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逸品館メルマガ071「中低音の重要性(3)」

今回のメルマガは、前々回からの続きになります。前回、前々回に送信したメルマガは、次のページからご覧頂けます。 https://www.ippinkan.com/mail-magazine/mail-menu.htm#melma 確認のため「耳に聞こえる音の良さ」を追求したSA8400/Specialと聞き比べてみると、音の細やかさや明瞭感、透明感では、時としてSA8400/SpecialがSA10/Ultimateを上回ると感じさせるのですが、中身がギューッと詰まった感じ音の厚み、エネルギー感、身体に感じる雰囲気の濃さでは、SA10/UltimateがSA8400/Specialを確実に上回っています。CDとSACDを掛け比べても、SA8400/SpecialがSACDをCDよりはっきりと良く聞かせるのとは対照的に、SA10/UltimateはCD/SACDによる「音質差」をほとんど感じません。演奏しているソフトがCDか?SACDか?わからないくらいです。それは、SA10/UltimateがSACDだけが持っている20KHz以上という高い周波数帯域(すなわち高音域)に依存せず音楽を深く表現できるからに他なりません。その結果として、ソフトの録音にほとんど左右されず音楽の楽しさ、音楽を聞く充実感だけを純粋に味わえるようになったのです。 誤解を避けるために付け加えますが、SA8400/Specialも完成後、発売までに連続で1ヶ月近く聞き続けて不満が出ないことを確認して製品化している自信作です。お客様の評判も上々です。 http://www.ippinkan.co.jp/airbow/estimation/est-sa8400.html SA10/Ultimateとの違いは「好みの範疇」として片づけられるかもしれません。また、それぞれの評価は、システムとのマッチングやお客様の好みによって大きく左右されると思います。またその違いは、それぞれを聞き比べた瞬間には「その差が明確」であったとしても、それぞれをしばらく聞き続けているとわからなくなる程度のものであるかも知れません。でも、違いは確かにあるのです(当然、価格が違いますが)。 このようにSA8400/Specialとの比較試聴を通じて、SA10/Ultimateの中低音の良さから来る音楽表現能力の高さを確認できたのですが、中低音が充実していると言っても、それは「中低音がだぶついたもこもこした音」とは全く違います。良質なサブウーファーを使ったときのように、空間は大きく広がり見通しも良く「その場の空気感」が感じられるような音質に変化します。ピンポイントに突き詰められたハイエンド・オーディオの音のように「真空の中で楽器が鳴っている=ホログラムのように楽器が明確に定位する」という音ではなく、あくまでも「楽器を取り巻く空気の響き」や「その場の雰囲気、気配感」がダイレクトに身体に伝わってくるようなイメージです。言い換えるなら、音がまず耳から脳に入って処理され、その結果として音楽を感じ取れる(初期のAIRBOWは、この傾向が強くそのため緊張感を生じていたと考えられる)ような音ではなく、脳内での変換が不要で音がダイレクトに感情に変化する(触れる)ような感じの音質です。とにかく、SA10/Ultimateの音は、聞いていて気持ちがいい音です。 もう一つ、高音をありのまま再現するときに気になるポイントがあります。それは「マイクの癖」です。ビデオカメラなどのプアなマイクで収録した音でも、再生時にあれ?と思うほど細かい音が入っていて驚くことがあります。オーディオ用のマイクはそれとは比較にならないほど、高感度です。マイクが捉えた高音の明瞭度や解像度(細やかさ)は、人間が聞くそれよりも遙かに高く、それをそのまま再現すると楽器に頭を突っ込んで聞いているような、部分的に拡大された変な音になってしまいます。マスタリング時にそうならないように音は加工され(音響プログラミングを施され)、トラックダウンされますが完全ではありません。高音をあまりにもありのままに再現しすぎると、このマイクの癖がはっきりと出てしまうのかも知れません。 もし、あなたが「音は良くなったけれど、聞けないソフトが増えた」、「安心して音楽に集中できない」、「聴き疲れする」という問題にお悩みなら「高音が良くなりすぎていないか?」