日本の代表的電子楽器メーカーのRoland(ローランド)、現在ではビデオ機器のメーカーとしてもシェアを伸ばしつつあります。また個人的に楽器メーカーとしてかなりお世話になっているメーカーでもあります。
今回は先日行われたRoland新製品発表会の模様をお伝えします。松屋町にあるUHA味覚糖ビルにて行われ、プロのデモンストレーションなども行われ大変盛況で、スクリーンを使ったビデオ機器のデモはとてもわかりやすくインパクトが有り、とても有効なプレゼンだと感じました。ビジュアル・サンプラーと名付けられたP-10、パッドを押すことによりサンプラー感覚で映像と音楽を流すことができ、更にスピード変更や簡易エフェクトをかけることが出来ます。8chのビデオミキサーV-8との組み合わせで、誰でも簡単にライブVJが出来る画期的な機材でした。ビデオフィールドレコーダーF-1はビデオカメラのテープ部分の代わりにハードディスクに記録する機材で、更にハードディスク部分をテープのように交換、外したハードディスクをUSBでそのままPCに接続して編集可能、その他ほとんどの操作がLANにより遠隔操作やファイル転送が可能など、かなり未来の機材という感じで、この形態の機材が映像収録の本流となってゆくのではないかと感じました。
オーディオ機材では、24ビット192khz録音対応、4chのポータブルレコーダーR-44、SDメディア使用でポータブルでは避けることが出来ない衝撃対策にもなっています。面白いのが、ステレオミニケーブルを使って2台のR-44をリンクさせることが可能で、ポータブルデジタルミキサーM-10DXとの併用で、ともに電池稼働可能ですので、ポータブルハードディスクの草分けであるVSシリーズでは不可能だった8chのライブレコーディングがどこででも可能なところに、何とも男のロマンを感じました!
シンセサイザーなどの電子楽器だけではなかなか販売を伸ばすことは困難な昨今、新しい方向性の機材を生み出し、市場を開拓してゆくRolandの姿勢にはいつも感心させられます。