オーディオ機器が発生する「振動」を「音楽」に変換する画期的なオーディオラック、AIRBOW BEAT-RACKを1号館でテストいたしましたのでレポートをご覧くださいませ。
AIRBOW BEAT-RACK2(写真左) :Tigron TMRシリーズの棚板2枚と支柱4本、エコブラス製の、トップピン用座金+スパイク脚+スパイク受けのセットです。
販売価格108,000円
Tiglon TMR-2(写真右) :純正の平型脚と座金の組み合わせ
定価90,000円(税別) 販売価格68,000円
写真(左)交換した座金 写真(左)交換した脚とMetal-Base KING
写真(右)純正の座金 写真(右)純正の平型脚
使用機材:
アンプ AIRBOW NR1604Special
プレーヤー AIRBOW UD7007Special-SR ← 売り切れました!ありがとうございます
スピーカー PMC FB1i
試聴盤 :
テスト-1:「Tiglon TMR-2」にアンプとプレーヤーを設置して試聴
ラックの支柱の関係で薄型の機材をチョイスしましたが、AIRBOWらしく中低域に厚みがあり、躍動感を感じる「薄型AVアンプ」と「ブルーレイプレーヤー」とは思えない十分にピュアオーディオとしてお聴き頂けるセットです。
ところが、ラックにセットして試聴すると、想像していた音より躍動感が後退し、逆に緻密さが前に出てきます。
「Art Pepper」のサックスは丁寧に聴こえますが、太さというか勢いが感じられません。
「a prayer」ではソプラノのきれいな声はよく表現されているのですが、ブラスバンドの編成が小さくなったように感じます。
どちらのディスクも、この組み合わせの持つ躍動感や中低域の厚みが減ったことで生真面目で少し寂しい演奏に聴こえました。
TMRシリーズは支柱にマグネシウム合金を使用していて制震効果の高いラックなので、当然の結果ともいえますが、個人的には少し抑え過ぎに感じました。
テスト-2:「BEAT-RACK2」にアンプとプレーヤーを設置して試聴
最初の一音が出た瞬間に純正との違いがわかります。
中低域の厚みが増し、「Art Pepper」ではサックスも太く「ぐいぐい」と前に出てきます。
楽器の響きも増して演奏自体が上手に聴こえ、聴いていて楽しく、思わず体でリズムを取ってしまいます。
「a prayer」ではブラスバンドもステージいっぱいに広がり、よりリズム感が出てきます。
テスト後に社員数名に聴いてもらいましたが、皆一様に最初の一音で顔つきが変わり、演奏が進むと激変といっていい変わりように笑いが止まりませんでした。
テスト-3:ラックの天板でも効果があるのかを確認するため、アンプをBEAT-RACK2下段に、プレーヤーをTRM-2の天板に設置して試聴
この製品の元になる「BEAT-BOARD」で音が変わるののは確認したうえでのテストでしたので、下段のアンプが良くなっているのは確信していたのですが、ラックにしたとき上段に設置した機材まで影響があるのか確認してみました。
下段のアンプは「BEAT-RACK2」に設置したままで、上段のプレーヤーを「Tiglon TRM-2」の上段に移してみました。
結果は見事にテスト-1とテスト-2の間になり、テスト-1より中低域に厚みはあるものの
テスト-2より躍動感が感じられず、上段にも交換した脚とMetal-Base KINGの効果が
発揮されている事がはっきりとわかりました。
まとめ
これまでラックには「変な癖」が無いことを求めてきました。
そのために響きを抑える素材を使用し、板の厚みを増し、ラック自体がどんどん無骨に大きくなってゆきました。
そして一度導入した大きなラックはなかなか買い替えの対象にはなりませんので、積極的に音質改善を図るアクセサリーとしてはラックは後回しにされ、棚板の上に更にボード敷くなどして音を整えるにとどまっておりました。
しかし抑えていた振動を積極的に取り入れることで「BEAT-RACK」は「はっきり」と音楽が楽しめるラックとなりました。
今までと180度違うラックで積極的に「楽しめる音」にしてみませんか?