に注目してください。色々話をしてきましたが、このメルマガの主旨は、AIRBOWの宣伝ではありません。皆様が音を決められる(聞き比べられる)時に私が今回説明した方法が使えるのではないだろうか?ということが重要なのです。 もしかするとデジタルが導入されたことで、私たちはあまりにも「高域の再現性」にばかり耳を奪われ、それまでに確立されていた「音の厚み」や「雰囲気感」といった「耳に聞こえない」、「データーに表れない」部分を知らず知らずにおろそかにしていたのかも知れません。あえて聞こえやすい「高音域の細やかさや明瞭感」にスポットを当てずに、耳には聞こえない「身体に感じる雰囲気の濃さ」に重点を置いてシステムの音決めをなされば、それまでとはまた違った「音楽が聞こえてくる」に違いありません。 高域の明瞭度や解像度を下げることで、音が良く聞こえると言う現象についてもう一つ思いつく重要なポイントがあります。このお話は、かなり前に一度何かの機会で発表したことがあるのですが、今回のSA10/Ultimateの開発経験でさらにその思いを深くしました。それは、相当前に朝日新聞に掲載された「NTTが行ったノイズと聞き取りの関係についての実験」からヒントを得て考え出したものです。 このNTTが行った実験は次のようなものです。(1)音声通信(会話)にノイズを入れて行く。(2)会話がノイズで遮られ、聞き取れるギリギリになったところでノイズを入れるのを止める。(3)ノイズで聞き取れなくなった部分を消して、その部分を無音にする。(4)ノイズが無音に置き換えられ、断続的になった音声を聞かせる。(5)無音部に、再びノイズだけを挿入して音声を聞かせる。このような実験です。結果は、(3)では、かろうじて聞き取れた会話が、(4)では、単なる断続的な声の羅列になって言葉として聞きこれなくなります。(5)では、再びノイズに埋もれた会話として聞き取れるようになる。というものです。これは聴覚だけではなく、視覚でも確認できます。まず、(1)適当な文字を描き。(2)次にその上にミルクをこぼしたように、読めるギリギリの範囲まで部分を隠します。(3)ミルクをこぼした部分を完全に消します。(4)文字は、バラバラの図形に分解され、文字として認識できなくなります。(5)消した部分を黒く塗りつぶすと、再び文字が黒い部分に隠れた文字として認識できるようになります。... 続きを読む

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逸品館メルマガ070「中低音の重要性(2)」

今回のメルマガは、前回からの続きです。前回送信したメルマガ(中音の重要性1)は、次のページからご覧頂けます。 https://www.ippinkan.com/mail-magazine/mail-menu.htm#melma 今回は、私が気付いた「中低音の重要性」について「中音を充実させるため私が行った聞き比べ方」について詳しくご説明したいと思いますが、その前に私が従来から行っていた音決めの方法についてご説明いたしましょう。 当初AIRBOW製品は、前回のメールでお話しした「高音の再現性の向上」に重きを置き、完全に「高音優先」の状態で音決めを行っていました。高音の切れ味やアタックの再現性が「生楽器の音にどれだけ近づけるか?」を最も重要な指標とし、スピーカーから再現される楽器の高音部、例えばバイオリンの高次倍音やピアノの響きの高質感、あるいはギター断弦時のアタック音の再現性などを聞き比べのポイントとしていました。「細かい音がどれくらい聞こえるか?」、「楽器の音がどれくらい小さいところまでハッキリ聞き取れるか?」という「耳に聞こえる音の細やかさ(大体が高い周波数の音)」を基準として、二者択一を迫られたときには「音がハッキリと聞き取れる方を良し」としていました。 この方法で音決めを進めると、音はどんどんハッキリ、クッキリしてゆきます。しかし、行き過ぎると音が痩せて固くなってしまいますから、限界を間違えないように、自分自身で録音した音源を音決めのマスターソースとして使っていました。再生した音を録音時に自分が聞いた音に近づける。原音忠実再生=「再生音を生音に近づける」と言う意味では、この方法は最も適切であったと思います。 しかし、その結果得られたのは、音楽をリラックスして聞くと言うよりは、音楽と厳しく対峙する方向の極めて高い緊張感を伴う音でした。当時(ごく初期)のAIRBOW製品)で音楽を聞くと「演奏を聞いた」というよりは「良い音を聞いた」という印象が強く残ります。