ホームシアター 47号「「No1よりオンリーワン!」

今年は梅雨明けが遅く、景気の停滞もあって、カラッとした気分になれる日々が少ないように思います。踏ん張っても、踏ん張っても、寂しさを感じ、頑張っても、頑張っても、いい知れない虚無感に襲われる。そんな時の気分転換には、音楽や映画が最適です。1時間とか2時間とか、そんな長い時間ではなく、短ければ数分か長くても数十分で訪れる特別な瞬間。旋律やストーリーに「ジーンときた」一瞬の感動が心の暗雲を吹き飛ばし、それまでの気分が一体何だったのかな?と思えるくらい気分が晴れやかになります。自分が一人ではないと実感した瞬間に心はエネルギーを取り戻し、人生は再び輝き始めます。それはまるで、天から振ってきたように突然訪れる「特別な感動」。心を動かし人生を輝かせる「特別な感動」。その素晴らしさを一人でも多くの人達と分かち合うため、音楽と映画は生まれました。
そんな素晴らしい作品に触れるためのAV機器は、当然他の家電製品にはない“特別な力”が求められます。より美しい映像、より良い音で音楽や映画に触れれば、感動は深まります。鮮やかな色彩の音と映像。美しい響きの音と奥行きのある映像。それらが見事にマッチしたとき、装置の存在は消えるのです。ライブ会場にいるような、映像の中に飛び込んでしまったかのような錯覚を覚えられるシステム。ホームシアターのような専門誌を読まれるのは、そんなシステムに憧れるからではありませんか?
しかし、雑誌やマニアの噂に頼ってもなかなか満足なゴールにはたどり着きません。なぜなら、彼ら自身がゴールを知らないからです。彼らは、価格やスペック、音質や画質の頂点を競い合いますが、それは手段であって目的ではありません。重要なのは「何を出せるか?」であって「どれだけ出せるか?」ではないからです。
芸術表現に使われる手段には、すべて意味があります。例えば、協奏曲で主旋律を奏でるコンサートマスターのバイオリンはハッキリ聞き分けられます。しかし、演奏を受け持つ数十台のバイオリンの音を個別に聞き分けることは出来ません。映画の撮影では、ピントは見せたい物に合わせそれ以外はあえてぼかします。そこには明確に定められた「主役と脇役」の割り振りがあるからです。
AV機器の表現で求められるのは、主役と脇役に応じた「正しいコントラストとグラデーションの再現」でそれらの絶対値(No.1を競うこと)ではありません。一瞬の感動を深めるため、感動の機会を増やすため、AV機器の選択はとても大切です。そして自らの力で、納得のゆく“オンリーワン“のセットアップが実現したときの喜びは、音楽や映画の感動にも増して格別なものです。逸品館のHPには、そんな素晴らしい情報が山積しています。手がかりが見当たらない、手がかりを見失ったときには?お気軽にお問い合わせくださいませ。逸品館スタッフが出来る限りのお力添えをさせて頂きます。

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