Dinu Lipattiへのコメント
Wharfedale Airedale Heritage & PMC BB5 視聴会リポート
- 演奏者 Dinu Lipatti
- 演奏曲 Bach Partita No.1
- 評価の平均
- ア : 3.8
イ : 4.6
ウ : 5.8
白血病に冒され、わずか32歳で生涯を終えた名ピアニスト。病をおして彼が最後に行った“ブザンソン・ラストコンサート」のライブ録音。
モノラル録音で、レンジも狭く、ノイズも多く、録音状態は非常に悪い。ではなぜこのディスクを選んだのか?それは、演奏が素晴らしいから。
有名どころではフルトベングラーや巨匠と呼ばれる指揮者や演奏家のソフトの多くは録音状態が悪く、それらを最新のシステムで演奏すると、聴くに堪え ないノイズばかりが耳につき、演奏を楽しむどころではなくなる場合がほとんどだが、私はそれはすべてそれらのオーディオ機器を作ったメーカーの責任(音楽 に対する責任感の欠如)だと考えている。
最新の録音でもそうでなくても「良い演奏は素晴らしい音楽として再現」出来ない機器は、どんなに良いと言われる高価な製品であっても、音楽ファンにとっては一文の価値すらないはずなのだから。
そういう意味で、このソフトが「素晴らしい音楽」として聞こえなければ、私にとってその装置(商品)は、残念ながら失格なのだ。
記号 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ア | 2 | 3 | 6 | 4 | 4 | 3 | 2 | - | 2 | 4 | 3 | 6 | 4 | 5 | 2 | 2 |
イ | 3 | 4 | 7 | 4 | 3 | 4 | 3 | 2 | 2 | 6 | 3 | 6 | 5 | 5 | 3 | 5 |
ウ | 5 | 4 | 7 | - | 2 | 3 | 6 | 5 | 6 | 6 | 5 | 6 | 6 | 6 | 5 | 6 |
Airedale(ツィーターOFF)へのコメント
21日
- A:拍手の音が嘘っぽい。ピアノの音が甘ったるく、かなり重く感じる。
- E:ピアノの音がゴツイ。ゴリゴリとした低音が悪くない。バランスがやや下よりか?
- F:近接感は上々だが上へ抜けない。
- I:・・・・・。
22日
- J:マイクが違う・・・音が太い、その分高域が伸びていない気が・・・何々?って感じ。
- K:古い音がそのまま出てしまう。拍手がゴトゴトと聞こえる。
- L:クリーミィな音。
- 社長:拍手が歪みっぽい。ピアノが玩具のように聞こえる。ピアノが勝手になっている感じ。
Airedale(ツィーターON)へのコメント
21日
- A:ピアノの音は少し軽やかになった。ツィーターOFFの時よりは自然に聞こえる。
- E:音が明るくなるが、ゴリゴリ感は薄れる。古い録音を感じさせる。
- F:広がりがあり上へ抜ける。
- H:家で良く聞くソフト。音が透明に立ち上がる感じがない。
- I:“ON”の方がまだ良いとは言え、混濁して全体的にバッハの美しさが控えめだと思う。
22日
- J:おおホールだ!さっきは録音時のハムノイズ?が気になったけど、ピアノの音色に動きに集中できる。
- K:古い音がそのまま出てしまう。拍手がゴトゴトと聞こえる。
- L:やはり透明感が出る感じ。
- 社長:拍手が自然になり、ライブらしい気配も伝わる。でもエンクロージャーが鳴る付帯音が気になる。ピアノもまだラフな感じ。
BB5へのコメント
21日
- A:拍手の音が一番自然である。ピアノの音が少し元気がない感じだが、死ぬ間際の本人の特徴を一番自然に表現しているかも。
- B:ソフトが古いので本来のピアノの音とは違い、評価できない。
- E:音にモタツキと分離の悪さなど、古い録音を楽しく聞かせてくれない!
- F:子音が細い。ヒステリック。
- G:このセットのピアノは良いと思う。
- I:整ったバッハの美しさが出ている。トリルもはっきり聞き取れるし、全体的に緊張感が出て、その場の空気、雰囲気が感じられる。
22日
- J:やはり深い奥行き、少しミキサー卓前に座っている気にさせてくれる(笑)良いモニター!◎
- K:それほど古い音には聞こえない。
- L:芯のある音だと思う。
- N:音が柔らかい。十分満足。
- 社長:拍手がクリアーで広がる。演奏に芸術としての深さが感じられる。