演奏の現場、特に楽器の直近で演奏を聞くと、これと同じように楽器の圧倒的な「良い音の記憶」が優先され、どんな音楽を聞いていたのか?覚えていないことがありますが、当時のAIRBOWの音はそれに非常によく似ています。生音を目差した結果、生に非常に近づいたのです。そう言う意味では、今でもこの音は「正しい音」と考え、独自の魅力があると思っています。しかし、それから数年を経ずに「正しい音」=「音楽を楽しめる音」ではないことに気づき始めました。その音は、ソフトの「粗」をあからさまにしすぎるから です。 この経験から私は音楽を楽しく聞くためには、全体のバランスをもっと重要視すべきだと考え、高音一辺倒の音決めの方法を「生音に似せるのではなく、全体から受ける印象がより生々しい音」を目差すことに改めました。具体的には、前述のような「高音の切れ味が生楽器の音と似ているかどうか?」という方向から「スピーカーから聞こえる音が、演奏された楽器の音の特徴をより上手く再現できているか?」にポイントを変えたのです。意識のポイントを「音を聞く」から「雰囲気を感じる」へ移動し、現場の音ではなく現場の雰囲気がそのまま伝わってくるか?を重要視するようにしました。結果としてどんなソフトをかけても、生演奏を彷彿とさせながらも、かつ音楽の雰囲気も十分に伝わってくる音質が実現しました。それからかなりの長期間この音質が個人的にはベストであり、 AIRBOWとして満足の行くものだと思っていました。しかし、このメルマガでも何度か話題に上げたイタリア製オーディオ(Ampzilla2000やUnison-research、ZINGALI)などを聞いたことと、菅野沖彦氏の著作「新・レコード演奏家論」を読んだことで、より思いきった音作りを行うことでさらに音楽再現の魅力を引き出せることを知りました。そして生まれたのが、TRV-35SE/Dynamiteを始めとする「固有の呼称入り」のAIRBOW製品です。 このように私の中で「再生音に対する要求」は年々変化を続け、より「リラックスして音楽を楽しめる方向」へと移行しつつあります。しかし、この変化は元々オーディオに興味を持った切っ掛けが「音」ではなく「音楽そのもの」を楽しむ事であった私にとっては、「原点への回帰」であり、当然のことであると解釈しています。スタートして横道へそれたり回り道をしながら、くるりと大きな輪を描いて、またスタートに戻ってきたような感じです。たぶん「皆様も同じような道筋を歩まれながら、オーディオを続けていらっしゃるのではないでしょうか?もしそうお考えなら、私の体験がお役に立てると思います。 「生音」から「雰囲気重視」への変遷の中で聞き比べの重要なポイントとなっているのが「中低音」だということです。もちろん、過去にサーロジックのサブウーファーのテストで体験したように「聞こえない低音部」が音質や音楽の雰囲気に大きな影響を与えることは知っていました。 http://www.ippinkan.co.jp/events_reports/plus_tokyo_2/sw1600_page.htm しかし、それはあくまでも「中高音はそのままに低音部だけを改善する」という方法で得られたもので、今回のように思い切って「高音部を切り捨ててでも、中低音の充実にポイントを絞る!」という極端なまでの方向ではありませんでした。SA10/Ultimate開発時のリスニングテストでは、今までは絶対に犠牲にしなかった高音が若干犠牲になったとしても、「中音の厚み感」、「低音の力感」の充実に力を入れ、「身体に感じる雰囲気の濃さ(大体が低い周波数)」がより強く感じられことを優先したのです。そして、今まで気付かなかった新らしい世界を知ったのです。 SA10/Ultimateで聞く音楽は、充実感に満ちています。ビックリするくらい生々しく、AIRBOWらしい鳥肌が立つようなハッとする音や表現を感じますが、それは音にビックリすると言うよりは、心にずしんと来る感じです。良い意味で緊張感が全くありません。身体に力が入らず、リラックスした状態で心に音楽が流れ込んできます。演奏の場に居合わせていると錯覚するほど、リアリティーが高く雰囲気が非常に濃いのですが、全く緊張感が伴いません。リラックスした音でソフトが鳴り、ミュージシャンが普段着で音楽を心から楽しんでいるように聞こえます。コンサートを特別なものではなく、非常にフレンドリーに親しみのある感じで聞くことができます。 