、「歌声」・「楽器」・「話し声」などが、「有色の音」と考えられます。 あなたが音楽に何を求めるのか?何色にしたいのか?それがオーディオ機器を選ぶ時の指針となります。 次号に続く———————————————————————— ... 続きを読む

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