逸品館オーディオ勉強会を研修スタッフ松山がリポートします(2)

ブログ逸品館をご覧の皆様こんにちは!

暑いのが滅法苦手な研修スタッフ松山です。

唐突な気温の上昇で少々参っております(汗)

皆様も体調には十分お気をつけ下さい!

では早速オーディオ勉強会の模様をお伝えします。

 

この度の勉強会で比較試聴した機器はAIRBOWDAC二機種です。

  • AIRBOW TUBALOG/KAI(非現行)

(※この商品は現在修理が不能です。現状でのお渡しになります。)

 

発売当時価格 税抜280,000中古販売価格 税込115,000

 

<松山メモ>

こちらはTUBALOGの音に惚れ込んだ当社の社長がより一層の高音質を求めカスタマイズした真空管DACです!

  • AIRBOW DAC-1.spec99(非現行)

 

 

 

発売当時価格 税抜290,000中古販売価格 税込118,000

 

<松山メモ>

DAC-1.spec99(以下DAC-1)は、STAXに生産を依頼したAIRBOWオリジナル製品で、この頃から既にAIRBOW独自の音が出来ていたようです。

 

逸品館中古品で販売中です!

中古リストはこちらからどうぞ TUBALOG/KAI DAC-1.spec99


その他機器は以下の通りです。

  • CDプレイヤー

DENON DCD-1650AE(非現行) 発売当時価格 税抜150,000中古販売価格 税込72,800

  • アンプ

DIGITAL-DOMAIN B1A 定価 税抜1,000,000円 新品販売価格 お問い合わせ下さい

  • スピーカー

PMC PB1i 定価 税抜980,000円 新品販売価格 お問い合わせください

 

今回試聴に使用したソフト

  • リンダ ロンシュタット「When You Wish Upon A Star(備品)
  • Art Pepper meets the Rhythm Section(備品)
  • CANTATE DOMINO PRCD7762 新品販売価格 税込2,700
  • 美空ひばり「星空のワルツ」(備品)

 

勉強会は1号館試聴室で行いました。

 

勉強会で使った二機種は、オリジナルブランドAIRBOW・逸品館の音を知ることが出来るということで、研修スタッフの私としては興味津々で、勉強会の準備にとりかかりました。

最初にTUBALOG/KAIを準備したのですが、これがピカピカと光る銀色で、まるで未来の宇宙船(こういう表現が正しいのかわかりませんが・・・)のようです。

DAC-1の第一印象は、とにかくコンパクト!

オーディオ機器は基本的に大型過ぎて日本の住宅事情では置き場に困ることもありますが、これはGOODですね!

それでは早速比較試聴の模様をお伝えします!

まずは、TUBALOG/KAIでリンダ・ロンシュタットを試聴しました。

フルート、ボーカルにスポットライトが当たったように濃密な音色!

艶やかなリンダロンシュタットの歌声を妖艶な雰囲気満点で描き出してくれます。

 

続きましてDAC-1に繋ぎ変えます。

こちらは演奏自体もさることながら、空間までもが清らかで繊細な印象です。

声が空に吸い込まれていくかのように高く良く伸び、フルートの音色も自然に鳴り響きます!

さしずめ、前者は色気と艶やかさを持ったリンダ・ロンシュタットで、後者は、純粋で澄み渡る歌声のリンダ・ロンシュタットといったところでしょうか

 

2つ目のソフトはArt Pepperです。

TUBALOG/KAIで試聴するArt Pepperは、リンダ・ロンシュタットと同じく濃密さに加え、腰の据わったどっしりとした印象で体の芯にぐっと来るような力強さも兼ね備えていました。

個々の楽器の押し出しが強く、それぞれに主張しあって色濃い音楽を演出していました。

 

DAC-1に変え再生すると、また印象が全く変わります。

音がナチュラルに体に響き渡る感じで、

音色もそれぞれ調和が取れていて、とても自然な感じです!

 

同じAIRBOWでも、全く違った表情で音楽を聞かせてくれます。

 

3つ目のソフトのCANTATE DOMINO(9曲目)でも、互いに異なった印象になります。

TUBALOG/KAIでは、濃く厚みのある音と腰

の低い音が迫力につながり、パイプオルガン・合唱ともに実に熱い印象の演奏です。

 

対するDAC-1では、音が遠くへ広がっていく印象で、更に独唱部に関してはボーカルが語りかけるような感覚です。

合唱やパイプオルガンの部分に関しても合唱は人数が増えたような印象で、どこか冷静で細やかな感じです。

例えるなら、やや狭い教会で近距離から演奏を聞くのと広い教会で少しはなれた場所から演奏を聴く違いと言いましょうか・・・DACが音楽全体に及ぼす影響に驚くばかりです。

 

さて、いよいよ最後の美空ひばりの「星空のワルツ」です。

TUBALOG/KAIの美空ひばり!これはいいものだ!!!

濃厚で温かみのある音が特に曲のイメージと、よくマッチして本当に美空ひばりのお腹の底からあふれ出す力強い歌声!!

妖艶に情感たっぷりに星空のワルツを歌い上げる色気たっぷりの美空ひばりが、まるで目の前に現れたようです。

 

それではDAC-1ではどうかといいますと、

こちらではビブラートや繊細な技術がよく表現され、優しく語りかけるように、それでいて軽快に歌っているイメージです。

こちらは緻密な技術に裏打ちされた美空ひばりが目の前に現れます!

 

情熱と冷静の対比がここでも現れたといえますね!

 

因みに、DCD-1650AEの内臓DACとの比較試聴も同時に行いましたが、流石に情報量、SNの高さ、音色の作り込みともに歴然とした差が現れ、単体DACを導入する意味を実感しました。

 

まとめ

TUBALOG/KAIの音色はとても濃密で音の厚みやドスの利いた、雰囲気のある良い意味でねっとりとした情熱的な音でした。

DAC-1の音色は、自然でバランスがよく違和感の無い印象で、高域のレンジも空間表現も広く、軽快でかつ冷静で澄み渡った音をしていました。

TUBALOG/KAIは音楽自体の雰囲気を、DAC-1は音楽が繰り広げられるその場の雰囲気の描写をそれぞれ目指したようにも感じました。

 

同じAIRBOW製品であっても、これほどまでに方向性が違うのかと驚きを隠せませんでした!

モデルの新旧に関わらず、目指した音や音楽自体の表情が聴き手に伝わってくるような機器を、これからもレポートしていきます!

 

なお、DAC-1には力強さを補い更に高音質を目指し電源を別筐体にしたモデルも存在します。

DAC-1/SPEC2001などが、それにあたりますが、こちらも中古在庫がございますので、

興味がございましたら是非、一度お試し下さいませ!

カテゴリー: AIRBOW, オーディオ, 中古品&B級品, 本日のブログ パーマリンク