あえて高音の「明瞭度(ハッキリ感)」を追求しなかったにもかかわらず、楽器の「高音感」が従来の製品よりもリアルに感じられるのも不思議です。例えば、シンバル。従来のモデルで聞くシンバルは、切れ味鋭く、シャンシャンと元気良く鳴るのですが、SA10/Ultimateでは、派手さはありませんがシンシンとシンバルらしい重量感や厚みを伴った音でそれを聞くことができます。耳で判断すると、前者の方が「音」は、似ているのですが、後者の方がシンバルの「存在感」が強く感じられます。出てくる音が「それらしく、美味しい」感じがするのです。ベースやドラムは、中低音を充実させたのでパワフルで厚みがあります。高音の明瞭度がやや後退したにもかかわらず、中低音の充実によって演奏のエネルギー感やリアリティー感が向上するという、今まででは考えられない結果が得られました。(以下次号のメルマガに続く) ... 続きを読む

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逸品館メルマガ069「中低音の重要性(1)」

ここ2回連続でAIRBOWの新製品SA10/Ultimateの話をしました。このプレーヤーは、従来よりも中音~低音に表現力の力を求めそれを達成したと自負している製品です。本日より発売を開始します。発売に先駆けての徹底チェックでここ3週間近くこのプレーヤーばかり聞いていますが、いくつか新しい発見があったのでお伝えしようと思います。 http://www.ippinkan.co.jp/airbow/product/cd/sa10.html 私は、生の音とステレオの音で圧倒的に違うのが「高音の輝き?切れ味?」だと考えています。それは、ひょっとすると高音のノイズ(ファンの音や、TVのトランスのキーン音)に人よりも敏感だという私自身の耳の癖もあったかも知れませんし、ステレオの中低音は生とそれほど変わらないという考えがあったのかも知れません。とにかく私は、これまで「高音の美しさを求めることがステレオの音を良くする唯一の方法」と考えていたのです。 そして高音の再現性の決め手は「高音の透明感(ノイズの無さ=音の立ち下がりの早さ)」と「アタックの切れ味の鋭さ(音の立ち上がりの早さ)」の改善にあると考えていました。高音(高周波)に対する過渡特性(変化の早さ)を向上させると、ステレオの音は生楽器の音に近づき、雰囲気や空気感など「音の実在感」が大きく向上するという考え方です。 この考えに基づきAIRBOW製品は、他の製品にはない「高音の正確な再現性」が与えられています。特にその中でも他メーカーに類を見ない存在である「波動ツィーターCLTシリーズ」こそ従来のスピーカーでは再現できない高音の再現性の向上を狙って作ったものです。このツィーターの説明をするだけで、相当な量の文章を書かなければならないので、今回のメルマガではその解説を割愛させていただきますが、このツィーターの発明こそ私が高域の再現性の向上に力を入れてきたことの証明だと言えるのです。 http://www.ippinkan.co.jp/airbow/product/tweeter/clt_3_cryo.html 高音の再現性が向上し再生音が生音に近づくと、まるでその場で生音を聞いているような感じが非常に強くって「その場の状況があからさまに再現される」ようになりますが、反面困った現象が発生します。「録音現場の状況があからさまになりすぎる」のです。ミュージシャンのミス、ミキシング(マスタリングのミス)、マイク配置のミス、そういったいわゆる「ソフトの粗(録音時に解決できなかった問題点)」が明確になり過ぎて、「音は良くなったけれど、聞けないソフトが増えた」、「安心して音楽に集中できない」、「聴き疲れする」という問題が生じるのです。音は良くなっても、音楽が遠くなる。これが、オーディオマニアや高級オーディオメーカーが陥りがちな、重大な「パラドクス」ではないでしょうか?音を良くしたのにもかかわらず、音楽がなんだかつまらなく聞こえるようになったら、この問題に注目してください。 この問題に早くから気付いていたAIRBOWは、製品にその持ち味である優れた音のみを追求するのではなく、高音を基準として全帯域のエネルギーバランスをコントロールし「いい音」と「良い音楽」が両立するような音質が与えています。音質を改善しながら音楽性も同時に向上させる。その高度にバランスを追求した音作りこそAIRBOWの特徴なのです。