ホームシアターファイル 41号「「量」よりも「質」を求めますか?」

前号で画質の良いホームシアターを実現するには、スクリーンへの光の映り込みを軽減するため天井と壁に光を反射しない材質を選ばなければならないと説明しましたが、内装を暗くすると映画を観ないときには照明が照り返さず、非常に鬱々とした暗い印象になってしまいリビングには不向きです。実際、この雑誌に紹介されている「インストール例」を見たとき、暗い色調の壁紙と天井を使っている写真はほとんどありません。しかし、明るい内装では壁や天井からの照り返しで「スクリーン上の画像のコントラスト比」は著しく低下して、我々が望んでいるような良好な画質が得られません。このように専用ルームではない場所にホームシアターを作ろうとすると「画質」を優先するのか?あるいは「部屋の居住性=居心地の良さ」を優先するのか?「音質」を優先するのか?あるいは「見栄え」を優先するのか?多くの矛盾が生じます。
このようにインストールの現場では、日常での使い勝手やデザインの良さを求めるお客様と、少しでも良い画質と音を提供したいと考える我々の思いを両立させるのは非常に難しいのです。このような矛盾を少しでも解決に近づけるには「天井とスクリーンの関係を調整してスクリーンの光が天井に届かないようにする」、「壁の前に光を反射しないカーテンを引けるようにする」などの工夫が必要となりますが、この雑誌のインストール例の写真からは「そのような工夫」は、ほとんど見ることが出来ません。現在、逸品館ではインストール業務は行っていません。それは、「綺麗に機器を埋め込むだけの仕事」であれば、インストーラーでなくても通常の内装業者と電気工事業者がいれば十分で、我々が彼らに少しアドバイスを行う程度で「雑誌の写真のようなインストール」は、簡単に出来るからです。
そんなレベルを「インストール」と呼べるなら、ショップに「高い中間マージン」を抜かれるよりもお客様自身が少し「インストール」について勉強なされば、インストーラーの手を借りずに良質なホームシアターを低コストで実現可能です。そして浮いた費用を「しっかりとAV機器」に回していただければ、同じ予算でも遙かに優れたホームシアターが完成するのはいうまでもありません。
逸品館は、そんな「特別なこだわり」をお持ちのお客様に「専門店としてお客様にとって間違いのない機器をお選びする」という責任を全うしようと考える販売店です。そして、それでも満足できないお客様なら逸品館が責任を持って生み出したオリジナルブランドのAIRBOW製品をお考え下さい。お客様が望まれる以上の画質と音質を実現してくれるに違いありません。我々が自信を持って進めるAIRBOW製品の実力をお確かめになられませんか?今なら、ご自宅への無料貸出に加え「お気に召さなければご購入後30日以内なら返品可能」という満足度保証サービスも実施しています。


ホームシアターファイル 2007年 06月号 [雑誌]


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