Victor  DLA-X7 vs SHARP  XV-Z17000 比較視聴レポート

2010年12月に発売されたD-ILA方式フルHDの高画質シアター用プロジェクターVictor DLA-X7」と2011年8月に発売された「SHARP XV-Z17000」、どちらがきれいか?どちらがお買い得か?注目されている2機種のスペック、機能、画質を徹底比較しました!

《外観と概要について》

1、本体サイズ

XV-Z17000の縦の長さはA4サイズの雑誌とほぼ同じで、DLA-X7より一回り小さくなっています。
※レンズシフトのあるなし、ズームの倍率がDLA-X7XV-Z17000では随分違います。XV-Z17000は設置環境の自由度がDLA-X7より随分低いので御購入検討時には「設置の可否」を事前にしっかりとご確認くださいませ。

左:DLA-X7 右:XV-Z17000 左:DLA-X7 右:XV-Z17000
Victor DLA-X7…455×179×472mm 質量15.1kg
SHARP XV-Z17000…400×335×100mm 質量 5.8kg


XV-Z17000の大きさ」≫Youtubeで確認

2、リモコン

シアター専用機として歴史のあるDLA-X7のリモコン使いやすくできています。

左:DLA-X7 右:XV-Z17000 左:DLA-X7 右:XV-Z17000
DLA-X7はバックライト搭載で、暗い所でも使い易くなっています。
XV-Z17000はコンパクトな手の平サイズでボタン操作も楽々できます。

3、入力端子

以外に入力端子は、XV-Z17000が豊富です。

Victor DLA-X7 SHARP XV-Z17000

どちらの機種も余裕のあるレイアウト構成になっています。
DLA-X7はHDMI×2、PC×1、コンポーネント×1を装備。しかしながら、コンポジット、S端子が廃止されています。
XV-Z17000はHDMI×2、PC×1、コンポーネント×1コンポジット×1、S端子×1が装備されております。

XV-Z17000の入力端子とリモコン」≫Youtubeで確認

4、Victor DLA-X7 / SHARP XV-Z17000 仕様比較

≫仕様比較はコチラ

5、レンズカバー開閉比較

DLA-X7のレンズカバー(シャッター)は電動開閉ですが、XV-Z17000は手動開閉なので「手の届くところ」に設置しなければシャッターを使えません。

レンズカバー閉鎖時 レンズカバー開放時

(上段がDlA-X7 下段がXV-Z17000)
電動シャッター方式のDlA-X7は少し大きな音を立てて開閉しますが、
敢えて音を出して雰囲気を出しています。
XV-Z17000のスライドシャターは軽い動作で開閉が出来ます。
※どちらもキャップを無くす心配はございません。

XV-Z17000のレンズとシャッター」≫Youtubeで確認

6、給排気の違い

吸排気方向はDLA-X7XV-Z17000で違います。購入事前に設置環境を忘れずチェックしてください。

DLA-X7はリアからフロントへ向かって給排気を行う使用となっております。
これはプロジェクターを収納式にした場合での使用を想定しているためです。
VX-Z17000はレンズ向かって右側から左側にかけて給排気される仕様です。
こちらは吊り下げでの使用や、開かれた場所での使用を想定しているためです。

7、お手入れポイント

ほとんどの操作がリモコンで行えるDLA-X7ですが、埃よけフィルターの清掃は手動で行います。フィルターの清掃を怠るとランプが過熱して寿命が短くなったり、光学系に埃が入るなど不具合が生じます。プロジェクター保護のためにもフィルター清掃は必ず行ってください。


DLA-X7は前方底面にフィルターが装備され手織り、埃の混入を減らすため時々清掃してください
一方、VX-Z17000は光学ブロックが完全に密閉となっており、DLA-X7のようにフィルターの清掃は不要です。

8、本体操作パネル

どちらのモデルも本体のスイッチで「フル操作」が行えますが、滅多に使うことはないでしょう。

どちら共、リモコンが無くても本体に操作ボタンが付いています。DLA-X7は背面にXV-Z1700は上部に装備しています。

9、画像調整のメニュー画面比較

調整項目はDLA-X7が豊富ですが、XV-Z17000は初心者にも使いやすい工夫があります。

DLA-X7 左:通常メニュー 右:アドバンスドメニュー
XV-Z17000 左:通常メニュー 右:アドバンスドメニュー
アドバンスドメニューでのきめ細かな調整やメモリーの数はDLA-X7が豊富です。
XV-Z17000の通常メニューは色分けで視覚的に初心者にも分かりやすくなっています。

10、画像比較

基本的な傾向は、階調が豊かで深みのあるシネマ調のDLA-X7に対し、明るく鮮やかでクッキリしたTV調のXV-Z17000です。両機とも常設しておりますので、「1号館シアター」で実写画像を是非ご覧下さいませ。

DLA-X7 XV-Z17000
3Dの画像を2Dとして写した物です。 この画像では分かりませんが、3Dの立体感はくっきりとした画像のXV-Z17000がよく再現されます。(ナチュラルモード)
3Dの画像を2Dとして写した物です。フイルムの滑らかな質感はDLA-X7が有利で、クリアな立体感はXV-Z17000が有利です。(シネマモード)
3Dの画像を2Dとして写した物です。この比較画像では、XV-Z17000の草の緑が栄えて見えますが実際の色数の多さではDLA-X7が自然な発色です。
こちらも立体感はXV-Z17000が良く出ています。(シネマモード)
2Dのアニメ映画の画像です。クッキリとした画像のXV-Z17000は色合いが濃く鮮やかに見えますが、DLA-X7の方がより階調が豊かで滑らかな印象です。
画像を比較して、3Dの奥行きとリアルな立体感はXV-Z17000が圧倒的な有利性があります、業界最速の6倍速カラーホィールの効果が効いている様で単版DLP特有のカラーフリッカー(色割れ)現象がまったく感じられないのも大きなポイントです。今回価格面で上位モデルのDLA-X7は発色の自然さと滑らかな階調で画質の完成度の高さを感じます。2Dの映画が中心で3Dも楽しめるDLA-X7と3Dの世界を手ごろな価格で思いっきり楽しみたい方にはXV-Z17000と言った感じです。

11、XV-Z17000でBDとDVDを観る

≫DVDの動画を観る(解説付き)

≫BDの動画を観る(解説付き)

《まとめ》

明るさ 粒立ち感 解像度 発色 動画ブレ 使い易さ 値ごろ感 3Dの立体感
DLA-X7 8 7 7 9 8 8 6 6
XV-Z17000 9 8 8 6 9 7 9 9

SHARPから装いも新たに登場した「XV-Z17000」は、3D描画性能も非常に素晴らしく、コストパフォーマンスはとても高いのでプロジェクター導入を検討している方には自信を持ってお薦めできる逸品です。しかしながら、手放しで褒められないところもあり、ズーム範囲の狭さ、レンズシフト機能が無い事など「DLA-X7」と比較した場合、設置性では劣っていると言わざるを得ません。また、「DLA-X7」は2D投影時の色の再現性が非常に高く、「XV-Z17000」とは大きく差を感じました。
今回この2機種を比較してそれぞれの長所・短所を改めて実感いたしました。3D描画性能を重視される方は「XV-Z17000」を、2D描画性能・設置性を重視される方は「DLA-X7」をそれぞれお勧めいたします。

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