それが評価され、お客様から「AIRBOWを買ってから聞くソフトの種類が増えた」、「今まで聞かなかったソフトが楽しく聞けるようになった」という嬉しいお声が多く寄せられています。 このように高音をうんと良くしながらも、全体の音質のコントロールを忘れない。それがAIRBOW製品の軸となる開発方法でした。しかし、SA10/Ultimateではこの方法をあえて曲げ、チューンナップに際しての音質確認で「どちらの高音がよいか?」ではなく、「どちらの中低音がよいか?」と聴き方を変えてみたのです。もちろん、従来からも音質比較時には特定の帯域だけに注目するのではなく、まず全体のバランスを重視していたのは言うまでもないことですが、その次に高音をチェックするという順序を、その前に中低音をチェックするというようにSA10/Ultimateの開発では、「聞き比べるときの意識の順番を入れ替えて」みました。 その具体的な方法は次回のメルマガで詳しくお伝えしますが、このように「今までと違うヒヤリングによって仕上げたSA10/Ultimate」を聞き続けることで「中低音だけを充実させても音楽のリアリティーは向上する」という経験が得られたのは貴重な体験でした。極端な言い方をするとプアな高音域をそのままに、中低音だけを充実させても音質が大きく改善する事を発見できたのです。誤解を避けるために付け加えますが、もちろんSA10/Ultimateの高音域がプアだと言うことではありません。従来のAIRBOW製品のように高音域の明瞭度や透明度を突き詰めなくても、中低音の充実という角度からでも「音楽性の改善・雰囲気感の向上が実現することに気付いた」ことをお伝えしたいのです。 実は、私が今さらながらに気付いたこのポイントは、オーディオマニアが陥りがちな音質改善の「パラドクス」の解決に非常に重要な内容を含んでいるのです。サラウンドアンプの接続でHDMI接続の音質が同軸デジタルやアナログより音が悪い理由も、この中低音の不足によると見て間違いありません。また圧倒的にデーター量が増え、周波数帯域・Dレンジが拡大しているDOLBY-TRUE/HDの音質が、従来のDOLBY-DIGITAL音声とあまり変わって感じられない理由も、HDMI接続による中低音不足が原因だと考えられます。 低音不足と聞くとサブウーファーや大型スピーカーを使えば解決するように感じられるかも知れませんが、不足するのは「量」ではなく「質」的な低音なので低音の量を増やして解決するような、単純な問題ではありません。このHDMI接続による低音不足を解決方法を探る中で、HDMIケーブルの品質が音声に対し映像よりも顕著に影響することがわかってきましたので、後日、HDMIケーブルの音質比較を行う予定です。 ... 続きを読む

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逸品館メルマガ068「1.17に寄せて」

すでに多くのニュースでご存じだと思いますが1月17日は、阪神大震災から13年の記念日でした。「のど元過ぎれば熱さ忘れる」のことわざではありませんが、私たちは「忘れる」という特技を持っています。「忘れる」ことができるから、自分を変化させ挫けずに生きていけるのだと思います。でも、薄れてはならない記憶もあります。震災関連のwebを検索していると、こんなページが見つかりました。 http://www.npo.co.jp/hanshin/4book/no4-2.html このページのことをすでにご存じの方がいらっしゃるかも知れませんが、このページを読んでいると当時の記憶が生々しく蘇ります。私は幸いにもこの震災では、甚大な被害を受けることはありませんでした。それでも、大切なものを失ってしまう悲しみや、喪失感は痛いほど身にしみて知っています。明日があるかどうかわからない。だからこそ、毎日を輝いて生きる努力を惜しみたくないのです。失ったものは、取り戻せませんが、これから先の時間を実りあるものに変えることはできると思うからです。 さて、先号のメルマガで触れたAIRBOWより発売予定のEsoteric... 続きを読む

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逸品館メルマガ067「AIRBOW SA10/Ultimate」

