インターナショナル・オーディオショウ2010、リポート！

今日は久しぶりにじっくりとインターナショナル・オーディオショウを見学しました。その中から気になったブースや、新製品を写真でご紹介したいと思います。

今回、メジャーなスピーカーメーカーの製品としては最高価格のＦｏｃａｌＳｔｅｌｌａＵｔｐｐｉａＥＭを展示している、大注目のロッキーインターナショナルのブースですが、予想以上の盛況で常に混み合っていました。
ブースによってデモンストレーションの方法は異なりますが、ロッキーインターナショナルのブースでは、主に評論家の先生を招いて音出しをしています。何人かの評論家の講演をかいつまんで聞いてみましたが、中には「ご高説」が長過ぎて、音を聞きたいのに「間延びしているのでは？」と感じることもありました。選曲も自慢げな？難しい曲やこれが音楽？と感じられるようなうるさい音源もありました。お客様は大変敏感で、そんなときはさっさと席を立たれます。
聞いた話ですが、数年前にご来場のお客様が「俺は評論家の話を聞きにきているのではない！製品を見に来たんだ！！」と騒がれたことがあり（ロッキーインターナショナルのブースではありませんが）、それから評論家の時間が大幅に減ったと聞きます。ラックスマンのブースでは、評論家は一日に一時間しか採用していません。
もちろん、メーカーと輸入代理店という違いはあるでしょうが、できれば「商品に最も深く触れている担当社員の生の声」を聞きたい、話ではなく製品の音を聞きたいという気持ちは、私も同じです。

そんな中、オーディオショウには久しぶりの登場となる、麻倉怜士先生のお話と音出しは抜群でした。麻倉先生のことはお客様もよくご存じなのか、この時間は終始混み合っていました。
私もついついほぼ一時間、麻倉先生のお話に聞き入ってしまったのですが、デモンストレーション半ばに突然「ガラスCD」を鳴らされて、その音のすごさに大変驚きました。存在は知っていたのですが、９８，０００円／１枚というべらぼうな値段のソフトは、音が良くても存在してもよいのだろうか？という穿った見方で聞いていなかったのです。
今回演奏されたソフトは、会場で限定販売されるソフトでお値段はさらに高く、なんと！１２８，０００円です。CD一枚が！
買う買わないはともなく、ガラスCDの音を聞くだけでも麻倉先生の時間をのぞいてみる価値はあると思います。６日（土曜日）は、１６：００から、７日（日曜日）は、１５：００からが麻倉先生の持ち時間となっています。

ノアのブースでは、「ザ・ソナス・ファベール」が聞けます。３５０kg！・１本の超弩級スピーカーです。

ナスペックのブースもなかなかいい音を出していました。

ラックスマンもいい音です。スピーカはタンノイとConsensus Audioのスピーカーを切り替えて鳴らしています。

フューレンは、ピエガ（スピーカー）とオクターブ（アンプ）そして両端には、まるで宇宙船のような不思議なスピーカーが設置されています。ちょうど音を聞けましたが、この宇宙船形スピーカーはフルレンジでJBL　パラゴンのような懐かしい音を出していました。価格は確か68万円（ペア）だったと思います。近日発売ですが、ちょっとくすぐられました。

Esotericは、当然タンノイ・キングダム・ローヤルとアバンギャルドを鳴らします。結構鳴っていましたが、もう少し色気があれば完璧！という感じでした。

エレクトリでは、マジコの７００万円のスピーカーをヘーゲルの新型セパレートアンプで鳴らしていました。高価なシステムですが、アキュレートに引き締まった音が魅力的でした。

CECは隅っこの小さな部屋ですが、B&Wがとてもうまく鳴っていました。総じて、小さめの部屋でお客様がそれほど多くないブースの音が良かったように思います。

近日発売予定のベルトドライブの新型トランスポーターが展示され、上写真のシステムでDA1Nと組み合わせて使われていましたが、注目できる製品です。スピンドル、ピックアップレンズの両方がベルトドライブで駆動され、さらに外部クロック入力端子が備わっています。ジッターフリーのベルトドライブプレーヤーにワードクロックが組み合わさった音！何だが期待でわくわくしませんか？このモデルから生産が国内になり、仕上げが群と良くなっています。