ホームシアターファイル 35号「予算内でベストを追求する!」

予算内でベストを追求する!=逸品館の考えるホームシアターとは?

インストーラーと呼ばれる内装工事を含めるホームシアターの専門店の提案には疑問があります。一番大きな疑問は「内装工事に比べて機器の価格が安すぎる」こと。私の感覚では、彼らの予算割合は内装工事が「2/3」、AV機器が「1/3」程度ではないかと思います。多くの提案の内容を見る限り、これではAV機器の販売店ではなく内装工事屋のようです。当然、主役であるはずのAV機器にお金をかけていないこれらのホームシアターのクォリティーは、逸品館が目差しているものよりも低くなります。もちろん「見かけの良さ」を重視するならそれも悪くありません。しかし「クォリティー重視」、「コスト-パフォーマンス重視」でお考えなら、視点を変えるべきです。もっと安くクォリティーの高いホームシアターを実現するヒントはあるはずです。

良い製品を選ぶ=逸品館に任せる

一番重要なポイントは「音質、画質の良い製品を選ぶ」ということです。そんなこと当たり前!と思われるでしょう。しかし、意外にお客様は商品をきちんと選ばれていないな~、というのが我々の実感です。例えば20万円でプロジェクターを選ぶとしても「液晶プロジェクター」、「DLPプロジェクター」と二つの方式があり、発売されているそれぞれの商品には特徴があります。もちろんこの広告を掲載している雑誌やメーカーのホームページにはそれが詳しく記載されていますが、最も重要であるはずの「画質」は掲載されていません。それはなぜでしょうか?例えば各メーカーが同一の「環境(スクリーンなど)」下でカラーバーやモノスコパターンに加え、特定の映像ソースなどの実写画像を掲載していれば、それぞれを比較することでさらに突っ込んだ検討が可能となります。このメーカー製品は「赤が強い」とか「青みがかっている」あるいは、「肌色がきれい」、「白がきれい」といった具合に比較できるでしょう。でも残念ながら、メーカーはそのような「消費者サイドにたったサービス」を行っていません。雑誌も「広告主」の製品を持ち上げこそすれ、悪く言うことは絶対にありません。マニアの噂も全商品の中からベストを選べたかどうか疑問が残ります。
では、逸品館ではどうでしょう?ご来店いただければ、完全に遮光できる専用シアターの90インチのスクリーンで我々が選んだ10台程度のお薦めプロジェクターを比較していただけます。接続するDVDプレーヤーも10台程度を比較できます。ご来店いただけないお客様には、ホームページに主要なプロジェクターの実写比較画像を掲載しています。他店とは少し違うこのような活動は、メーカーの受け売りではなく「自分の目と耳で実際に商品を選び」より良い製品をお客様にお届けしたいと願う私共の気持ちのあらわれです。AVアンプ、スピーカー、配線ケーブルに至るまで一切の手抜きなく、良い製品を選んでお薦めしています。

きちんとした調整を行う=逸品館のノウハウを生かす

ホームシアターのクォリティーを上げるためには、映像のみならず音質をより良くするため、特に「スピーカーの設置場所」には十分な配慮を払うべきです。しかし、これも残念ながら雑誌のインストール例の写真を見る限り、完全に見過ごされているようです。スピーカーから出た音は、そのまま耳にはいるのではありません。スピーカーから出て耳に入るのは、直接音が30%程度で残りの70%は「周囲からの反射音」なのです。この「反射音」が「直接音」に対して、有害か無害か?つまり「プラス」になるか「マイナス」になるかで、音質はまったく変わってしまいます。さらに、サラウンドでは5本のスピーカーの位置関係も音質に大きな影響を与えます。それも数十cmというような大きな単位ではなく、数cm以下、数㎜といった小さな単位で音がどんどん変わるのです。このスピーカーのセッティングや設置については弊社のホームページにどこよりも(雑誌や他のホームページのどこよりも)詳しく掲載しています。内容は難しいようですが、順序よく作業を行えば誰にでも音質を飛躍的に改善できる合理的な方法です。これらのノウハウは、逸品館がオーディ専門店であることと密接に関連しています。世界最高の音を求めて、録音~再生に至るあらゆるプロセスを実際に検証し、さらに機器の改良にまで及ぶノウハウは、他店はおろか音響専門メーカーですら凌ぐほどです。


ホームシアターファイル 2006年 05月号 [雑誌]


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