SOPHIA AUDIO マッチングトランス

以前、超弩級の真空管アンプ(レイセオン175シングル/モノラルアンプ/製品名:エルドラド)を発売していた、栃木県の「ソフィア・オーディオ」から超高品質トランスを使用した、「音の良いマッチングトランス」が発売されました。
外見が同一で「トランスの巻き線比」が「1:1」と「1:2」の2種類の製品があります。「1:1」の製品では音量が変わりませんが、「2:1」の製品では音量が「2倍」に大きくなります。また、音質の変化量も巻き線が多くなる「1:2」の製品の方が大きくなっています。

ACTMIT(アクティミット)

  • 入力:5KΩ
  • 出力:5KΩ
  • W:140㎜
  • D:100㎜
  • H:200㎜
  • 重量:7.5㎏
  • 発売時定価¥260,000

グレーの結晶塗装が施されたスタジオライクなケースに収められた「超弩級」の言葉がふさわしい、重量が7.5㎏もある高品質マッチングトランスです。ケースは勿論、RCA入出力端子もしっかりしています。
トランスは「信号の直流分をカット」して「交流成分(音楽信号)」だけを通します。
さらに入出力のアースを導通させない(浮かせる)ことで「アースラインから混入するノイズ」を効果的に遮断します。
このようなトランスは、CD発売直後からあり、さまざまな商品が発売されてきました。「マッチングトランス」の中で、最も沢山売れたのは「marantz DLT-1」だと思います。その名をご存知の方もいらっしゃると思います。
左下は「エルドラド」ですが、この製品にはご覧頂いてお分かりいただけるように、「マニア垂涎の高級パーツ」が多用されています。
元々、ソフィアの松本さんはこういった「高級パーツのコレクター(輸入業)」を営んでいた関係で「ACMITにも「すでに生産が中止された超高級トランス」が惜しみなく採用されています。

音質はトランスの質の良さを感じさせる「きめ細かさ」と「D/Fレンジの広さ」が実現された好感の持てるものです。
確かに超高域の切れ味や解像度感はやや後退し、「アタックが鈍る」感じはありますが、中域の「艶」と「厚み」がグンと増し、確かにCDの音が、メーカの説明通り「アナログプレーヤー」の滑らかさに近づきます。
音質の変化に伴い、若干失われる音があり、効果は良否のトレード関係にありますが、この種のトランスとしては非常にお薦めできるでしょう。
入出力のインピーダンスが「5KΩ」と高く、接続するケーブルあまり長いと、高域のドロップが大きく感じられまますから、品質が良く短めのケーブルをご使用下さい。
ある意味で好き嫌いが「完全に分かれる商品」だと思います。

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