今年初めてのメルマガと言うことで、新年にふさわしい話題を探したのですが、今年は特に「これ」という出来事が無く、また異常気象?の影響か暖かく季節感もあまり感じられませんでした。なぜだが、仕事に復帰しても「お正月」がまるで遠い昔のように感じられ、こんな感覚は、生まれて初めてかも知れません。それは、都会にいるから余計にそう感じるのかも知れませんし、お正月を風邪で寝込んで外に出なかったせいかもしれません。しかし、昨年のメルマガにも何度か書かせていただいたように、本当に最近はなぜだか季節感が希薄に感じられます。季節感が感じられないと、気持ちも切り替わらず、毎日が同じ繰り返しのように思えて、生きている実感?のようなものまで薄くなってしまわないよう、日々を集中して過ごせるように頑張ろうと思います。 さて、昨年末に発売された”AET”の最高級ケーブルSIN-LINEを始めとする超高級ケーブルは、情報量の豊富さに加え、癖のない正確な音楽再現能力の高さが評価され過去に類を見ないほどの大ヒットとなりました。10万円を遙かに超えるこれらのケーブルは、一体どれくらいの価格帯の機器に使われるのでしょう?もし、アクセサリーのコストバランスが機器本体価格の1/10程度だとすると、それらは100万円を超える高額な製品と組み合わせなければなりません。しかし、多分これらの高級ケーブルを購入なさるほとんどのお客様が、本体価格の1/2に近いコストをアクセサリーに掛けていらっしゃると思うのです。 オーディオ・アクセサリーを「単なるアクセサリー」として考えるとこの傾向は、行きすぎの感があります。しかし、AETのケーブルのように最近の高額アクセサリーの中には、コンポーネントと比較できるほど大きな効果を持っている製品も生まれています。いっそのこと、それならオーディオ・アクセサリーもコンポーネントの一部と考えれば、そのコストバランスを納得できます。また、経年変化で消耗するコンポーネントと違ってケーブルやインシュレーター類などは使い痛みが少ないので一度購入すれば、長く使えるという魅力 もあります。ただし、その判断は、あくまでもお客様自身の考え方一つです。高級(高額)アクセサリーのご購入は、雑誌やマニアの噂に流されず、まずご自身の考え方や目標をしっかりと固めてからにしましょう。 「迷っている」お客様に「納得の製品選び」をしていただけますように、逸品館では次のようなオリジナルのサービスを実施中です。 ■60日以内の返品サービス 現在、逸品館では”AETの高額製品”と弊社オリジナル・コンポーネント”AIRBOW製品(アクセサリーを除く)”に関して「ご購入していただいてから30日以内なら、返品していただければご購入代金を全額ご返金(全額返金は、弊社の定める一定の条件を満たす場合に限ります)」サービスを行っております。ご購入後、万が一弊社のお薦め製品に不満を感じられたなら、責任を持って対象商品はお引き取りいたします。 https://www.ippinkan.com/airbow/airbow_campain.htm ■ご自宅へのお貸し出し また、弊社オリジナル”AIRBOW製品”は、お申し込みいただければご自宅へ「無料試聴機(往復の送料のみご負担下さい)」をお送りいたします。このサービスをご利用いただければ、ご購入前にご自宅で実際に複数のオーディオ・アクセサリーや機器をお試しになられて「最適な製品」を選んでご購入いただけます。また、動作の原理が従来のオーディオ・アクセサリー(デジタル音質改善装置)とは、根本的に異なるため、従来のオーディオ枠内の「常識」では、その効果の素晴らしさをおわかりいただけないと考えて、弊社オリジナル製品ではありませんが「INFRANOISE社のRMS-1000」も無料貸出機をご用意いたしております。 http://www.ippinkan.co.jp/airbow/service.html ■”ゼロ金利”ショッピングクレジットサービス 対象商品を「合わせて5万円以上のお買い上げで最長12回まで金利ゼロ分割支払い(オリコと提携中)」を承っております(※12回を超える分割払いも”特別な低金利”でご利用いただけます)。無理をせず、ワンクラス上の機器のご購入を検討なさるときや、セットでご購入の時にご利用くださいませ。 https://www.ippinkan.com/_zero_CAMPAIGN_1.htm ■AIRBOW新製品のお知らせ 逸品館・掲示板の方にも少し予告をさせていただきましたが、AIRBOWよりEsoteric... 続きを読む

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