懐かしいウオークマン、熾烈な世界最小競争。

111980年代は、エレクトロ技術の発達で小型軽量化の競争が激しかった時代です。新型が出るたびに世界最小・最軽量を謳ったカタログの宣伝文句がよく載っており、それらを見ているだけでも楽しめました。
その頃誕生したSONYの「ウオークマン」、小型ステレオカセットプレーヤーの代名詞で誰もが知っている製品名です。良い音を屋外に手軽に持ち歩ける今までになかった画期的な製品として、音楽をより身近してくれました。
私は今でも、ウオークマンといえば1981年に登場した2世代目のウオークマンⅡを思い出します。ウオークマンⅡ/WM-2は初代ウオークマンの小型テープレコーダーをステレオ再生にアレンジした間に合わせなデザインとは違う、よりコンパクトで斜め配置されたロジック操作部など、お洒落でかっこいい製品でした。

2そのウオークマンⅡからわずか2年後にカセットテープケースとほぼ同等サイズのWM-20が発売されサイズの小ささに大変驚きました。テープを入れると電池(単三電池1本)再生ヘッドが収納された部分をスライドさせて使う仕組みで小さく造る工夫がされていました。31後に平べったいガム型充電池が登場することでサイズを変えることなくカセットテープケースサイズが出現します。

その当時、東芝からユニークなウオークマン(東芝はウオーキーと呼びます)発売。なんとカセットケースよりも小さいプレーヤー本体で登場、普通に考えれば物理的に不可能な事ですが、カセットテープの上面をプレーヤー本体から露出させる構造で実現させるという、最小競争とはいえ行きすぎを感じる製品でした。このカセットテープが飛び出した特殊な形状の製品は2世代以降で姿を消してしまいました。4

当時、他社にはないソニーのオリジナル製品は、世界中に「SONY」ファンを築きましたが、ブラウン管TVから薄型TVに時代が変わる頃からSONYならではの魅力ある製品が見られなくなり、ウオークマンもCD・MDウオークマンへと進化しつつその優位性を保ってきましたが、近年フラッシュメモリを使ったAPPLEのiPodにその地位を完全に奪われてしまいました。
現在、世界景気の急激な悪化に伴いソニーは、数年前よりもさらに大規模なな人員削減のニュースがあり、非常に残念に思います。2000年以降、逸品館でソニー製品を販売する機会がめっきり減ってしまいました。
活気あるソニーに蘇るになるのでしょうか?ソニー製のラジオを聞きなが待ち続けています。

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